ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年9月15日付 ティナ・ターナー Tina Turner - What's Love Got To Do With It

2020-09-14 20:51:36 | 1984年ビルボードTop40
1984年9月15日付ビルボード All American Top40、3週目の1位の大ヒット、Tina Turnerの"What's Love Got To Do With It"。Tina Turnerですが、デビューは1950年代の大ベテラン。Ike & Tina Turnerで活動し、沢山のTop40ヒットを持っていますが、Top5ヒットとなると、1971年にJohn Fogertyの名曲"Proud Mary"のカバーが4位を記録するヒットになって以来になり、この曲が10年以上ぶりとなる2曲目のTop5ヒット、長いキャリアの中での初めてのNo.1獲得です。

2位は前週と変わらず3週目の2位、John Waiteの"Missing You"。John Waiteですが、イギリスのロックグループThe Babysのボーカリスト。The Babys解散後ソロ活動を始めてからの初めてのヒットが大ヒット。The Babys時代には3曲のTop40ヒットを持っていますが、"Isn't It Time"(名曲でした)と"Every Time I Think of You"の13位が最高のヒット、この曲がバンド時代、ソロ時代を通じての初めてのTop3ヒットになりました。
3位も前週と変わらず2週目の3位、Cyndi Lauperの"She Bop"。Cyndi Lauperですが、デビュー曲の"Girls Just Want to Have Fun"が最高位2位、次の"Time After Time"がNo.1を獲得、この曲で3曲連続のTop3ヒットになりました。
4位は6位からアップ、Prince & The Revolutionの"Let's Go Crazy"。Prince、5週間の1位で年間チャートNo.1の年度を代表するヒット"When Doves Cry"に続く2曲目のTop5ヒットです。
5位は前週と変わらす、3位からダウンして2週間5位に留まっています、Lionel Richieの"Stuck On You"。Lionel Richieですが、The Commodores時代には"Three Times a Lady"と"Still"の2曲のNo.1を含め7曲のTop5ヒット、ソロになってからはこの曲で8曲目のシングルですが、シングルすべてがTop10ヒットで、Top5ヒットもこの曲で7曲目、Diana Rossとのデュエットで1位となった"Endless Love"を含め4曲のNo.1となりました。

この週3週目の1位はTina Turnerの"What's Love Got To Do With It"。最終的に3週間の1位で年間チャートは2位。Hot100には28週間チャートインする年度を代表する大ヒットとなりました。

Tina Turner、デビューはなんと1950年代までさかのぼる、長いキャリアを持つスーパーソウル、ロックシンガーであります。
初めてのヒットはIke & Tina Turnerのシングル"A Fool In Love"が1960年、最高位27位を記録します。

その後もシングルを中心に、Ike & Tina Turnerとして、70年代初めころまで活躍します。
その中では、1971年のシングル"Proud Mary"が最高位4位を記録、この"Proud Mary"はJohn Fogerty作、Creedence Clearwater Revivalが1969年に最高位2位を記録する大ヒットとして有名ですね。そのカバーで大ヒットしました。
Ike & Tina Turnerとしては1973年に最高位22位を記録した"Nutbush City Limits"が最後のTop40ヒットとなります。

その後、ヒットチャートにはTina Turnerの名前が消えていましたが、ソロ歌手として久し振りにTop40に戻ってきたのが1984年に最高位26位を記録した"Lets Stay Together"です。

"Let's Stay Together"はソロでの5枚目のアルバム『Private Dancer』からのファーストシングルカット曲でしたが、それに続くシングルヒットがこの曲"What's Love Got to Do with It"です。邦題は「愛の魔力」。
曲の作者はいずれも凄腕ソングライターのTerry BrittenとGraham Lyleの共作。
この曲のTina Turnerのボーカル、ものすごい迫力でした。Tina Turnerは1939年生まれですので、このヒットの時には44歳ですか、20歳の時から活躍していますのですでに20年以上のキャリアがあるベテランの域に入る歌手です。改めてこの曲で、彼女のボーカルの素晴らしさが全世界に広がりました。


