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SkyrimとFallout4・76の二次創作メインブログです。 たまにMODの紹介も。
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04.24.21:24

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  • 04/24/21:24

06.13.22:38

Do You Believe In Love

※Fallout4パパマク小説です。
これは第三話です。最初から読みたい場合はこの前の前の記事「Where is My Wished」からお読みください。


 ダイヤモンドシティは不夜城だ──
 などと宣う人は何人か見たりしたし、その意見は同感だと思う。
 昼夜を問わず、街を照らす巨大なスポットライト。かつてそれは、野球というスポーツが夜でも行われており、大勢の観客と呼ばれる人達が選手をよく見えるようにと、煌々とした明かりでこの街中であるグラウンドを照らしたものなのだ──そう聞いた事もあった。
 でも俺は信じない。夜にスポーツをするだって? それを見に来る奴がいるんだって? 馬鹿馬鹿しい。夜に出歩くなんて、強盗や通り魔に遭うのが怖くないのか? それとも昔はそんなに……この巨大なグリーンジュエルを覆う程の人間が生きていたのにも関わらず、治安が悪くはなかったとでも言うのか?
 ネイトは戦前から生きて今に至るのだから、そういう話を尋ねれば嬉々として話してくれるだろう。……でも俺は興味がなかった。2世紀も前の人達の暮らしぶりも、生活習慣も、そして生き方も今の自分とはまるっきり違うのが分かっているからこそ、昔の思い出なんかに浸る行為をさせたくなかった。
 あいつに……ネイトに、今生きている事を後悔させたくないから。
 だから俺は、この夜でも輝く緑色の宝石が好きではない。
 遠くからでもその輝きを眺めているだけでいい。……近づけば、その輝きの裏で縋るように生きる人たちを嫌でも見てしまう。
 遠くにあるからこそ、輝くものは輝いたまま見ていられるもの……そう思っていた頃のが長かった気がする。
 いつから俺は変わったのだろうか。
 そんな輝くものの傍に居たいと……希う事を。
 
