ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年7月7日付 ローラ・ブラニガン Laura Branigan - Self Control

2020-07-05 20:13:00 | 1984年ビルボードTop40
1984年7月7日付ビルボード All American Top40、3位から上がっての1位はPrinceの"When Doves Cry"。Princeですが、初めてのTop40ヒット"I Wanna Be Your Lover"以来5曲目のTop40ヒット。これまでの最高のヒットが6位を記録した"Little Red Corvette"ですので、もちろん初めてのNo.1です。

2位は前週と変わらず、2週目の2位、Bruce Springsteenの"Dancing in the Dark"。Bruce Springsteenですが、初めてのTop40ヒットは1975年の"Born to Run"、以来、5曲目のTop40ヒットで、1980年に5位を記録した"Hungry Heart"以来2曲目のTop5ヒットです。
3位は5位からアップ、The Pointer Sistersの"Jump (For My Love)"。The Pointer Sistersですが、70年代初めから数々のTop40ヒットを持っていますが、Top5ヒットは78年に2位を記憶した"Fire"などこの曲で通算5曲目。大人気女性ポップスグループです。
4位は前週と変わらず2週目の4位、Laura Braniganの"Self Control"。Laura Braniganですが、初めてのTop40ヒットが1982年にいきなり2位を記録した"Gloria"。以来、4曲目のTop40ヒットで、2曲目のTop5ヒットです。
5位は2週間の1位からダウン、Duran Duranの"The Reflex"。Duran Duranですが、1982年に初めてのヒットで最高位3位を記録した"Hungry Like the Wolf"以来この曲で4曲目のTop5ヒット、3曲目のTop3ヒットで初めてのNo.1獲得となりました。

この週4位はLaura Braniganの"Self Control"。最高位は6月30日と7月7日の第4位。年間チャートは20位。最高位4位ながら年間Top20に入る大ヒットになりました。

Laura Branigan、歌手としては70年代から活躍していたようですが、1982年にデビューアルバム『Branigan』をリリース、このアルバムからのファースト・デビューシングル"All Night with Me"はこけてしまいましたが、次に出したセカンドシングル"Gloria"が最高位2位を記録、2年連続年間チャートに入るという大ヒットになりました。
この曲の彼女のパワフルな歌声には驚かされました。

その後、セカンドアルバム『Branigan 2』から、"Solitaire"が7位、マイケル・ボルトン作の名曲"How Am I Supposed to Live Without You"で12位と、ヒットを続けます。この曲は素晴らしい曲でした。是非聞いてみてください。→→→

そしてサードアルバム『Self Control』からのタイトルソングでファーストシングルカットがこの曲"Self Control"です。
曲の作者はイタリア人のRaf.、Giancarlo Bigazzi、Steve Piccoloの3人によるもの。
オリジナルバージョンはRaf.が歌って、同じ1984年にヨーロッパでヒットしました。
その曲をLaura Braniganが取り上げて大ヒット、Laura Braniganのボーカルは抑え気味ではありますが、その分歌のうまさが引き立っています。

Laura Braniganですが、残念ながら2004年に脳動脈瘤で亡くなっています。52歳の早すぎる訃報でした。


こちらがRaf.によるオリジナルバージョンです。
原曲を聞くと、はるかにLaura Braniganバージョンの方が良いと思います。Laura Branigan、やっぱり歌うまいです。


今週 先週 song / artist
1 3 WHEN DOVES CRY / PRINCE
2 2 DANCING IN THE DARK / BRUCE SPRINGSTEEN
3 5 JUMP / POINTER SISTERS
4 4 SELF CONTROL / LAURA BRANIGAN
5 1 THE REFLEX / DURAN DURAN
6 8 EYES WITHOUT A FACE / BILLY IDOL
7 7 TIME AFTER TIME / CYNDI LAUPER
8 10 ALMOST PARADISE / MIKE RENO & ANN WILSON
9 6 THE HEART OF ROCK & ROLL / HUEY LEWIS & THE NEWS
10 13 LEGS / ZZ TOP
11 9 LET'S HEAR IT FOR THE BOY / DENIECE WILLIAMS
12 15 MAGIC / CARS
13 17 DOCTOR! DOCTOR! / THOMPSON TWINS
14 18 INFATUATION / ROD STEWART
15 12 BORDERLINE / MADONNA
16 19 DANCE HALL DAYS / WANG CHUNG
17 20 SAD SONGS / ELTON JOHN
18 11 OH SHERRIE / STEVE PERRY
19 29 GHOSTBUSTERS / RAY PARKER JR.
20 25 BREAKIN'.. THERE'S NO STOPPING US / OLLIE & JERRY
21 30 STATE OF SHOCK / JACKSONS
22 22 MODERN DAY DELILAH / VAN STEPHENSON
23 16 STAY THE NIGHT / CHICAGO
24 28 I CAN DREAM ABOUT YOU / DAN HARTMAN
25 26 NO WAY OUT / JEFFERSON STARSHIP
26 27 DON'T WALK AWAY / RICK SPRINGFIELD
27 31 WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT / TINA TURNER
28 32 I'M FREE / KENNY LOGGINS
29 23 SISTER CHRISTIAN / NIGHT RANGER
30 33 SUNGLASSES AT NIGHT / COREY HART
31 39 PANAMA / VAN HALEN
32 37 IF EVER YOU'RE IN MY ARMS AGAIN / PEABO BRYSON
33 49 STUCK ON YOU / LIONEL RICHIE
34 36 ROMANCING THE STONE / EDDY GRANT
35 14 ITS A MIRACLE / CULTURE CLUB
36 53 SHE'S MINE / STEVE PERRY
37 41 ALIBIS / SERGIO MENDES
38 38 FAREWELL MY SUMMER LOVE / MICHAEL JACKSON
39 34 PRIME TIME / ALAN PARSONS
40 44 BOYS DO FALL IN LOVE / ROBIN GIBB

