ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1983年11月26日付 The Motels - Suddenly Last Summer

2019-11-24 20:05:46 | 1983年ビルボードTop40
1983年11月26日付ビルボード All American Top40、3週目の1位の大ヒットはLionel Richieの"All Night Long"。Lionel Richieですが、The Commodores時代から数多くのヒットを持っていますが、The Commodores時代には"Three Times a Lady"と"Still"、ソロになってからもDiana Rossとのデュエットで1位となった"Endless Love"、ソロの1位"Truly"に続くこれで通算5曲目の1位となりました。

2位は前週と変わらず、Paul McCartney and Michael Jacksonの"Say Say Say"。Paul McCartneyもMichael Jacksonも説明することありません、ソロでも数多くの大ヒットを持っています。この二人のデュエットとしては、Michael Jacksonのアルバム『Thriller』に収録の"The Girl Is Mine"が最高位2位を記録していますので、それに続く大ヒットとなりました。
この週は久し振りに1位から5位まで変動がありませんでした。
3位も前週と変わらず、Billy Joelの"Uptown Girl"。Billy Joelですが、Top40ヒットは1974年の"Piano Man"からこの曲で通算19曲目、Top3ヒットは1977年の"Just the Way You Are"以来、No.1ヒット2曲を含めこの曲で5曲目となります。
4位も前週と変わらず、2週間の1位を記録した大ヒット、Kenny Rogers with Dolly Partonの"Islands In the Stream"。カントリー界の大御所二人のデュエットです。両者とも50年代から活躍していますが、Kenny Rogersについては1980年の"Lady"以来、Dolly Partonについては1980年の"9 to 5"以来、両者とも2曲目のNo.1ヒットです。
5位も前週と変わらず、Quiet Riotの"Cum on Feel the Noize"。70年代中頃から活躍していますが、シングルでは初めてのヒット、もちろん初めてのTop5ヒットです。

この週13位はThe Motelsの"Suddenly Last Summer"。邦題は「想い出のラスト・サマー」。
最高位は11月19日付の1週のみの第9位。年間チャートは年度の途中で圏外になってしまいました。

さてモーテルズ。イギリス系の音かと思いましたが、アメリカ・カリフリニア出身のニューウエイブロックグループ。
リードボーカルはMartha Davis。ご存知の方は、モーテルズといえばマーサ・デービスですよね。
気だるいボーカルが彼女の特徴です。というか、このグループの特徴でもあります。

デビューアルバム『Motels』のリリースは1979年。このアルバムはあんまりヒットしませんでしたが、1982年にリリースした3枚目のアルバム『All Four One』が16位を記録するヒット、シングルカットした"Only the Lonely"が最高位9位、年間チャートでは29位の大ヒットとなり、一躍メジャーなロックバンドとなります。この曲でマーサ・デイビスのボーカルが有名になりました。

"Suddenly Last Summer"ですが、彼ら2曲目のTop40ヒット。この年にリリースした4枚目のアルバム『Little Robbers』からのファーストシングルカットです。"Only the Lonely"に続く最高位9位のヒットとなりました。曲の作者はMartha Davis。マーサ・デイビスのボーカル全開の曲です。
PVですが、夢見るマーサ・デイビスの映像ですね。枕もとの本の題名が「Suddenly Last Summer」かと思いきや、そうも読めないのですが画像が荒くって、どうなんでしょうか?


こちらが最高位9位、年間チャート29位の初めての大ヒット、"Only The Lonely"です。


今週 先週 song / artist
1 1 ALL NIGHT LONG / LIONEL RICHIE
2 2 SAY SAY SAY / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
3 3 UPTOWN GIRL / BILLY JOEL
4 4 ISLANDS IN THE STREAM / KENNY ROGERS with DOLLY PARTON
5 5 CUM ON FEEL THE NOISE / QUIET RIOT
6 7 LOVE IS A BATTLEFIELD / PAT BENATAR
7 10 SAY IT ISN'T SO / DARYL HALL & JOHN OATES
8 12 HEART AND SOUL / HUEY LEWIS & THE NEWS
9 14 CRUMBLIN' DOWN / JOHN COUGAR
10 13 P.Y.T. / MICHAEL JACKSON
11 17 CHURCH OF THE POISON MIND / CULTURE CLUB
12 6 TOTAL ECLIPSE OF THE HEART / BONNIE TYLER
13 9 SUDDENLY LAST SUMMER / MOTELS
14 24 UNION OF THE SNAKE / DURAN DURAN
15 8 ONE THING LEADS TO ANOTHER / FIXX
16 20 WHY ME? / IRENE CARA
17 15 TELEFONE (LONG DISTANCE LOVE AFFAIR) / SHEENA EASTON
18 11 DELIRIOUS / PRINCE
19 18 TONIGHT, I CELEBRATE MY LOVE / PEABO BRYSON & ROBERTA FLACK
20 16 MAKING LOVE OUT OF NOTHING AT ALL / AIR SUPPLY
21 32 TWIST OF FATE / OLIVIA NEWTON-JOHN
22 34 SYNCHRONICITY II / POLICE
23 23 SEND HER MY LOVE / JOURNEY
24 26 IN A BIG COUNTRY / BIG COUNTRY
25 28 MAJOR TOM / PETER SCHILLING
26 29 AIN'T NOBODY / RUFUS & CHAKA KHAN
27 37 OWNER OF A LONELY HEART / YES
28 25 TENDER IS THE NIGHT / JACKSON BROWNE
29 33 SOULS / RICK SPRINGFIELD
30 19 MODERN LOVE / DAVID BOWIE
31 27 HOW MANY TIMES CAN WE SAY GOODBYE / DIONNE WARWICK & LUTHER VANDROSS
32 30 MIRROR MAN / HUMAN LEAGUE
33 39 UNDERCOVER OF THE NIGHT / ROLLING STONES
34 35 THE SMILE HAS LEFT YOUR EYES / ASIA
35 38 I GUESS THAT'S WHY THEY CALL IT THE BLUES / ELTON JOHN
36 36 JUST GOT LUCKY / JOBOXERS
37 42 BREAK MY STRIDE / MATTHEW WILDER
38 53 READ EM' AND WEEP / BARRY MANILOW
39 43 TIME WILL REVEAL / DEBARGE
40 41 INVISIBLE HANDS / KIM CARNES