 不夜城の名の如く、ライトが照らされた市内。
 辺りはしんと静まり返り、光のみが町中を照らすだけの、いつもと変わらない夜の街を縫うようにして、俺とネイトは路地裏を歩いていた。
 俺はともかく、ネイトはこの町では知れた顔だ。だからダイヤモンドシティ・セキュリティもネイトを見れば特に何も言わず、素通りしていくのが幸いだった。こんな夜更けに何処に行くのやら、程度にしか警戒されないのは彼の貢献の賜物といってもいい。
「ネイト、……おい、ネイト」
 扉に差し込まれた紙には、センターフィールドに来いとだけ書かれてあった。けど、俺はそのセンターフィールドというのは最初、どこかの地名か場所の事を指しているのだと思っていたのだが、ダグアウト・インを出てからというもの、ネイトはダイヤモンド・シティの出入り口の方へ向かうのかと思いきや、その反対方向へすたすたと歩いていくものだから俺は完全に面食らっていた。
 路地裏を抜け、少し開けた場所に出たところで、俺は彼が何処に向かってるのか分からないままではいられなくなり、思わず名前を呼んでしまった、という訳だ。
「どうした、マクレディ」
 俺の呼ぶ声に反応して、彼が足を止めこちらに向く。
「どうしたもこうしたも、俺達は何処に向かってるんだよ」
 やや苛立ちを隠せず──これは眠れなかったせいに違いない──問いただすと、ネイトはきょとんとした表情で、「え? お前も見ただろう、あの紙を。そこに書かれてたセンターフィールドに向かってるんだが?」
「だからそのセンターフィールドって、どこなんだよ」話が堂々巡りだ。
 何処って……と呟きかけたネイトだったが、ああ、と何か合点がいったような声を漏らし、
「そうか、お前は知らないよな。野球の事。……でもこの町がかつて、野球場だったというのは知ってるだろう?」
「それくらいなら知ってるさ。……で? 野球とそのセンターなんちゃらってのが、何が関係あるんだ?」
 まぁまぁ、とネイトが宥めるように両手をこちらに向けて上下に振ってみせる。どうやら不機嫌なのが伝わってしまったようだ。……そんなつもりじゃなかったんだが。
「端折って言うが、野球ってのは守備側と、攻撃側。その二つでチームを作り、攻撃と守備を入れ替えながら互いに得点を入れていくゲームだ。……スワッターと同じじゃないか、なんて言うなよ。あれは単にバットで殴り合いするだけなんだから」
 はいはい、と半ば退屈そうに俺は頷いて見せる。何を説明する気かしらないが、戦前のスポーツの話も御免被りたい。……畜生、俺の変な詮索のせいでネイトがまたしても昔を思い出す切欠を作ってしまったじゃないか。
「で、その野球には守備が予め決まった場所に配置されていてな。それらは決まった呼び方があった。ボールを投げるピッチャーにそれを受けるキャッチャーに、ファースト、セカンド、サード、ショートというベースを守る内野手。さらにその外側を守る外野手ので右手を守るライト、左手を守るレフト。……そしてホームベースからまっすぐ先、ピッチャーとキャッチャーを結ぶセンターラインの遥か先を守る守備の名前が、センター」
 突如出てきた単語にはっとする。ネイトは黙ってうなずいた。
「そう、センターフィールドとは、センターの守備位置を指す用語だ。誰かは知らない奴が俺達に指定してきた場所。そこに向かっているんだ。……理解できたか?」
 ふふ、と笑いながらネイトが言う。その表情がどことなく、子供をあやす大人のそれのような感じがして、笑顔を見るのはいいのだが、小馬鹿にされてる気がしなくもない。多分俺が捻くれているせいだ。
「つまりセンターフィールドってのは、センターという守備がいた場所、って意味なのか? だとしたら、ネイトの話をこの町になぞらえると、ちょうどセンターの位置は市長がよく演説する広場の辺り、って所かな?」
 ちょうど俺と彼が向かっている方角もそっちで合ってる。ニックのいるバレンタイン探偵事務所を抜ければ、広場に出る通路に出て左手に向かってあるけばその場所はすぐだった。
「……いや、俺はその場所ではないと踏んでる。なんでそう思うかっていうと、敢えてセンターと呼ばずセンターフィールド、と書いてある点が気になるんだ。守備のセンターの位置だったら、わざわざフィールドなぞ書かなくてセンター、という一言で済む話じゃないか?
 だから、これはわざとそういう書き方をしているのだと思うと……とりあえず向かってみるか」
 言いかけて、ネイトは止まっていた足を再び前に向けて歩き出した。彼の説明を受けた俺としては何が何だか理解できない。センターとセンターフィールドは違うのか?
 頭の上に疑問符を浮かべたまま、ネイトの後ろをついていく。路地裏は狭いから必然的に彼の真後ろに歩く立ち位置になってしまう。やがてその路地も途切れ、先程自分が言ったマクドナウ市長がよく演説する小さな広場に通じる、舗装もされておらず土を踏み固めただけのやや広い通りに出た。先頭を歩く彼は何も言わず、そのまま広場の方へ歩いていく。
 しばし歩くと、その広場にすぐ辿り着けた。深夜の為人気もない上に、ダイヤモンドシティの外れに位置するおかげもあって、明かりもまばらで薄気味悪い。グリーンジュエルの壁の上には、輝くスタンドライトが街中を照らしているが、灯台下暗し。光の真下に近いここらにその明かりは届きすらしなかった。
 さすがにここら辺はダイヤモンドシティ・セキュリティも歩くのを避けているようだ。人気のない広場に男女が突っ立っているだけだったら、ムード的にはいい雰囲気になるのかもしれないが……生憎俺達は男同士で、そんな気分でも雰囲気でないのは百も承知な訳で。
「……誰もいないみたいだな」
 目を凝らして暗闇を見渡しても、人の姿はない。ネイトは予想していたかのようで、ざっと周りを一瞥するだけだった。
「やはりそうか。……マクレディ、壁を登るぞ」
 は? 壁を……登る?
「さっき言っただろ、センターフィールドと敢えて書いていた理由がわざとだったらって。……思った通りだった。つまりセンターフィールドとは、外野手のセンターの位置を指してる訳じゃないんだ。じゃあどこを指すんだ、って言うんだろ? 
 それはつまり、外野手のライト、レフト、そしてセンター側の先には何があるか、って事だ。……壁の上に、何があるかわかるだろう?」
 そういってネイトは上を見上げて見せた。……光の当たらない、真っ黒く塗りつぶされたグリーンジュエルの壁の向こうは、一定の高さで途切れ、その先にはかつて椅子が並べられていたであろうコンクリートむきだしの、階段状の列が都市をぐるりと囲むようにしてある。……観客席。かつてそこには大勢の見物人が、今や都市となっている地面を見わたすように作られたl野球という試合を見るために作られた場所。
「そう、観客席だ。……セキュリティに見つからないように行こう」
 さすがに壁を登っている姿を見られたら弁明に時間がかかるだろうからな。ネイトの意見には賛成だ。
 俺達は登れそうな感じの、所々朽ちて表面が剥がれかけている壁を見つけ、そこを足場にしてよじ登り始めた。今は居住者が行きかう都市の地面から、観客席までは下から見るだけでは高い位置にある感じもしたが、実際登ってみるとそんなに高くはない。後から聞いたのだが、スワッターを持ったバッターと呼ばれる奴が撃ったボールは、跳ねてこの位置まで飛んでくる事もざらだったらしい。そのボールを手にするのは大変名誉なものなんだ、とネイトが嬉々として話してくれたが、たかだかボール一つに喜ぶなんてと、内心嘲笑っていた。娯楽というものが今の世にないからこそ、その娯楽に興じてた戦前の奴らに嫉妬していたのかもしれないが。
 はぁはぁと息を弾ませながら、なんとか壁を登りきって“観客席”に出た。かつては椅子が置かれてあったその場所はすべて椅子が取り除かれ、枠だけが整然と並んでるだけになっている。先程登ってきた方を見ると、なるほど確かに、ここからならダイヤモンドシティ全景を見渡せる場所だった。観客席は階段状になっており、俺達が登ってきた場所が一番低い場所、遠くに行くにつれ階段は高くなっている。後ろの人でも球場が見えるように出来ているようだ。
「マクレディ」
 じっとシティの方に見とれていたせいで、ネイトが声をかけてきた時、俺は彼の姿が見えない事に瞬間、焦った。が、よく見ると階段の先、通路状に仕切られた細い道の先にネイトが立っている。いつの間に移動してたんだ?
「すまない。……何か見つかったか?」
 ネイトは何も言わず、目線を地面に落とすだけだった。……目線を辿ってネイトの足元を見ると、コンクリートでできた床が一部不自然に四角に切り取られ、その穴を覆うようにして、人ひとり入れる程度の小さい金属製の四角い扉が打ち付けられてあった。──間違いなく、これはこの野球場だった場所が、その役割を放棄した後に作られたシロモノだ。
「“センターフィールド”か。成程」ネイトが息を巻くようにして言葉を吐いた。
 確かにここはセンター側の観客席だった。そしてもう人も寄り付かないこの場所に敢えて作られた不自然な扉。誰が何のために作ったのか──誰が俺達をここへ呼び寄せたのか。
「行こう、ネイト。あんたを呼んだのが誰か確かめないと」
 そういって見せると、彼はにやりと笑みを浮かべ、「勿論。……ヒューイの行方を知ってる奴らかもしれないしな」
 閉じられた扉のノブを掴み、ぐいっと引っ張ると扉は難なくぎぃぃ、と軋む金属音を立てて開かれた。夜の闇以上の漆黒が扉の先にはあり、一見見ただけでは中の様子はうかがえない。唯一見えるものといえば、扉と壁がくっついている場所から、梯子の柄が暗闇から突き出して出ているだけ。
 奈落に落ちる感覚がして、思わず身震いしかけてしまったが慌てて気持ちを奮い立たせた。ネイトに武者震いしているのが見られていないだろうかと前を見ると、彼は奈落をのぞき込んだまま、
「降りられそうだ。……先に行くぞ」
 嘘だろ、と思うよりも早くネイトは座るように身を屈め、片足を奈落へと落とした。すぐに足場を見つけたようで身体を反転し、かん、かん、と金属音を立てながら下へと下っていく。
「ネイト、気を付けろよ」
 そう声を掛けると、思いのほか近くから「大丈夫だぞマクレディ、降りてこい。扉を閉めてくるんだぞ」とネイトの声が響いた。もう降りきったのだろうか?
 逡巡しかけたが、こんな所をセキュリティに見られたら弁明に時間がかかるのは自明の理だ。やむなく俺は身を屈め、恐る恐る足を奈落へ突き出した。すぐに梯子の足場を見つけ、降りつつ片手で扉を閉める。
 そして辺りはしんと静まり返った。──何事もなかったかのように。