コメント (20)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マドンナ Madonna - Borderl... | トップ | Van Stephenson - Modern Day... »
最新の画像もっと見る

20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
その差、5歳 (ms-database)
2020-07-05 20:45:19
Laura Branigan、デビュー時から最近まで「1957年生まれ47歳没」でしたが、近年は1952年生まれ(5歳若づくり)のプロフも出回っていますね。
そういえば、The CarsのRic Ocasekも生前は「1949年生まれ」でしたが、没後、「1944年生まれ」の「75歳」!に生年変更されていました。1944年生まれにはビックリしました。
抜群の歌唱力 (golden_70s)
2020-07-05 21:06:32
歌唱力は抜群でしたね。
とてもパワフルでしたし。
好きなタイプのシンガーです。

年間チャート20位はお見事です。
80's前半のDiva (hannah)
2020-07-05 21:38:52
星船さん、こんばんは。
この曲年間20位だったんですね。最高位4位でしたから、ちょっと驚きです。
♪Gloria♪の時はあまり思わなかったのですが、♪Solitaire♪、♪How Am I Supposed~♪でほんとに歌唱力があるな、と思いました。
まさに80年代前半のDivaです。
早世が悔やまれます。
Unknown (太ったボンジョビ( ´∀`))
2020-07-05 23:35:25
とにかく曲の良さで圧しまくって、結果歌だけでかなりの認知度を得たのではなかったですかね?
大々的なプロモーションなしで、やたら学内でも知ってる人が多かった印象、つまりMTV時代でなくても売れたのではないですかね?
一方であまのじゃくな私は「うーん…それほど頻繁には聴かなくていいよーな…」でありました。
声を張り上げず若干ウィスパー系で歌ったのは評価しますが、さび辺りの「おぉ~お!おぉ~お…」のドーンドーンという音がそれを台無しにしているようにも感じました。
しかし次のラッキーワンは実はローラさんのなかでベストです。
サビをボンジョビにパクられたのは可哀想ですが、そのくらいイイ曲だったのではないかと思います。
1952年生まれ (星船)
2020-07-06 19:52:58
ms-databaseさんこんばんは。
ご指摘ありがとうございました。Laura Braniganの死亡記事で、ワシントンポストやAP通信で1952年生まれに訂正されていたようです。この記事も訂正いたします。
パワフルな (星船)
2020-07-06 19:55:33
golden_70sさんこんばんは。
素晴らしい歌声の持ち主でした。これだけパワフルな歌手はあまりいないのではないでしょうか。取り上げた歌も良かったですね。
地味ながら (星船)
2020-07-06 20:01:59
hannahさんこんばんは。
年間20位は立派、すごいヒットでしたね。
結構地味な曲ではありましたが、彼女の歌のうまさが際立った曲でした。
私としては3曲目のヒット曲"How Am I Supposed to Live Without You"が彼女の曲の中で一番好きな曲でした。
カッコイイ曲 (星船)
2020-07-06 20:11:48
太ったボンジョビさんこんばんは。
この曲は、彼女のボーカルが抑え気味だったところが私のお気に入りのところでした。曲も良かったですよね。
私としては"How Am I Supposed to Live Without You"が一番のお気に入りですが、"The Lucky One"も良かったです。彼女の曲の中で一番カッコイイ曲だったと思います。
Unknown (ローリングウエスト)
2020-07-06 20:43:32
この曲は久しぶりに聴きましたね。ローラ・ブラニガンという方だったんですね。ドナサマーが歌っていても似合いそうだなと今になって思いました。
ちょっとビデオはどうかなあ(-_-;) (音時)
2020-07-06 22:08:49
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/25415110.html
女友だちを励ます"グロリア"はちょっと好きで、ローラに好感を持っていたのですが、この曲は…。ビデオと歌詞を合わせて鑑賞すると…ちょっとやり過ぎの感を感じてしまい、「企画モノ」のように思えてしまい、実は僕はそんなにこの曲を好きではなかったです…。ローラがセクシー官能路線でいくのかな、と残念な想いもしていました。
 ですので、その後のボーカル真向勝負のような"How Am I…(邦題:愛を知って)はローラが戻ってきた感じがして好きでした…。
 でも今回、自分のブログ記事に載せた、ライブでこの曲を歌うローラが自信持って自分の曲として観客を喜ばせている動画を観て…ジーンと来るものがありました。きっと彼女にとってとても大切な一曲だったんだろうな、と思いました。R.I.P…。


コメントを投稿

1984年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事