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九里の完投・完封を援護する。これが「一体感」。佐々岡監督が九里を代えなかった理由がここにある??

Mageちゃんの「熱視線」
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 「広島4-0DeNA」(28日、マツダスタジアム) 先発した広島の九里亜蓮投手(29)が被安打7、133球の熱投で2019年6月25日の楽天戦以来となる自身2度目の完封。5勝目を飾った。

情報源: 広島・九里 今季初完封で女房役に感謝「坂倉がいいリードをしてくれた」

ここの所、覇気のない戦いぶりで連敗しているカープ。どうしても先制されると「今日もダメか…」といった空気になり勝ちだよな。

もちろん打線の方もコロコロ変えられるので落ち着いて攻撃できていないように思うし、ベンチはベンチでチームで点を取るという野球ができないでいる。

どうもみんな違う方向を向いて野球やっているようにしか思えない。そんな嘆きを昨日の記事こんな野球のどこに「一体感」を感じるのか!?今一度ちゃんとした人に野球を教わった方がいい。で書かせてもらった。

しかし、昨日のゲームは見違えるような上手い点の取り方で終始ゲームのペースを握って戦えたよな。こういう野球ができるのなら、最初からやれっての、と思ってしまうけど、このチームを一つにさせたのはやはり九里の投球なんだと思う。

九里の完封で「一体感」とは何か感じ取れた同志も多かったゲームだったんじゃないかねぇ。

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3番誠也が「犠牲フライ」で先制点

初回、非常にいい形で先制をしたよな。1番の大盛が持ち味を出した内野安打で出塁。すかさず盗塁を決めて広輔が進塁打。そして3番に入った誠也が高めの球をあえて犠牲フライ狙いで大きなライトフライ。これで先制。見事だよな。

3番誠也。これに異論反論、賛同の者と意見は様々だろう。確かに誠也は今や日本の4番と言ってもいいだろう。でも「今のカープ」の4番としては少々背負う者が多すぎるようにも思う。もう少し前後を打つバッター、特に3番ね、ここに誰かがどっしり座ってくれないと4番誠也には非常に重圧がかかるように思うし、機能しないようにも思える。

本来なら龍馬がいれば…となる。それを言っても仕方ないし、今いるメンバーでやらなきゃならん。それなら誠也をあえて4番から外すのも一つの手としてはありだと思う。4番の重圧から、今自分に求められる打撃へ目線が変わることによって調子を取り戻してくれたり、考え方が柔軟になる可能性は高いだろう。そして3番誠也が即結果を出した。非常によかったよな。

今季のカープはこの犠牲フライが極端に少ない。誠也がこういう点を取り方もあるんだよ。と教えてくれたような打撃をしてくれた。7回にも九里の内野ゴロの間に4点目を入れたように、何も野球はヒットやホームランでしか点を取るゲームではない。1点1点どんな形でもいいから点を重ねるチームが勝つ。こういう点の取り方が増えると白星も増えるだろうねぇ。

さぁ今日はアタクシの推しメン、九里亜蓮大特集だ!

四球の少なさが完投出来た大きなポイント

九里研究家??であるアタクシの眼からこの日完封できた要因の一つとして「四球の少なさ」をあげたい。なぜなら九里は好投していても一つの四球でグダグダになる。まぁそのグダグダはある意味九里の負けず嫌いの性格から来るものだと思っている。

九里は変化球が多い。だから球審との相性というのは凄く大事な要素。例えばツーシームやスライダーのコース。微妙ななコース、高さをストライクと判定してくれると投球がスムースに行く。このゲームの球審との相性は良かったのだろう。

しかし、相性が合わない場合に九里はどうしてもこれでもかと、もっともっと厳しいコースに投げ込もうとする。何が何でも球審にストライクと言わせようと意地になる傾向にある。それがまたボールと判定されるとムキになる。このパターンが多いように思う。