今週 先週 song / artist
1 1 WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT / TINA TURNER
2 2 MISSING YOU / JOHN WAITE
3 3 SHE BOP / CYNDI LAUPER
4 6 LET'S GO CRAZY / PRINCE & THE REVOLUTION
5 5 STUCK ON YOU / LIONEL RICHIE
6 7 IF THIS IS IT / HUEY LEWIS & THE NEWS
7 10 DRIVE / CARS
8 8 THE WARRIOR / SCANDAL
9 4 GHOSTBUSTERS / RAY PARKER JR.
10 13 THE GLAMOROUS LIFE / SHEILA E.
11 9 SUNGLASSES AT NIGHT / COREY HART
12 12 LIGHTS OUT / PETER WOLF
13 18 CRUEL SUMMER / BANANARAMA
14 17 COVER ME / BRUCE SPRINGSTEEN
15 20 DYNAMITE / JERMAINE JACKSON
16 15 ROCK ME TONITE / BILLY SQUIER
17 11 WHEN DOVES CRY / PRINCE
18 26 I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU / STEVIE WONDER
19 21 WHEN YOU CLOSE YOUR EYES / NIGHT RANGER
20 24 HARD HABIT TO BREAK / CHICAGO
21 14 IF EVER YOU'RE IN MY ARMS AGAIN / PEABO BRYSON
22 25 TORTURE / JACKSONS
23 23 WE'RE NOT GONNA TAKE IT / TWISTED SISTER
24 27 LUCKY STAR / MADONNA
25 19 ALL OF YOU / JULIO IGLESIAS & DIANA ROSS
26 16 ROUND AND ROUND / RATT
27 22 I CAN DREAM ABOUT YOU / DAN HARTMAN
28 36 CARIBBEAN QUEEN / BILLY OCEAN
29 31 THE LUCKY ONE / LAURA BRANIGAN
30 33 THERE GOES MY BABY / DONNA SUMMER
31 34 GO INSANE / LINDSEY BUCKINGHAM
32 39 ARE WE OURSELVES? / FIXX
33 37 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
34 38 ONLY WHEN YOU LEAVE / SPANDAU BALLET
35 40 BOP 'TIL YOU DROP / RICK SPRINGFIELD
36 41 SOME GUYS HAVE ALL THE LUCK / ROD STEWART
37 43 ON THE DARK SIDE / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
38 28 LEAVE A TENDER MOMENT ALONE / BILLY JOEL
39 44 FLESH OF FANTASY / BILLY IDOL
40 54 WHO WEARS THESE SHOES? / ELTON JOHN

コメント (14)    この記事についてブログを書く
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14 コメント

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Unknown (太ったボンジョビ⊂(・∀・⊂*)ヤー)
2020-09-14 22:53:47
アルバム、プライベートダンサー、ちゃんと覚えてはないのですが、曲順と各曲のクオリティが結構良かったと思うのです。
でもこの魔力は一番無視した曲かな?とにかくサビでガクッと落とされました。サビまでは悩ましさと母性を感じさせられまして、魔女というより魔王な感じもしたティナでしたが、とにかくサビは失敗だと思いました。
ただベタビグのハチャメチャなカッコ良さと、プライベートダンサー(曲)のおぉ~…もうダメ、な素晴らしさには脱毛です。ベタビグはグラミー賞でしたかね?
とにかくこの後のティナはいろんなところにでずっぱりだったし、サントラ、そして次作までスゴかったですね。
多分いろんな皆さんがティナと仕事したい、ティナに褒められたい愛されたいという雰囲気が見えていましたね。
んで、アルバムイチ押しとしてはA面トップのアイマラビクインが凄く良いです。色気のあるロックイントロから低いティナ、そしてサビはちょと暴れるティナ。
A①をシングルにしなかったヒットアルバムはライオネルのファーストソロ、BJのイノセントマン以来ですかね?もの凄く贅沢であります。
Tina Turner (maki)
2020-09-15 11:14:39
85年と88年に来日しているようですが、
どちらも、武道館に行きました。
とくに、88年のほうは素晴らしくて、
自分が観たライブの中でも、
1位かなぁ?と思うパフォーマンスで、
忘れられないです。