「わっ」
「おっ、おい、マクレディ……気を付けろ」
 下が見えない位真っ暗な穴を見ていたため、てっきり深いものだと思って梯子を降りたはいいものの、ほんの数段降りただけで地面につくとは思ってもいなかった。俺は大きく姿勢を崩してしまい、横で立っているネイトに思いっきり抱きつくようにして倒れてしまったのだ。
 ──暗闇でよくは分からなくても、俺の両手がネイトの両腕を、顔は彼の胸に当たる感じで倒れたのは間違いない。柔らかい女性のそれではないにしても、熱を帯びた身体に触れたせいで俺は場違いなほどどきどきしていた。今明かりが照らされた室内にでもいたら、自分が顔から火を噴いているのがネイトにばれてしまうかもしれない。
「す、すまない。……梯子がこんなに低いとは思わなくて」
 慌てて姿勢を戻し、ネイトの身体から離れる。確かに思いの外、梯子は低かったよなとネイトは俺をフォローするかように独白し、Pip-boyの照明モードを起動するかちっという音と共に、辺りをぱっと光で照らしだした。
 まだ顔が赤いのが見られるかもと思い、慌てて光と反対側に顔を向けると、どうやらここはダイヤモンドシティの裏方、と言ってもいい場所だった。壁という壁中に太い鉄製か何かでできた配管が整然と並べられ、並走するように先の壁まで同じ列のまま伸びている。触ってみると鉄製ではなく硬化プラスチックか何かでできていた。壁に出ている部分のみ覆う形で作られている辺り、殆どの配管は壁に埋まっている様子だった。
 明らかに観客や選手が使う通路ではない。メンテナンス用通路といったものの一角の壁に梯子がしつらえてあり、それが頭上の観客席の床に伸びている。……ここを指定してきた奴はもうかなり前からここに居るのかもしれない。一体何者だろうか。
 俺とネイトが辺りを見回していると、こつっ、と足音が奥から響いてきた。警戒心がすぐにその方向に目を向ける。……通路の奥から誰かが歩いてくる。
 ネイトも俺も、黙ったまま近づいてくる奴を待つように突っ立っていると、近づいてきた奴は目深に被ったフードの端をめくり、こちらにその黒々とした両目を向けてきた。……フェラルだった。焼けただれたように溶けた皮膚、ひっかき傷のような皺が顔全体を覆っている。そして放射能の輝きによって虹彩を失った両目は黒く塗りつぶされ、その目で本当にこちらが見えているのかすら疑わしい。
 かつてヒトだった彼らは、ダイヤモンドシティの現市長マクドナウが忌み嫌い追い出した──筈なのに、何故このダイヤモンドシティに居る?
「……何をしに来た」
 近づいてきたフェラルは、それだけ言い放った。ネイトは黙ったまま、あの紙切れを彼──フェラルは声帯もやられているせいで大抵がしわがれ声となっていて男性か女性かすぐに区別がつきにくいのだが──の目前に突き出し、
「これを受け取った」
 そう告げると、フェラルは何も言わずふぃ、と歩いてきた方向へ踵を返しつつ、
「……ついてこい」
 とだけ言って、歩いてきた方向へ再び進んでいく。ネイトは俺の方を見てこくりと頷き、その背後を倣うように歩き始めた。俺も後をついていく。……しまった、俺の顔もう赤らんでいないよな? 変に思われていないといいんだが。
 思わずぺたぺたと顔を手で触りつつ、頭を振りながらネイトの背後を歩くと、先頭を歩くフェラルがまっすぐ伸びた通路から消えた。……いや、脇道に逸れただけだったらしい。ネイトも同じように通路を曲がった所で合点がいった。──そして脇道の一角、部屋か何かのようだが、壁に四角く切り取られた枠の奥から微かな明かりが漏れていた。部屋か何かだろうか。
「連れてきましたぜ、ボス」
 壁の奥に向かって、扉のない部屋枠をくぐりつつフェラルがそう口に出す。ネイトに続いて俺が部屋に入ると、割と開けた室内は天井が低く、無味乾燥なコンクリートむき出しの四角い室内にはテーブルと椅子が数脚──そして部屋の奥にはこちらに向かい合うようにして、皮張りの肘当てがついた椅子に腰を掛けている。その脇には座る男を守るかのように、銃器を見せつけるように武装した男が一人。
 先程のフェラルが呼んだボスというのは椅子に座った奴のようだ。低い天井に吊るされた明かりが一つだけでは、室内全体を照らすには弱々しく、漆黒に包まれていた通路よりはましな程度だった。一人でこんな部屋に居ろと言われたら絶対断る自信がある。
 そんな薄暗い室内でこちらを向いて座っている男は、暗さも手伝ってこちらを見ているかどうかも分からなかったが、何か納得したのか、ゆっくりと頭を縦に振って、
「……あんたがここ最近、ダイヤモンドシティを賑わせているVault居住者か。戦前の知識を有しているとか、冷凍冬眠されてこの世界で目覚めたとか、そういう話は聞いたが、本当か?」
 特徴的なしわがれ声。──こいつもフェラルか。
「ああ、そうだ。俺はVault111から来た。傍らにいるのは俺が雇っている傭兵だ」
 すると、男はゆっくりと立ち上がり、ゆっくりとした足取りでこちらに向かって近づいた。片手に杖を持ちながら歩いている辺り、高齢のフェラルなのだろうか? しかしフェラルは年を取らないとデイジーが言ってた覚えがあるが……
 ネイトの前で止まると、男は俺とネイトをじっと見つめてきた。座っていた時には気付かなかったが、髪が抜け落ちて殆ど禿頭に近い。見た目等の特徴はやはりフェラルと同じだった。
「……Vaultの冷凍保存は相当出来のいい装置のようだな。戦前から生きているにしては、我々と違い肌はぼろぼろでもなければ虹彩も失っていない。我々もそんな場所で生き延びていたかったよ」
「我々とは? ダイヤモンドシティではグールは追放されたんじゃなかったのか? どうしてあんた達はフェラルなのに、この野球場の内側に住んでいられる?」
 俺も疑問に思っていた事だった。ネイトも同じだったようだ。
 男はそれに答えず、再びゆっくりとした足取りで椅子に向かい、これまたゆっくりと腰を下ろすと、ふぅ、と疲れたような溜息を一つ、吐いた。
「……先ずは質問に答えてもらおうか。その上で我々が何なのかを教えてもいい。
 あの言葉を何処で知った?」
 言わなくてもわかるといった具合の問いかけだった。しかし、ネイトはとぼけたように、
「あの言葉って? 俺はただ──」
