ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

1983年8月13日付 ビルボード 全米 Top40 Sergio Mendes - Never Gonna Let You Go

2019-08-11 20:52:00 | 1983年ビルボードTop40
1983年8月3日付ビルボード All American Top40、これで6週目の1位の年度を代表する大ヒットになりました、The Policeの"Every Breath You Take"。The Policeですが、この曲で6曲目のTop40ヒット、最もヒットしたのは1981年に最高位3位を記録した"Every Little Thing She Does Is Magic"、もちろん初めてのNo.1です。

2位は前週と変わらず、Eurythmicsの"Sweet Dreams (Are Made Of This) "。Eurythmicsですが、アメリカでは初のヒット。初ヒットでいきなり2位まで上昇する大ヒットです。
3位も前週と変わらず、Donna Summerの"She Works Hard For The Money"。「ディスコの女王」Donna Summer、"MacArthur Park"をはじめ4曲の1位ヒットを持っています。Top3ヒットは1980年の"The Wanderer"以来となります。
4位は7位からアップ、Michael Sembelloの"Maniac"。映画『フラッシュダンス』のサウンドトラックに収録され、主題歌に続いてのTop5入りです。Michael Sembelloですがセッションミュージシャンとして活躍していましたが、この曲が初めてのヒットです。
5位は1週のみの4位からダウン、Duran Duranの"Is There Something I Should Know?"。最高位3位の"Hungry Like the Wolf"に続く2曲目のTop5ヒット、Top40ヒットは最高位14位の"Rio"と合わせて3曲目です。

この週8位からダウンして9位はSergio Mendesの"Never Gonna Let You Go"。
最高位は7月9日から4週間続けた第4位。年間チャートは16位。長いキャリアを持つSergio Mendes、彼の最高のヒットになりました。

セルジオ・メンデスですが、ブラジル生まれのミュージシャン。ブラジル生まれの音楽ボサノヴァを世界に広げたのが彼なのです。
1950年代後半から音楽活動を開始、1966年にはSergio Mendes & Brasil '66で出したシングル"Mas que Nada"が全世界で大ヒットしました。
アメリカでは最高位47位といまいちではありましたが、ポルトガル語の歌のヒットは大変珍しいことだったです。

その後、60年代後半にかけてシングルヒットが続きました、70年代に入るとシングルは出しますがヒットはしませんで、この曲"Never Gonna Let You Go"は1968年以来15年ぶりのTop40ヒットとなりました。

"Never Gonna Let You Go"ですが、数々の名曲を生み出したソングライターコンビCynthia Weilと Barry Mann夫妻の作品。
ボーカルはJoe Pizzulo と Leeza Millerが務めています。プロデュースはもちろんSergio Mendes。彼はシンセサイザーも担当していますね。


この曲が彼の1966年の初ヒット"Mas que Nada"。
全世界でヒットし彼を一躍有名にしました。日本でも大ヒットして、様々な場面で今でも掛かっているスタンダードナンバーです。
皆さんももちろん一度は聞いたことがあると思います。


今週 先週 song / artist
1 1 EVERY BREATH YOU TAKE / POLICE
2 2 SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) / EURYTHMICS
3 3 SHE WORKS HARD FOR THE MONEY / DONNA SUMMER
4 7 MANIAC / MICHAEL SEMBELLO
5 4 IS THERE SOMETHING I SHOULD KNOW? / DURAN DURAN
6 9 STAND BACK / STEVIE NICKS
7 5 FLASHDANCE ... WHAT A FEELING / IRENE CARA
8 11 IT'S A MISTAKE / MEN AT WORK
9 8 NEVER GONNA LET YOU GO / SERGIO MENDES
10 13 FASCINATION / HUMAN LEAGUE
11 6 ELECTRIC AVENUE / EDDY GRANT
12 22 PUTTIN' ON THE RITZ / TACO
13 14 HOT GIRLS IN LOVE / LOVERBOY
14 18 CHINA GIRL / DAVID BOWIE
15 20 I'LL TUMBLE 4 YA / CULTURE CLUB
16 19 ROCK OF AGES / DEF LEPPARD
17 10 WANNA BE STARTIN' SOMETHIN' / MICHAEL JACKSON
18 17 1999 / PRINCE
19 23 TAKE ME TO HEART / QUARTERFLASH
20 21 SAVED BY ZERO / FIXX
21 24 ROCK 'N' ROLL IS KING / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
22 12 OUR HOUSE / MADNESS
23 27 HUMAN NATURE / MICHAEL JACKSON
24 32 THE SAFTEY DANCE / MEN WITHOUT HATS
25 25 LAWYERS IN LOVE / JACKSON BROWNE
26 28 AFTER THE FALL / JOURNEY
27 29 TELL HER ABOUT IT / BILLY JOEL
28 30 HUMAN TOUCH / RICK SPRINGFIELD
29 15 CUTS LIKE A KNIFE / BRYAN ADAMS
30 35 DON'T CRY / ASIA
31 16 COME DANCING / KINKS
32 41 PROMISES, PROMISES / NAKED EYES
33 33 THE BORDER / AMERICA
34 37 DEAD GIVEAWAY / SHALAMAR
35 36 FAKE FRIENDS / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
36 42 HOW AM I SUPPOSED TO LIVE WITHOUT YOU / LAURA BRANIGAN
37 38 ALL TIME HIGH / RITA COOLIDGE
38 40 IT'S INEVITABLE / CHARLIE
39 43 MAKING LOVE OUT OF NOTHING AT ALL / AIR SUPPLY
40 47 TOTAL ECLIPSE OF THE HEART / BONNIE TYLER