近年は、ツアーに出たいと発言されたものの、
大病もされているので、
ドクターストップが掛かっちゃって、
実現しなかったなんていう話も聞きましたね。

もう、ファンとしては、活動も期待はしますが、
とにかく、いつまでも、元気でいていただきたいですね。
実はロック歌手 (星船)
2020-09-15 20:29:24
太ったボンジョビさんこんばんは。
ティナ・ターナーですが、この頃までソウル歌手だと思っていましたが、実は曲はロックだったですよね。アルバムを聞いてあまりのロックっぽさに驚いた記憶があります。激しい曲もありました。彼女のボーカルは声量があり、激しい曲にもピッタリでした。
そういえばA1はシングルカットしませんでした。意外に珍しいですよね。
ライブは (星船)
2020-09-15 20:34:27
makiさんこんばんは。
そうですか!来日公演2度も行かれたのですね。
ティナ・ターナー、歌には迫力ありますし、歌うまいし、ライブは素晴らしいのでしょう。
1939年生まれですので、今はもう80歳を超えて、最近こそ活動のうわさがありませんが、数年前まではまだまだ第一線で活躍していたようですね。これからも頑張って欲しいです。
ロングヒット (hannah)
2020-09-15 21:31:29
星船さん、こんばんは。
1位が3週にも関わらず年間2位だったんですね。
Top100に28週チャートインのロングヒットでした。
1stシングル♪Let's Stay Together♪が26位だったので、この曲がまさかこんなにヒットするとは思いませんでした。
グラミー賞も受賞し、Madonna、C.Lauperとともに、84年のDivaでした。
愛と何の関係があるっていうの? (音時)
2020-09-16 21:15:09
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/23975525.html
月曜更新見逃しておりました(^▽^;)。洋楽を聴き始めた頃は伝説のR&B女性シンガーという存在のティナが現役でヒットを飛ばしました…それからの勢いは凄かったですね。
この曲は情念たっぷり"愛って何なの?"と問いかけてくれました。邦題は「愛の魔力」。うん、この邦題もなかなかのものだと思いました。
3人の女性歌手 (星船)
2020-09-16 21:27:33
hannahさんこんばんは。
そうでしたよね、随分久しぶりのヒットが"Let's Stay Together"で、久し振りに名前を聞いたな、と思ったところの次の曲の歴史的な大ヒットでした。年間チャートもこの曲が2位とは驚きでしたね。
この年は3人の女性歌手が大ヒットした年でしたね。
カムバック賞 (星船)
2020-09-16 21:31:17
音時さんこんばんは。
「ナギサさん」の回を追加したので、更新サイクルがいつもと違ってしまいました^^;
ティナ・ターナー、もちろん名前は知っていましたが、このアルバム『Private Dancer』のヒットまでは、ほぼ彼女の曲は聞いたことがなかったと思います。カムバック賞がぴったりな復活の大活躍でした。
三者三様 (hannah)
2020-09-16 21:42:53
星船さん、こんばんは。
そして、その3人のDiva達はそれぞれ♪Private Dancer♪、♪Material Girl♪、♪Money Changes Everything♪で物欲、金欲に溺れる女性のことを唄っていました。
翌年以降も (星船)
2020-09-16 22:02:02
hannahさんこんばんは。
そうなんですか!
ちょうどこの年の女性歌手の大ヒット、共通点があるのですね。
3人とも翌年以降も大活躍でした。

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