「しらを切るつもりか? あんたがダグアウト・インでバディムに何を聞いていたか我々が知らなくてあんたをわざわざ、我々の胸中に迎え入れたとでも?」
 畳みかけるようにして“ボス”は言った。つまり何もかもお見通しって事か。誤魔化そうとしたネイトだったが、黙って肩をすくめて見せた。手の内を明かさない限り、こいつらは頑として自分たちの事を言うつもりはないらしい。
「……人を探しているんだ。あんたらの言う“あの言葉”を呟いていたのを家族が覚えていて、俺たちはその家族に要請を受けて探し人を連れ戻そうとしてダイヤモンドシティに来た。──もしあんた達が俺達の探している人を知ってるなら教えて欲しい。家族が待ってるんだ」
 口調を変えず淡々とネイトはそう伝える。座ったまま、ボスと呼ばれたフェラルは微動だにせず、経緯を話すネイトを終始じっと見据えたままだった。嘘をついてもすぐ見抜いてやるぞ、とでも言わんばかりに。
 ふと、視線を感じてネイトから正面へ目線をずらすと、ボスの傍らに突っ立っている銃器を持って武装している男がこちらを値踏みするかのような目つきで見ていた。面白くない目線だ──睨んでやっても相手はどこ吹く風といった様子で、こちらの威嚇など気にもとめていない様子。
「──嘘はついてないようだな」
 ぽつりとボスがそう言って、俺達をここへ連れてきた男の方──武装している男とは反対側に立っている──に向かって、「ここ数日の間、新顔がここに来たか?」と問いかけた。
「……さあ。どうですかな」
 何か含んだ言い方で相手は答えた。如何にも何かを知っている様子が気に入らない。ネイトも同様だったのか、
「さあ、俺たちの手は明かしたんだ、次はあんた達の番だぞ。
 何者なんだ、あんた達は。そして俺たちの探す人物に心当たりがあるんじゃないのか?」
 凄みを効かせて言う。ネイトが他人に対して脅迫行為をした場面は見たことがない。けど……本気で怒らせると怖い奴だというのは前から気づいていた。
 でも俺はネイトの事を殆ど知らない。俺にも、そして他の奴にも伝えてない何か重大な隠し事をネイトは持っている。そういう事を旅の節々で感じた事は幾度となくあった。身の上話はいくつかしてくれたことがあっても、何処かその話は他人行儀で、まるで別人の誰かの話を言って聞かせてるようにさえ、聞こえたこともあったし。
 いつか話してくれるだろうか。……まぁ、俺だってネイトに隠している事あるから、彼だけ話してくれというのは烏滸がましいかな。
 そんな物思いに耽る俺を余所に、“ボス”は首肯して見せながらゆっくりと椅子に座り直し、ぽつりぽつりとと話し始めた。
「……あんたは、いや、あんたを含め、このダイヤモンドシティで暮らす奴等は気付いた事があるだろうか? 戦前ならともかく、戦後2世紀も経っているこの荒れた世界の中で、このような街が維持できるのか? そう疑問に思った事はないか?
 ナイター用のスポットライトは昼夜問わず街を照らし、光を嫌うフェラルやその他害をなす者達にとってこの光は強過ぎて近寄れない。……強い光は暗い影を落とす。光と闇。照らせばその下に影は必ず落ちる。我々はその“影”に値する者だ。最も、最初からそうではなかったがな。
 かつてここでは、毎日のように野球の試合が行われていた。Vault居住者のあんたなら知っているだろう。このダイヤモンドシティがかつてフェンウェイ・パークと呼ばれた巨大な野球場だったことを」
 黙ったままネイト頭を縦に振った。
「……そのダイヤモンドシティの施設を管理、運営を任されていたのが我々だ。いや、かつての我々と言った方がいいか……
 核弾頭が落ちた時、仲間はいつものようにこの野球場を点検していた。大勢の仲間が死に行く中で、私のようにフェラルとなって生き残る者達もいた。──今居るここは、我々や仲間がかつて使っていた休憩室だ。
 そこから外に出てみると……酷い有様だったよ。野球場のほとんどの壁が破れ、スポットライトの照明は殆ど割れて使い物にならなかった。
 多くの人が死に絶えた中で、今更野球場を維持する必要もなかったが、やる事がなかった我々は一つ、また一つとスタンドの光や、壁を修復していった。そのうち、人々はその明かりを頼りに集まるようになり、やがて広大なグラウンドには集落が出来た。その頃は生き残った人々と我々も協力してこの場所の維持を行っていたんだ。
 フェラルになって生き残った仲間うちで、この野球場を再び盛り返そうと──躍起になっていくうちに2世紀の時間が流れていた。仲間は8割がた、放射能の影響でグールと化して暴徒となり果てては殺されていった。そんな凶暴な二面性を持つ我々フェラルを人々が疎み始めた頃、マクドナウが市長となった暁にフェラルは追い出しをかけられたんだ。
 その頃、戦前からこの施設を守ってきた仲間は私を含めて5人程度まで減っていた。フェラル狩りを行っている市長に見つからぬよう、我々はこの場所に引きこもるしかなかった。ダイヤモンドシティの事なら隅々まで知っている我々が本気で隠れれば、マクドナウの目なぞ届かない場所を見つけるのは容易いからな。
 ──かくして我々はこの町を拠点として影となり生きる道を選んだ。しかしそれだけでは生計が成り立たない。そこで、我々はマクドナウの動向を始め、市街のありとあらゆる情報を得る事にした。影を好んで生きる我々にとっては生きやすい方法だったかもしれん。
 そんな我々の生き方に共感し、名乗り出てくる者も出た。──あの言葉は、そんな我々の集団を意味づける合言葉だよ。
 我々は自分たちの事を「ブレイサー」と呼んでいる。元々がダイヤモンドシティを“支える”役割だった者達が、今はここを拠点として、ボストン中のあらゆる情報を仕入れてはそれを売る集団だ。昔の呼び名ではスパイと言うべきかな」
 ブレイサー……聞いた事がない。同じく影を縫って生きる者達として、人造人間を助ける連中レイルロードがいるが、彼らの名前は出回っているのに、ブレイサーと呼ばれるこいつらの噂は聞いた事がない。余程隠密に行動出来る集団なのだろうか。
「色、一回ずつ……これが合言葉なのか?」
 ネイトの問いかけにボスはゆっくりと頷いた。
