ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ティファニー Tiffany - I Saw Him Standing There(1988年の洋楽 Part16)

2024-04-25 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart16は、Tiffanyの"I Saw Him Standing There"。最高位は4月23日付の1週間の第7位。最高位7位ながら年間チャートは圏外でした。

Tiffanyのデビューアルバム『Tiffany』から、連続No.1を記録した"I Think We're Alone Now" 、"Could've Been" に続く3曲連続のTop10ヒットとなりました。"Could've Been" についてはこちらをご覧ください→→→

Tiffanyですが、アメリカカリフォルニア・ロサンジェルス出身のポップス歌手。デビューは1986年で、前述のデビューアルバム『Tiffany』のリリースが1987年、71年生まれなので、若干16歳での3曲連続のTop10ヒットを記録した驚異の新人女性ボーカリストです。

この曲"I Saw Him Standing There"ですが、もちろんご存じの方は多いと思います、ビートルズがまだデビューして間もない頃の曲で、1964年に最高位14位を記録した曲です。

"I Saw Him Standing There"の曲の作者はもちろんLennon-McCartney、ただ、ビートルズの原曲の曲名は"I Saw Her Standing There" 、「Her」が「Him」に変わっていますね。

Tiffanyのデビュー曲"I Think We're Alone Now"のオリジナルはTommy James and the Shondellsの1967年のヒット曲、デビュー曲に続く60年代ロックのカバーでのシングルヒットでした。

ただ、この3曲目のシングルは、世界的に多くのファンがいるあのビートルズの初期のヒット曲、それをTiffanyがカバーして、さらにシングルとしてリリースする、それが良かったのかは疑問です。

私としては、ビートルズ後の世代ですし、ビートルズの曲の中でも思い入れの強い曲は60年代後半の曲ですので、この曲のTiffanyのカバーには抵抗はないのですが、反発する人も多かったのではないかと想像できます。
そんなところもあってか、最高位7位ながらの年間チャートは圏外という中ヒットで、残念ながら、3曲連続の大ヒットにまでは至りませんでした。
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ビルボード All American Top40 1988年4月23日付 INXS - Devil Inside

2024-04-21 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年4月23日付、1位の交代がありました、3位から上がって1位はWhitney Houstonの"Where Do Broken Hearts Go"。Whitney Houstonですが、初のシングルヒット"You Give Good Love"が最高位3位を記録、その後は、"Saving All My Love for You"を皮切りに、前のシングル"So Emotional"まで、6曲連続の1位、この曲でついに7曲連続の1位となりました。

2位は前週と変わらず2週目の2位、INXSの"Devil Inside"。INXSですが、オーストラリア出身のロック・ポップグループ。1982年の"The One Thing"が最高位30位で初のTop40ヒット。続いて1985年に"What You Need"が最高位5位、3曲目のシングル"Need You Tonight"でついにNo.1を獲得、この曲で4曲目のTop40ヒット、3曲目のTop5ヒット、"Need You Tonight"に次ぐ2位まで上がってきました。

3位は2週間の1位からダウン、Billy Oceanの"Get Outta My Dreams, Get into My Car"。Billy Oceanですが、初めてのTop40ヒットが1976年の"Love Really Hurts Without You"、そこから8年後に突然"Caribbean Queen"がNo.1ヒット、それから大ヒットを連発、この曲で10曲目のTop40ヒットで、5曲目のTop5ヒット、"There'll Be Sad Songs"に続く3曲目のNo.1になりました。

4位は5位からアップ、Terence Trent D'arbyの"Wishing well"。Terence Trent D'arbyですが、ニューヨーク出身のR&B歌手、ソングライター。デビューアルバムのリリースは1987年、そのアルバムからの1枚目のシングルはTop40には届きませんでしたが、2枚目のシングルのこの曲で初のTop40入り、4位まで上がってきました。