ここを今日の球審はここを取らないと冷静に軸になる球を変えていければいいんだけど、それがなかなかできない。結局、カウントを悪くしてストライクを取りに来た球を痛打される。このパターンだよな。

このゲームではそんな九里のやんちゃな顔が影を潜めた。3回かな?いいテンポで来ながらも投手・京山に四球を与えた。9回の完封目前にもう一つ四球を出したけど、このゲームではこの2つのみ。フルカウントも結構あったように思うけど、踏ん張れたのも四球を出さなかったから。ここが大きかったよな。

完封の影の立役者、菊池の一発とスーパープレー

九里が崩れかけそうになったのはその3回、京山に四球を出してからこれまでの快投に少し雲がかかった。

続く戸柱にもレフト前に持って行かれてここからは上位打線。カープの投手はこういう流れでDeNA打線に火だるまにされるパターンが多い。

ここで打順はトップの梶谷。これをフルカウントになりながらも三振に打ち取った。これが大きかったよな。

そしてソト。打球は1,2塁間に転がったゴロ。それを菊池が好捕して打球とは反対方向の二塁に強い送球。これを広輔がしっかりタイミングを合わせてベースカバーに入りゲッツー成立。このプレーは素晴らしかった。菊池の判断と肩の強さ。あの肩の強さがなければ2塁は諦めるセカンドは多いだろう。いつ見てもこの二遊間のゲッツーは惚れ惚れする。これぞプロといったプレーで九里を助けたよな。

その直後の3回裏に菊池が2点目を叩き出す一発、そして5回には同じような打球でタイムリーツーベース。九里、菊池に今度ご飯おごってあげなきゃいかんねぇ。

ポイントになる左打者を抑えたことが大きかった

DeNA打線というのはソト、佐野、宮崎、オースティンと中軸打者が怖い印象があるし、つながるイメージがある。でもアタクシはDeNA打線を封じるにはそのわきを固める左打者を塁に出さないことが大量失点にならないポイントだと思っている。

このゲームで言えば1番の梶谷と6番倉本、7番柴田。柴田には2安打されたけど、梶谷、倉本をしっかり抑えた。ここが大きなポイントだったように思う。

九里は変化球投手なので左打者対策というのは非常に大事。そしてここに繋がれると破壊力のある打線だけに一気にやられる。その辺をしっかり考えて、この二人には球数を要しても絶対に抑える。そんな感じだったように思うし、それが功を奏した。隠れたポイントだったように思う。

自身の泥臭い内野ゴロで4点目。ここから生まれた「一体感」

九里のこのゲームに賭ける意気込みはマウンドだけではなく、打席からも感じ取れた。九里自身は「打撃センスなし」と自負しているように、お世辞にもバッティングがいいとは言えない。でも不器用ながらもなんとかバットに当てる姿ね、個人的にはこの姿にキュンと来る(笑)。

5回の打席もファールで粘って9球も投げさせた。

7回の4点目も何とかバットに当てて転がそうという気持ちは十分に通じた。高く跳ね上がったゴロをみてベンチは非常に盛り上がったのではないだろうか?

これで4点差。残り2イニング。ここからベンチもスタンドも九里に勝利を、完投を、完封をという気持ちにさせてくれた。アタクシはここから九里に完封勝利をという「一体感」を感じたねぇ。

九里の完投に賛否両論あるだろう。でも、佐々岡監督が先発投手に求めているものはこれなんだと思う。そしてそこから生まれるものが「一体感」

9回に九里を替えたら何か生まれただろうか?