「ヒトは生まれてから、色を一回ずつ纏って生き、そして死ぬ。真っ白な状態で生まれた赤ん坊がやがて青春を迎え、その間にも色んな経験を経て、いずれは灰色へと還っていくのを現した言葉だ。我々フェラルは自死やグール化して人を襲い、殺されない限り、生きる事を放棄することが出来ない。自らを揶揄した言葉といった所かな。
 仲間内でのこの合言葉の情報が洩れる事も一度や二度ではない。それが我々の組織を少しずつ大きくしていく要因になった事もあった……だから恐らく、あんたが探している人も知っている、とだけ伝えておく」
「知ってるのか?」
 ネイトが色めき立ち、ボスに一歩近づいた。が、
「それ以上は話せない。……聞きたいなら対価が必要だ」
 ボスが言うより先に、俺達を部屋まで連れてきた男が口を挟んだ。……つまりこいつが何かを知っている、というのを自ら明かしてくれた訳だ。
 ネイトはゆっくり相手の方に顔を向け、「対価? キャップか?」とだけ言ったが、男は黙って首を横に振って、
「あんた、ボスが話してくれた事覚えてないのか? 俺たちが何を扱っているか」
 ボスの声も相当なしわがれ声だったが、こいつも相当なだみ声だ。聞き取るだけで精一杯だ。
「……情報」
「その通り。つまり、情報が欲しい。けどどんな情報でもいいとは言わない。……あんたはここ最近巷を賑わせてる。何か俺達が知らない情報の一つや二つ握ってたっておかしくはない。そうだろう? 
 あんたの情報と、あんたが欲しがってる情報。これで交換するのさ、どうだ?」
「……“エイリック”」
 ボスが呼んだのはだみ声のフェラルの名前だろうか。呼ばれた当の男はボスの方を一瞥してから、さも残念そうに、
「残念だが、ボスは対価での交換は引き受けないらしい。あんたはボスと勝負してもらう。買った方がどちらかの情報を得る。それしか手段はない。いいか?」
「おい、一勝負ってなんだよ」
 つい口を挟んでしまった。ネイトが背後に立つ俺を横目でみつつ、次に促すようにエイリックを見る。簡単さ、とエイリックは宣ってから、
「Vault居住者は知ってるだろう? トランプ遊びさ。ポーカーで一回勝負。それで勝敗が決まる」
 ポーカー? ……昔、リトルランプライトでお土産屋を営んでたニックナックがトランプをスカベンジャーから買い取ってたのを見た事があったな。あんなので昔の人は遊んでいたのか、とせせら笑ったもんだが、そのトランプ遊びがここで出てくるなんて予想もしなかった。
「いいだろう。……誰が相手するんだ?」
「私がやろう。こう見えても、ポーカーは得意なんだ。戦前からちょっとした腕前を持っててな、勝負する際は何かを賭けて、そして悉く奪ってきた。あんたには悪いが、我々も情報を得て食っていかなくてはならないのでね」
 ボスが名乗り出て、ポケットからトランプを取り出すと机に置く。黙ってネイトはトランプを取り、中身を改めるようにしてぱらぱらと長方形のカードをめくっていた。何をしているのかさっぱり分からない。一通りの知識は得ていても戦前の遊びまでは俺は詳しくない。
「いいだろう。特に変な仕掛けはなさそうだ」
 言って、ネイトはカードの束を再度机に戻す。ボスはそれを取って、器用な手さばきでカードを混ぜ始めた。まるで生きているかのような動き方に、思わず俺は目を奪われる。
「それで、あんたはどんな情報を出すんだ?」
 カードを切りながらボスが言った言葉に、ネイトは一瞬、ぎくりとした表情を浮かべたのを俺は見逃さなかった。……そういやネイトは銃器とかスティムパック等の生体賦活剤は持っているだろうが、情報って? 何かのホロテープとか? けどネイトの表情を見る限り、そういったものは持ち合わせてないようだ。
 どうするんだよ、と耳打ちしようか俺が迷っている間に、ネイトが待ってろ、とだけ言って俺に目線を配る。……何をする気だ?
 部屋の入口まで戻ると、ネイトは背後を気にしながら、とんでもない事を口に出してきた。
「マクレディ、アレを出せ。……昼間、手で丸めてた紙があっただろう。アレだ」
「は……はぁ?!」
 素っ頓狂な声を上げそうになる前に、ネイトの手が俺の口を覆った。
「静かにしろ。……情報に使えるような物が今一切持ってないんだ。目で見せられる物じゃないと相手は信用しない可能性が高い。頼む」
 そんな事言ったって、アレには……一番見られたくない奴に見られたらまずい事が書いてあるのに……!
 ネイトの手は暖かく、口を覆っていて息苦しいのに、俺は怒る気がどんどん失せていった。頼まれたら……昔の俺だったら絶対に嫌だと撥ね除けてただろう。でも……相手はネイトだ。……ルーシーに次いで、俺が心の底から大切だと思える人。 
 答えは頭の中に既に出ていた。……でも素直に頷いて渡すような事は出来ない。俺の気持ちを知られたらこの関係は崩壊する。それだけは避けたい。何としても。
「分かった。……けど二つだけ約束してくれ。絶対に、絶対に中を見るなよ。
 あと、つまり、これを使うって事は相手を騙す、って意味だよな? あんたが負けたら。あんたにとっても、俺にとっても良くない展開になるのは目に見えてる。だから絶対に勝ってくれ。そしてヒューイの居場所を教えて貰うんだ。
 ……それが守れるなら、渡してやってもいい」
 分かった、とだけネイトは答えた。ネイトは俺の口から手を離し、俺はダスターコートのポケットからあの丸めた紙切れを取り出し、彼の手に置いた。
 ネイトは書いてある方を見ないようにしながら、丸めた紙をてきぱきと整え、四つ折りにまとめると、踵を返してボスの方を向いた。
「こちら側の情報はこれだ。……戦前の崩れた一軒家で見つけた宝の地図。まだ見つけに行っていないから探せばあるものと思われる。対価としては十分だろう」
 戦前の宝の地図だなんて、よくそんな嘘がぺらぺらと思いつくものだ。最も戦前の宝の地図なんてジャマイカ・プレインよろしくロクなものじゃないのは間違いないだろうが、ボスは奇妙な事にその地図に目を奪われている。……戦前から生きてる奴の考えはよくわからないな。どうせガラクタしか入ってない宝の地図の情報なぞ欲しがるか? 普通。
「……いいだろう。そこに座ってくれ。カードを渡す」
 ネイトがボスと向かうようにして椅子に座ると、慣れた手つきでカードを数枚、自分とネイトに向かってぱっぱっと配り始めた。
 先攻はあんたに譲ろう、とボスが言い、互いに配られたカードの表面を見たところでゲームは静かに始まった。