5位は6位からアップ、Pebblesの"Girlfriend"。Pebblesですが、グループ名ではありません、サンフランシスコ出身の女性R&B歌手。本名はPerri Arlette Reid 。この曲がデビューアルバムからの初めてのヒット曲で5位まで上がってきました。

この週2位はINXSの"Devil Inside"。最高位は4月16日付と23日付の2週間の第2位。年間チャートは46位。もう一歩で"Need You Tonight"に続く2曲連続の1位目前まできましたが、Whitney Houston抜かれてしまいました。それでも、年間2位の"Need You Tonight"に次ぐ大ヒットになりました。

INXSですが、オーストラリア出身のロックグループ。デビューは1980年、Michael HutchenceとFarriss3兄弟を中心に結成されたポップ・ロックグループです。

初めは母国オーストラリアで人気グループとなり、アメリカでの初のヒットは1983年になってから、彼ら3枚目のアルバム『Shabooh Shoobah』からのシングル"The One Thing"が最高位30位。つづいて、5枚目のアルバム『Listen Like Thieves』からのシングル"What You Need"が最高位5位を記録します。

続く6枚目のアルバム『Kick』からのファーストシングル"Need You Tonight"が前述のように特大のヒット、"Need You Tonight"はこちらをご覧ください→→→

この曲"Devil Inside"ですが、アルバム『Kick』から"Need You Tonight"に続くセカンドシングルカット曲。

曲の作者は中心メンバーのAndrew FarrissとMichael Hutchenceの共作。プロデュースはChris Thomas。これは"What You Need"や"Need You Tonight"と同じ作者・プロデューサーです。

ただ、この曲"Devil Inside"ですが、"Need You Tonight"が、ファンキーでダンサブルな曲だったのに比べ、この曲はロック色が強い曲になっています。私としては彼らの曲の中ではこの曲が一番でした。1位になれなかったのはホント残念だったなぁ。

今週    先週    song    /    artist
1 3 WHERE DO BROKEN HEARTS GO / WHITNEY HOUSTON
2 2 DEVIL INSIDE / INXS
3 1 GET OUTTA MY DREAMS, GET INTO MY CAR / BILLY OCEAN
4 5 WISHING WELL / TERENCE TRENT D'ARBY
5 6 GIRLFRIEND / PEBBLES
6 8 ANGEL / AEROSMITH
7 9 I SAW HIM STANDING THERE / TIFFANY
8 15 ANYTHING FOR YOU / GLORIA ESTEFAN AND MIAMI SOUND MACHINE
9 12 PINK CADILLAC / NATALIE COLE
10 13 PROVE YOUR LOVE / TAYLOR DAYNE
11 4 MAN IN THE MIRROR / MICHAEL JACKSON
12 10 SOME KIND OF LOVER / JODY WATLEY
13 17 ONE STEP UP / BRUCE SPRINGSTEEN
14 19 ELECTRIC BLUE / ICEHOUSE
15 7 ROCKET 2 U / THE JETS
16 21 ALWAYS ON MY MIND / PET SHOP BOYS
17 23 NAUGHTY GIRLS (NEED LOVE TOO) / SAMANTHA FOX
18 26 SHATTERED DREAMS / JOHNNY HATES JAZZ
19 11 OUT OF THE BLUE / DEBBIE GIBSON
20 30 I DON'T WANT TO LIVE WITHOUT YOU / FOREIGNER
21 29 WAIT / WHITE LION
22 27 TWO OCCASIONS / THE DEELE
23 24 FISHNET / MORRIS DAY
24 16 ENDLESS SUMMER NIGHTS / RICHARD MARX
25 28 I WISH I HAD A GIRL / HENRY LEE SUMMER
26 20 YOU DON'T KNOW / SCARLETT & BLACK
27 31 PAMELA / TOTO
28 14 CHECK IT OUT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
29 32 PIANO IN THE DARK / BRENDA RUSSELL FEATURING JOE ESPOSITO
30 18 I WANT HER / KEITH SWEAT
31 40 ONE MORE TRY / GEORGE MICHAEL
32 36 DREAMING / ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK
33 35 KISS AND TELL(FROM "BRIGHT LIGHTS,BIG CITY") / BRYAN FERRY
34 37 SAY IT AGAIN / JERMAINE STEWART
35 25 NEVER GONNA GIVE YOU UP / RICK ASTLEY
36 43 MY GIRL / SUAVE
37 33 GOING BACK TO CALI / L.L. COOL J
38 46 EVERYTHING YOUR HEART DESIRES / DARYL HALL & JOHN OATES
39 42 STRANGE BUT TRUE / TIMES TWO
40 44 ONE GOOD REASON / PAUL CARRACK
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スカーレット&ブラック Scarlet And Black - You Don't Know(1988年の洋楽 Part15)