9回のマウンドに向かう九里に対し、Twitter上では色々な意見が飛び交っていた。ここはフランスワで頭から、いやランナーが出たら、いやいや1点取られたら、と九里の完投の可能性を低く見積もっている意見が散見した。なにか完投がいけないようなムードに少し違和感を覚えた。確かに球数は8回終わって111球。4点差でお役御免となってもいいだろう。そういうご意見も決して間違えではないと思うし、投手分業制や球数制限といった時代だからな、そういう意見があって全然いいと思う。

それでも佐々岡監督は8回終わった時点で9回も行くぞと意思表示したらしい。

もちろん、九里も「その気」だった。アタクシはプロで先発やっている以上「当然」だと思う。

中には上司から言われれば仕方ないなんてぇ話もあるだろう。でもアタクシはそれはダメだった時の言い訳を今から考えているように思う。それじゃぁ上手くいくことも悪い結果になるだろう。

大事なのは「心意気」なのよ。球数とか疲れとか、そういうものを超越して生まれるものってのもあると思う。

それでも無理をさせたら選手生命にかかわると否定される意見も理解はできるけど、そんなこと考えながらプレーしている選手はいないだろう。チャンスがあるなら完投、完封させてあげることは決して選手生命を縮める要因にはならないと思う。打たれても変えないなら問題だけど、ここまで0で来ている投手を代えたところで何も生まないと思うしな。

最後の最後に生きた苦い経験

九里は今季、完投を逃した苦い経験がある。詳しくはこちらの記事九里8回続投は今季初めての佐々岡監督の「メッセージ」。これを「酷使」とするのはいかがなものか?をご覧いただければと思う。

このゲームは0-2の劣勢。しかし九里はここまで非常にいい投球をしていた。前回登板は60球で降板しているだけあって気合も入っていたのだろう。7回を終わって111球。交代でもおかしくない中佐々岡監督は8回のマウンドに送り出した。

2点差ならワンチャンス。何とか九里に踏ん張ってもらって勝ち投手にしたいという佐々岡監督の親心を感じ取れた続投だった。

しかし九里は力尽きこの回に3点を失いゲームが決まった。この時の九里の悔しい顔は今でも覚えている。佐々岡監督の気持ちに応えられなかった自分自身への悔しさがにじみ出ていた表情だった。

展開は違えど、9回のマウンドに送り出した佐々岡監督の気持ちは「九里に完封勝利を」というワンメッセージだったと思う。それに九里はしっかり応えた。それも最後の最後で踏ん張った。この完封で九里が得たものは大きいと思う。

8回、9回とそれぞれ無死2塁のピンチを作った。どちらの場面も交代を告げてもおかしくない場面。それでも佐々岡監督は九里に託した。この辺は投手出身の監督らしいし、佐々岡監督の特徴でもあるよな。

その心意気に九里も応えた。決して逃げずに右打者にはシュートで押しまくり、左打者にも真っすぐをしっかり投げ込んでいった。余計なことを考えずに打者との勝負に没頭していたように思う。気持ちで抑えた。素晴らしかったよな。

そしてこの九里の完封でマウンドに集まるカープナインを見て、なんとなく佐々岡監督が開幕前に言っていた「一体感」とはなんぞや?というのが見えたような気がする。

先発投手が踏ん張り、その踏ん張りに野手陣が応え点を取り、しっかり守る。程よい緊張感の中で菊池のように九里を鼓舞するスーパープレーが飛び出し、ランナーを進める攻撃で着実に点を重ねて九里を楽にしてあげる。こういう投打がそれぞれを支え合いながらチームが一つになり、勝ちにつなげていく。こういう野球を佐々岡監督はやりたいんだろうねぇ。

もちろん先発投手はある程度のイニングを投げろというのは当然のことと思うし、それを土台にブルペン陣も本来の力と集中力を持って投げれば、いい結果も生まれて来よう。自分の出番もここだと予想がつき、調整もしっかりできるだろう。そういう流れに持って行くためには先発はやはりちゃんと長いイニングを投げなきゃいかんよな。

8回、9回は塹江、フランスワでも勝てただろう。でもその形で勝つよりも佐々岡監督は「九里の完投・完封」がチームの為、九里の為と判断したのだろう。それが最終的にはチームの一体感につながった。このゲームだけで言えば、佐々岡監督は「名将」だったと思う。

今日からの巨人戦。先週東京ドームで食らった3タテのお返しね、是非「一体感」でやってのけてもらいたいねぇ。

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