 それからの事はあまり上手く説明できない。何故なら俺はポーカーというゲームのルールは知らないし、さして興味もなかった。ただネイトが勝ってくれればいい、それだけだった。
 結論から言えば、ネイトは勝った。よくは分からないが、とんでもなく強運を引き当てたらしく、わずか数手で勝てたのだ。……どんだけこいつは運に恵まれてるんだか。
 約束通り、ネイトは情報を得る事が出来た──ヒューイが今居る場所を。どうやらヒューイはこの言葉の真意は知らなかったらしく、成り行きで来てみたら合言葉を知っていただけに仲間に加わったらしい。一体どこでここの合言葉を知ったのかは、出会った時に聞けばいいだろう。
 かくしてネイトは嘘がばれず、こちら側の情報(という名の俺の気持ちが書かれた紙)を奪われる事無くヒューイの居場所を教えて貰い、ブレイサーのいるダイヤモンドシティ地下深くから、観客席側に通じる扉を再度くぐって外に出た時は既に太陽が顔を覗かせ始めた時間だった。

「あとはヒューイをテンパインズの断崖にある居住地まで連れ戻せば依頼完了だな。……しかし、結局眠れないまま夜が明けてしまったが……大丈夫か? マクレディ」
 観客席から壁を滑り落ちるようにして市街に戻りしな、ネイトが声をかけてくる。眠気なぞずいぶん前から吹っ飛んでしまい、戻ってこないままだ。さっさとこの依頼を終わらせて、サンクチュアリに戻ってから寝た方が気分よく眠れるだろう。
 ……それに。
「俺は大丈夫だ。それよりも……ヒューイの居る場所に向かう前に、アレ、返してくれよ」
 俺が右手を差し出すと、ネイトは思い出したのか、あぁと短く言って──四つ折りにされた紙を差し出してきた。
 気が変わられては困るため、急いで手をのばして差し出された紙を掴み、奪うようして取り戻す。……よかった。とりあえず当の本人には見られていない。後でしっかり破いておけば、証拠隠滅だ。
「よし。それじゃあさっさと行こうぜ、ネイト」
 言いながら相手の返事を待たず、俺はダイヤモンドシティの出入り口に向かって駆け出した。