2024-04-18 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart15は、Scarlet And Blackの"You Don't Know"。最高位は4月16日付の第20位。年間チャートは圏外でした。

Scarlet And Blackですが、イギリス出身のポップデュオ、Robin Hild とSue West の男女デュオです。

正直言って二人とも、どんな経歴だか、まったくわからないことだらけのデュオですが、デビューは1980年代中頃、1987年にアルバム『Scarlett & Black』をリリース、アルバムはこの1枚だけのようです。

そのアルバムからのシングルカット曲がこの曲"You Don't Know"で、曲の作者はその二人Robin Hild とSue Westです。

曲は親しみやすいメロディアスなポップロック、ちょっと聞くと、同じイギリスのポップロックデュオTears for Fears を感じさせる曲調です。

ヒット曲は結局この1曲、アルバムも1枚のみ、典型的な一発屋で終わってしまいました。私としては、一発屋で最高位は20位台のポップロックというと、チャート的に最も興味ある、そそられる曲です。
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ビルボード All American Top40 1988年4月16日付 ビリー・オーシャン Billy Ocean - Get Outta My Dreams, Get Into My Car

2024-04-14 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年4月16日付、2週目の1位はBilly Oceanの"Get Outta My Dreams, Get into My Car"。Billy Oceanですが、初めてのTop40ヒットが1976年の"Love Really Hurts Without You"、そこから8年後に突然"Caribbean Queen"がNo.1ヒット、それから大ヒットを連発、この曲で10曲目のTop40ヒットで、5曲目のTop5ヒット、"There'll Be Sad Songs"に続く3曲目のNo.1になりました。

2位は4位からアップ、INXSの"Devil Inside"。INXSですが、オーストラリア出身のロック・ポップグループ。1982年の"The One Thing"が最高位30位で初のTop40ヒット。続いて1985年に"What You Need"が最高位5位、3曲目のシングル"Need You Tonight"でついにNo.1を獲得、この曲で4曲目のTop40ヒット、3曲目のTop5ヒット、"Need You Tonight"に次ぐ2位まで上がってきました。

3位は5位からアップ、Whitney Houstonの"Where Do Broken Hearts Go"。Whitney Houstonですが、初のシングルヒット"You Give Good Love"が最高位3位を記録、その後は、"Saving All My Love for You"を皮切りに、前のシングル"So Emotional"まで、6曲連続の1位を記録、この曲で8曲目のTop3ヒットとなりました。

4位は2位からダウン、2週間の1位を記録、Michael Jacksonの"Man In The Mirror"。アルバム『Bad』からは、この曲が4枚目のシングルですが、ファーストシングルの"I Just Can't Stop Loving You"からこの曲でついに4曲連続の1位となりました。Michael Jacksonのソロヒットとしては、通算21曲目のTop40ヒットで15曲目のTop5ヒット、これで10曲目のNo.1ソングとなりました。

5位は10位からジャンプアップ、Terence Trent D'arbyの"Wishing well"。Terence Trent D'arbyですが、ニューヨーク出身のR&B歌手、ソングライター。デビューアルバムのリリースは1987年、そのアルバムからの1枚目のシングルはTop40には届きませんでしたが、2枚目のシングルのこの曲で初のTop40入り、第5位まで上がってきました。