コメント (16)    この記事についてブログを書く
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16 コメント

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Unknown (音時)
2019-11-24 22:36:24
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/12049488.html
ビデオに出てくる本は「Building passion」というハーレクインロマンスの本のようですね。
夏が終わる~とつい先日までの夏が「突然、過ぎた夏」になります。あっという間に秋になり、そして冬になる驚きを感じますね。
味のある曲 (星船)
2019-11-25 20:06:41
音時さんこんばんは。
そうですか、読めなかったのですが、「Building passion」という恋愛小説だったでのすね。さすが音時さん、ありがとうございます。
ちょっと前まで「今年の夏」、突然「去年の夏」になってしまう、味のある曲ですね。
Unknown (太ったボンジョビ( `○´))
2019-11-25 21:26:08
ぬーんモーテルズ
やたら「私小説」という言葉が遣われてましたよね。
実は私、地元AMへのリクエストハガキで初めてもらえたレコードが「様こそモーテルズへ」でありました。
平凡だか明星だかの新譜cornerでも期待の新星みたいに取り上げられてて良いの当たった、と思いながら聴いてみたけど高校1年では無理、しかもジャケのプールサイドのマーサもおばさん水着で…ほかしました。
1年後、日刊スポーツかスポニチの週1の洋楽記事cornerでたまたまセカンドアルバムの「御用心(carefull)」を発見!
以外と評価高かったのですが、ジャケがなんともエグいアメリカンエロで、しかも今度は聞くすべもないし、シングルも切られていないという…。
したら翌年の大ヒット!
無意識に応援してしまいましたし、曲も良かったなあ。
カラオケも時々やってみておりますが、Ph国には知られていませんでした。
そのあとのシングル、「Lの字を取ったらオーバーになっちゃう」の方が好きなんですけどね。
えーとサドンリーラッサマー、まーまー好きだす。
よし、初期2枚をアルバムでYouTube、聴き込んでみましょーか!
Marthaの魅力 (hannah)
2019-11-25 22:17:28
星船さん、こんばんは。
前作の♪Only The Lonely♪は好きな曲でしたし、Marthaのヴォーカルが何とも言えぬ怪しげな魅力を醸し出していました。
この曲も前作と同じようにけだるそうな魅力を醸し出しています。
Top10入りの大ヒットになりましたが、確か次作のアルバムの邦題は「~~にご用心」であったような
この怪しい曲調好きでした (ノッチmrng)
2019-11-26 03:30:18
この2曲と「テイク・ジ・エル」も含めて。
Only The Lonelyはこの大学4年の夏の勝負曲でした。何の勝負かって言うと、パチンコです。北朝鮮のミサイル開発を阻止すべくこの夏休みは奮闘していました(笑)。
なんかこの曲を聴いて行くと勝てるような気がしたんですよね。実際、3000円の投資で1万数千円換金して来れることが多かったんです。
モーテルズは9年前、行徳の「カラオケの鉄人」で歌った記憶がありますが、「招き猫」とかにもあるんでしょうか?
ファースト? (星船)
2019-11-26 20:30:02
太ったボンジョビさんこんばんは。
いや~、凄いですね^^モーテルズのファーストですか。その当時はまだモーテルズは全く無名で、知っている人は少なかったのではないでしょうか。
私はサードアルバムで初めて知りましたので、前2枚については聞いたことがありませんでした。私もYouTubeで聞いてみようかな。
とりあえず"Take the L"を聞いてみました。おお!いい曲で。
御用心 (星船)
2019-11-26 20:42:06
hannahさんこんばんは。
やっぱりこのバンドはMartha Davisにつきますよね。
彼女のボーカルは怪しげ、かつ気だるい、でもどことなく明るい、という相反する特徴を持った不思議なボーカルでした。
セカンドアルバム『Careful』の邦題が『御用心』だったような。
パチンコ? (星船)
2019-11-26 20:55:34
ノッチmrngさんこんばんは。
パチンコですか!^^
学生時代はよくやりました。たまにしか勝てなかったですけどもね。私の時代は「雀球」というのもあって結構はまりました。卒業してからはほとんどやっていませんが。
モーテルズをカラオケとは、難しそうですね。
日本ではマイナー (hannah)
2019-11-26 21:47:46
星船さん、こんばんは。
このブログの読者の方々は日本での知名度は気にされないと思いますが、このThe Motelsも本国と日本での知名度が対照的なアーティストでした。
まぁ、本国以上に日本での人気、知名度がありすぎるのも???となりますが。
85年にも♪Remember The Night♪がTop20ヒットになったと思いますが、記憶に残るアーティストです。
日本での知名度は (星船)
2019-11-27 20:38:01
hannahさんこんばんは。
実は私も日本での知名度はあんまり知らない口ですが、モーテルズも、"Suddenly Last Summer"と"Only the Lonely"の2曲は日本のラジオでもまずまずかかっていたと思います。その他の曲はほとんどヒットしなかったと思います。
ビルボードを調べたら"Remember the Nights"は最高位36位、1985年に"Shame"という曲が最高位21位となっています。

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