 マクレディが入り口に向かって走っていくのを見ながら、ネイトは先程マクレディに渡した紙と似た、同じく四つ折りにされた紙を懐からこっそり取り出した。
 見た目の違いは殆どないのだが、今ネイトが持つ紙の方はやや折り目が複雑に出来ている。──ついさっきまで丸められていた紙が、皺を伸ばして四つ折りにされたもの。つまりマクレディがダスターコートに突っ込んでいた紙だった。
 思えばマクレディの態度は最初から奇妙だった。部屋に入った時にくしゃくしゃに丸めていたものを、捨てるどころかコートに突っ込み聞いてみても話を逸らすばかり──おかげで最初は何も思っていなかったネイト自身も気になってしまう有様。
 マクレディに返す前、手近な場所に落ちていた新聞紙を似たように四つ折りにして、それを彼に渡したという訳だ。幸いな事にマクレディは中身を改める事もせず、再びダスターコートのポケットに無造作に突っ込んだため気取られることはなかった。
「余程見られては困るものなのか……」
 そう内心呟きながら、ネイトは自分で折った紙を開いて表側を見る。中身を確かめてからマクレディのポケットにそっと入れておけばいい。最初はそう思っていた。
 ……一見しただけでは、ただ文字が数行書かれてあるだけだった。散文詩のような、独白のような、変な言葉があまり上手くない筆記体で書かれている。
 どれどれ、と読み始めるネイトだったが──最後の一文まできた所で、彼は紙を再び折りたたみ、再び懐にそれを押し込む。
 それからネイトは、とっくに街を出て行ったマクレディを追いかけて走り出す。
 その表情は少しだけ──はにかむように、照れるように。笑っていた。