この週2週目の1位はBilly Oceanの"Get Outta My Dreams, Get into My Car"。1位はこの2週間、年間チャートは15位。数々の大ヒットを持っているBilly Ocean、84年の"Caribbean Queen"、86年の"There'll Be Sad Songs"に続く3曲目のNo.1ヒットとなりました。

Billy Oceanですが、元々の出身はカリブ海の国トリニダード・トバゴ、その後イギリスにわたり、70年代初めころからロンドンで音楽活動を開始します。

デビューアルバム『Billy Ocean』のリリースは1976年、そのアルバムからのシングル"Love Really Hurts Without You"が、イギリスで大ヒット、最高位2位を記録し、アメリカでも初めてのTop40ヒットとなり、最高位22位を記録します。

その後はヒットが続きませんでしたが、1984年、5枚目のアルバム『Suddenly』からのシングル"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"が突然の大ヒット、チャートを急上昇し初のNo.1ヒットとなります。こちらをご覧ください→→→

その後は大ヒットを連発、『Suddenly』からは、続くシングル"Loverboy"が最高位2位を記録するなど、4曲のTop40ヒット、続くアルバム『Love Zone』からは、2曲目のNo.1となる"There'll Be Sad Songs (To Make You Cry)"など、こちらのアルバムからも計4曲のTop40ヒットが生まれました。"There'll Be Sad Songs"についてはこちらをご覧ください→→

そして1988年になってリリースされた彼の7枚目のアルバム『Tear Down These Walls』からのファーストシングルがこの曲"Get Outta My Dreams,Get into My Car" です。

曲の作者はBilly Oceanに、売れっ子プロデューサーのRobert John "Mutt" Langeの共作。プロデュースももちろんRobert John "Mutt" Langeです。

Robert John "Mutt" Langeは、"Loverboy"や"When the Going Gets Tough,The Tough Get Going"などの、彼の他のヒット曲の作者にも名前があります。

Billy Oceanの人気は、ラテン系の明るいカリビアンミュージックにあるのでしょう。
この曲も楽しい明るい親しみやすいメロディのダンスミュージックで、大ヒットになりました。

ところで、この曲、ベースにThe Sherman Brothers'の1960年のヒット曲 "You're Sixteen"があるとの記載がWikipediaにありました。"You're Sixteen"ですが、Ringo Starrの1974年のNo.1ヒットですね。(両方の曲を聴き比べても、この曲がベースにあるというのはよくわかりませんでしたが?)

