【PraxisLIVE】Processingクリエーターに朗報!?Processigにノードベース環境をプラスした統合開発環境で可能性と手軽さがパワーアップ!

投稿日:2020-01-11



ナカジ(@cp_nakajun)です。

僕のProcessing経験は白帯もいいところです。

Processing初学者ですが、多少のノードベースを経験している僕には魅力的な開発環境だと感じました。

僕の所感では、初学者と経験者の方には以下のような開発環境だと思います。

  • 初学者:Processing学習の先に大きな表現の可能性を感じられる
  • 経験者:今までの経験とコードを再利用でき、コードだけだと難しいor手間のかかる表現を簡単にできる

クリエイティブコーディング界隈の多くの人がProcessingを経験している印象があるので、その意味でもPraxisLIVEは興味深く有意義な環境だと思います。

ちなみに、先に書きますと

PraxisLIVEはノードのパッチングだけで出来ることは少ない。多少コード書けないと恩恵を受けないです。

なのでまずは少しずつでもProcessingの学習を進めましょう

クリエイティブコーディングに興味を持ったばかりの人には少しハードルがありますね。

でも違う見かたをすればコード学習とノード学習を同時に進められるので個人的には「楽しい!!」んじゃないかと…

PraxisLIVEとの出会い

僕がPraxisLIVEを知ったのは@via_is_aさんのツイートです。

@via_is_aさんが書かれた紹介記事はこちら

→「Processingっぽく書ける無料VJツールPraxisLIVEを皆もっと使って欲しい

※本記事は少し内容が重複しますが勘弁ください。

ようやく本題にいきます。

PraxisLIVE とは



PraxisLIVEは上記の画像(Exampleのスクリーンショット)のような感じです。

公式サイトには

PraxisLIVE is a hybrid visual IDE for live creative coding.

easily create projections, interactive spaces, custom VJ tools, sonic performance instruments, media for theatre; use it as a live digital sketchbook, test out ideas, experiment with code.

PraxisLIVEは、ライブクリエイティブコーディング用のハイブリッドビジュアルIDEです。

プロジェクション、インタラクティブスペース、カスタムVJツール、音響パフォーマンス機器、劇場用メディアを簡単に作成できます。 ライブのデジタルスケッチブックとして使用し、アイデアをテストし、コードを実験します。

と説明されています。

別の箇所も引用すると

imagine combining the best of Java or Processing with the best of visual node-based systems like Isadora, Quartz Composer or Node-RED

Isadora、Quartz Composer、Node-REDのような最高の視覚的なノードベースのシステムと最高のJavaまたはProcessingを組み合わせることを想像してください

という感じです。

簡単に言うと
Processigの書きやすいコードとJavaによる細かいカスタマイズに、センサーやコントローラーなどのモジュール、インターフェース作成などのノードベースの手軽さを統合した環境です。

PraxisLIVEの特徴・魅力

公式から引用紹介する前に、自分の言葉で書きたい!ということでいくつか書き連ねると

  1. オープンソース
  2. マルチプラットフォーム(Mac・Windows・Linux)
  3. 映像だけじゃなく「」も同時に扱える
  4. コードの変更がすぐ繁栄される
  5. Terminalウィンドウがありpath+parameterで変更できた
  6. UIが簡単に作れる
  7. MIDIとOSCのアサインが簡単そう
  8. 思ってたよりわかりやすい

という感じになります。

どういうことか?

  1. 寄付を受け付けてますがとりあえず「無料」というのはProcessing含め教育現場にも最適かと
  2. その時々の状況もあるのでOSを限定されないのは単純にありがたい
  3. 映像と音を同時に扱えるのは興味ある。MaxやPDもあるけどこの部分は今後検証したい
  4. LiveCodingできる
  5. コードエディターを開かなくてもいいのでLiveCoding時に便利
  6. UI作成はExampleと少し試した程度ですが便利そう。ちょっとしたVJツールとか展示コンテンツのUI作りに良さそう
  7. MIDIのアサイン画面を少しみたけど簡単そう
  8. 所感ですが以前紹介したTooll.ioよりわかりやすい印象

と、まだまだ「試しに触った」程度の状況ではありますがこんな感じの印象です。

公式にある「主な機能」の説明

  • Real-time audio / video:オーディオとビデオのライブ操作用に設計されています。 ハードウェアアクセラレーションによるビデオ処理を備えたOpenGLグラフィックパイプライン。 最適なパフォーマンスと他のソフトウェアとの統合のためのオプションのJACKバインディングを備えた低遅延オーディオ
  • Intuitive graphical patching:パッチャースタイルの編集により、視覚的なプロジェクトをすばやく作成できます。コンポーネントをパレットからドラッグアンドドロップできます。 オーディオ、ビデオ、および制御接続を描画します。 すべてがライブで編集可能で、創造的なフローを中断することなく即座にフィードバックを提供します。
  • Extend at runtime:フレームやビートを見逃すことなく、コンポーネントをオンザフライでフォークしたり、新しいコンポーネントを最初から作成したりできます。 Java、Processing、およびGLSLの統合エディターサポート。 成長しているカスタムコンポーネントのライブラリからエクスポートおよび共有、またはインポート
  • Custom controllers:ビジュアルGUIエディターで独自のコントロールパネルを作成します。ウィジェットは自動的に構成され、バインドされたプロパティに同期します。 MIDIコントローラーまたはOSCアドレスを任意のプロパティにマップして、幅広い外部制御オプションを使用できます
  • Physical computing:モーショントラッキングおよび検出用のシンプルなビデオコンポーネントを使用して、他のパラメーターを制御できます。 TinkerForgeバインディングを使用して、さまざまなセンサーにアクセスしたり、モーター、サーボ、その他の機器を制御したりできます
  • Distributed by Design:分散処理のモデルに基づいたアーキテクチャを使用して、複数のメディアを扱うためにゼロから構築されました。 複数のプロセス(パフォーマンス用)またはネットワーク上の複数のマシンで透過的にプロジェクトを実行するオプション

と、これをみると今の僕の認識以上に機能がありますね!

PraxisLIVEのデモ映像

ここまでテキストばかりで紹介してきましたが、映像をみて「こんな感じのツールなんだ!」ってことで

PraxisLive YouTubeチャンネル

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