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 クソ長い。

 すいません・・2章とえらく文章量が違います。おそらく2章の倍以上です。これはどうしてもここまで書かなくちゃいけないのと、まぁ場面展開が目まぐるしくて説明する部分が多いせいですね・・

 話に出てくるブレイサーというのは、とあるFO4のクエストMODから構想を得てます。というかセンターフィールドの構想もそっからきてますw探せばすぐ見つかると思うのでクエストMODで探してみてね。すごい良く出来てるMODで気に入ってます。

 まぁ次で終わります。大分今回は時間かかっちゃいましたけど中の人のリアル都合のせいで少し遅れました。ごめんなさい。ながい文章量がそれを表してると思いますw
 一応言っておきますけどハピエンなのでまぁ そうなりますよね。的な。

 これまた作中で出てくるポーカー一回勝負とか、トランプが出てきたのは同じポストアポカリプス世界を生き抜くゲーム「60 seconds!」から着想を得てます。あのゲームではトランプが割と役に立ったりしてますよね。面白いゲームなのでSteamで是非購入を。

 それでは今回も恒例のTwitterカード用SS集を。最後は変なのありますけど気にしないでやってください。

 
 なんでこういうシーンがあるのかというとまぁそういうゲイ向けのポーズMODがあるせいですね
 俺のせいではない!(苦し紛れの弁明

 では、最終章もお楽しみに。

 今回の章タイトルはHuey Lewis&The Newsの同名タイトル歌より。

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