今週    先週    song    /    artist
1 1 GET OUTTA MY DREAMS, GET INTO MY CAR / BILLY OCEAN
2 4 DEVIL INSIDE / INXS
3 5 WHERE DO BROKEN HEARTS GO / WHITNEY HOUSTON
4 2 MAN IN THE MIRROR / MICHAEL JACKSON
5 10 WISHING WELL / TERENCE TRENT D'ARBY
6 8 GIRLFRIEND / PEBBLES
7 6 ROCKET 2 U / THE JETS
8 12 ANGEL / AEROSMITH
9 11 I SAW HIM STANDING THERE / TIFFANY
10 13 SOME KIND OF LOVER / JODY WATLEY
11 3 OUT OF THE BLUE / DEBBIE GIBSON
12 16 PINK CADILLAC / NATALIE COLE
13 17 PROVE YOUR LOVE / TAYLOR DAYNE
14 15 CHECK IT OUT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
15 20 ANYTHING FOR YOU / GLORIA ESTEFAN AND MIAMI SOUND MACHINE
16 7 ENDLESS SUMMER NIGHTS / RICHARD MARX
17 19 ONE STEP UP / BRUCE SPRINGSTEEN
18 9 I WANT HER / KEITH SWEAT
19 22 ELECTRIC BLUE / ICEHOUSE
20 23 YOU DON'T KNOW / SCARLETT & BLACK
21 29 ALWAYS ON MY MIND / PET SHOP BOYS
22 14 (SITTIN' ON)THE DOCK OF THE BAY / MICHAEL BOLTON
23 28 NAUGHTY GIRLS (NEED LOVE TOO) / SAMANTHA FOX
24 27 FISHNET / MORRIS DAY
25 18 NEVER GONNA GIVE YOU UP / RICK ASTLEY
26 33 SHATTERED DREAMS / JOHNNY HATES JAZZ
27 35 TWO OCCASIONS / THE DEELE
28 32 I WISH I HAD A GIRL / HENRY LEE SUMMER
29 37 WAIT / WHITE LION
30 36 I DON'T WANT TO LIVE WITHOUT YOU / FOREIGNER
31 34 PAMELA / TOTO
32 38 PIANO IN THE DARK / BRENDA RUSSELL FEATURING JOE ESPOSITO
33 31 GOING BACK TO CALI / L.L. COOL J
34 26 FATHER FIGURE / GEORGE MICHAEL
35 42 KISS AND TELL(FROM "BRIGHT LIGHTS,BIG CITY") / BRYAN FERRY
36 43 DREAMING / ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK
37 44 SAY IT AGAIN / JERMAINE STEWART
38 21 HYSTERIA / DEF LEPPARD
39 24 I GET WEAK / BELINDA CARLISLE
40 - ONE MORE TRY / GEORGE MICHAEL
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キース・スウェット Keith Sweat - I Want Her(1988年の洋楽 Part14)

2024-04-11 20:00:00 | '88年洋楽
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart14は、Keith Sweatの"I Want Her"。最高位は4月2日付の第5位。年間チャートは74位。デビューシングルが大ヒットになりました。

Keith Sweatですが、ニューヨーク出身のR&B歌手、シンガー・ソングライター。
音楽活動を開始したのは70年代半ばから、R&Bグループに所属しながら活動し、80年代半ばからはソロでの活動も開始します。

80年代には、GQというR&Bグループに参加。GQは、79年に、"Disco Nights"ともう1曲Top40ヒットを持っていますね。Keith Sweatの叔父さんがGQのオリジナルメンバーだとのこと、ただ、Top40に入ったのは70年代後半ですので、Keith Sweatは、このヒット後にGQに加入したとのことです。

そのKeith Sweatですが、87年になって、Teddy Rileyのプロデュースのもと、ソロでのデビューアルバム『Make It Last Forever』をリリース、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"I Want Her"で、最高位5位を記録する大ヒットになりました。

"I Want Her"の曲の作者はKeith SweatとTeddy Rileyの共作、プロデュースも、この二人が務めています。

鍵となるのはプロデューサーのTeddy Riley。R&B界の新しい音楽「ニュージャックスウィング」を広めた人で、まさにそのニュージャックスウィングを世に広めたのがこの"I Want Her"のヒットです。

「ニュージャックスウィング」というのは、ブラックミュージック特有のファンキーな音楽に加え、軽快なスピード感と親しみやすいメロディーが特徴のサウンド、だそうです。

この"I Want Her"を聞いた時には、ん?スティービー・ワンダー?に似ている、と思いましたが、スティービー・ワンダーをもうちょっと軽く、おしゃれにした感じでしょうか。

Teddy Rileyは、80年代中ごろから、ブラックミュージックの新しい動きとして、ジャム&ルイスなどとともに一大ブームとなります。
あのMichael Jacksonも、1991年にリリースした『Bad』の次のアルバム『Dangerous 』では、Quincy Jonesと別れ、アルバムの半分ほどはTeddy Rileyのプロデュースでの曲作りになっています。

R&Bの新しい動きとはなっていますが、70年代から80年代のソウルミュージックも感じさせる、メロディアスな曲で、聞きやすい、親しみやすい曲になっています。
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