コメント (28)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« America - The border(1983年... | トップ | Charlie - It's Inevitable(1... »
最新の画像もっと見る

28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
愛をもう一度 (240)
2019-08-11 21:05:17
こんばんは。
この曲も当時、お気に入りでした。歌いだしから転調するような楽曲に驚いた記憶が。Cynthia Weilと Barry Mannの楽曲だったんですね。
当時は「セルジオメンデスって、歌っている人じゃないのに、なんで名前が出てくるんだろう」って思ったものです(笑)。
メロウなヒット曲 (hannah)
2019-08-11 21:53:08
星船さん、こんばんは。
ちょっと古い言葉になりましたが、まさに「メロウ」がピッタリのヒット曲です。
Sergio Mendes & Brasil '66は名前だけは知っていたものの、初めて聴くに等しいアーティストでした。
ロングヒットで年間16位は大ヒットでした。
Unknown (太ったボンジョビ)
2019-08-11 23:39:13
嬉しいです、感動しております
83年はMTVとBritishインベイジョンその2ばかりが取り上げられますが、優秀なデュエットソングのチャートでの高打率もまた異常ですよね?
愛ひととき、あまねく愛で、愛をもう一度、愛のイニシエーション、アイランズインザストリーム。
で、自分語りばかりですみませんがこの曲、私のカラオケ最多回数間違いなしのメロウソングであります
デュエットしたい、と求められたときにはこの曲でどうかね?と返し、女性がヒャッホーみたいな感じでリクエストになります
あまねく愛で、と比べると女性パートがかなり楽なので喜ぶみたいです、もちろん曲の理解度、知名度も相当であります
どこの比国パブでも大丈夫ですし、知らないキャストが居たらそれは知識不足のようです
なおアルバムタイトルは「セルジオメンデス」ですが、私の見たチャート本では「The SECOND Self titled」となっており、2回目の「セルジオメンデス」というアルバムになるようです、まどろっこしいですね
そして翌年には別の「愛をもう一度」が出ますが、やはりまどろっこしいですね
Unknown (ちょるる)
2019-08-12 08:38:38
恥ずかしながら、この曲でセルジオメンデスを知りました。あとあと考えると、彼の曲では異色だった感じがしますが、私もかなりのお気に入りの曲です♪未だに暑いこの時期にトップ40でかかってたなぁ~って思い出して聴いてます。
この曲のあと、ロサンゼルスオリンピックの公式ソングか何かを出してた記憶があるんですけど違いますかね?
セルジオメンデスとボーカルのジョーピズーロとは「君のアリバイ」(確か、こんな邦題)でもう一曲トップ40ヒット出してますね。
動画を初めて観ました! (moondreams)
2019-08-12 10:30:11
TOP40をよく聞いていた頃、こ曲は如何にもAORのデュエットの王道曲だな~との思っていました。
それにてもYOU-TUBEでお手軽に当時の映像がUPされているのが観られて幸せですよねー。
この曲、繰り返し聴けるのはエアチェックしたカセットテープくらいしか当時はなかったけどね。
動画を見て、こんな方々が歌っていたんだと新たに聴き直させてもらいました。ありがとうございました!
Unknown (ローリングウエスト)
2019-08-12 17:28:41
セルジオメンデス!70年代活躍時もあまり聴いたことはなかったですが、80年代も頑張っていたのか~。そして名曲を懐かしく思い出し、そうかこの曲はセルジオだったのか~と意外な発見でした!この時代はAORブームにあわせて音楽スタイルを変化させる必要がありましたからね。こんな風にセルジオを見つめられるなんて・・
Unknown (音時)
2019-08-12 19:11:06
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/20350348.html
僕もこの曲ヒットしていた当時には“セルジオメンデスって歌がうまいんだなー”と思っていたクチです。“ジャストワンス”を聴いてクインシージョーンズって歌うまいんだなーと思ったことも(^_^;)。
調べてみると、なんでもこの曲、当初はアース・ウィンド&ファイアーに贈ろうとした曲であるとのこと。確かにフィリップベイリー歌わせてみてもなかなかいい感じになりそうですね!
歌っているのは? (星船)
2019-08-12 20:51:52
240さんこんばんは。
この曲、素晴らしい曲だったし、歌もうまいですね。
セルジオメンデスは"Mas que Nada"でとっても有名でしたので知っていましたが、この曲は初めはセルジオメンデスが歌っているものだと信じ込んでいました。彼は歌手じゃあなかったんだ、ってしばらくしてから知りました。皆さん結構同じ感覚でしたね。
ロングヒット (星船)
2019-08-12 20:57:36
hannahさんこんばんは。
まさに「メロウ」ですね。こういう曲は90年代以降にはなくなってしまったかも。
私もセルジオ・メンデスと Brasil '66は一緒に覚えていました。私達より上の世代では"Mas que Nada"は有名な曲でした。
今思うとそんなに大ヒットだったかという感覚ですが、地味ながらロングヒットだったです。
良質なデュエットソング (星船)
2019-08-12 21:06:36
年に太ったボンジョビさんこんばんは。
この時のチャート、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの曲が多くありましたが、そんな中で良質なデュエットソングが数は少ないですが大ヒットしました。ブリティッシュ系だけだと飽きちゃうんでしょうね。
この曲がカラオケ最多回数ですか!デュエット相手も喜ぶ良い曲ですよね。
アルバムですが、1975年に Sergio Mendes and Brasil '77で『Sergio Mendes』が出ていました。紛らわしいですが、そのため「The SECOND Self titled」となっているのですね。

コメントを投稿

1983年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事