ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

1983年6月25日付 ビルボード 全米 Top40 Rick Springfield - Affair of the Heart

2019-06-23 21:36:37 | 1983年ビルボードTop40
1983年6月25日付ビルボード All American Top40、5週目の1位、年度を代表する大ヒットになりました、Irene Caraの"Flashdance ... What A Feeling"、映画『フラッシュダンス』の主題歌です。Irene Caraですが、1980年のこちらも映画『フェーム』の主題歌で最高位4位を記録して以来の2曲目のTop5ヒット、もちろん初めてのNo.1獲得です。

2位は前週と変わらず2週目の2位、Culture Clubの"Time (Clock Of The Heart) "。アメリカでのデビューシングルで2位を記録した"Do You Really Want to Hurt Me"に続く2曲連続の2位の大ヒットになりました。
3位は4位からアップ、Eddy Grantの"Electric Avenue"。Eddy Grant、イギリスでは70年代後半からヒット曲がありますが、アメリカでは初めてのヒットが大ヒットになりました。
4位は14位からジャンプアップ、The Policeの"Every Breath You Take"。The Policeですが、この曲で6曲目のTop40ヒット、1981年に最高位3位を記録した"Every Little Thing She Does Is Magic"以来2曲目のTop5入りです。
5位は3位からダウン、David Bowieの"Let's Dance"。5月21日に1週間だけですが1位を記録しました。David Bowie、Top40には1976年に10位を記録した"Golden Years"以来の登場(Queenとの"Under Pressure"を除きます)。1位では1975年の"Fame"以来2曲目となります。

この週9位はRick Springfieldの"Affair of the Heart"。
最高位は6月18日と25日の第9位。年間チャートは57位、1981年に2週間の1位、年間チャート5位の大ヒット"Jessie's Girl"、1982年の最高位2位、年間チャート20位の"Don't Talk To Strangers"に続くヒットとなりました。

そのRick Springfield、私のブログには前記2曲に続いて3曲目の登場です。
オーストラリア出身、1971年にデビューアルバムを発表、"Speak to the Sky"がビルボード14位を記録しましたが、その後、しばらくヒットに恵まれませんでしたが、ABCテレビのドラマ「GENERAL HOSPITAL」に俳優として出演して大ブレイク、"Jessie's Girl"の大ヒットにつながります。

そしてこの曲"Affair of the Heart"、彼の通算7枚目のスタジオアルバム『Living in Oz』収録曲です。
7枚目と書きましたが、"Jessie's Girl"が入った彼の5枚目のアルバムで、アメリカでの初めてのヒットアルバム『Working Class Dog』(特徴ある犬のジャケットで有名ですね)以来ですと彼がブレイクしてから3枚目のアルバムからのファーストシングルです。
曲の作者はRick Springfieldに加えてDanny Tate と Blaise Tostiのソングライターコンビとの共作。

この曲、初め聞いた時には驚いたのが、演奏はジャーニーか?と思えるほどのサウンド?もちろん声も全然違いますが、"Jessie's Girl"の時のストレートなロックから大きく変わり、メロディアスなおしゃれなロックになりました。
産業ロックと批判されるかもしれませんが良い曲ですよね。
この曲のあとも、1984年に第5位を記録した"Love Somebody"をはじめ、80年代後半までヒットチャート上をにぎわすことになる人気ロックミュージシャンです。


今週 先週 song / artist
1 1 FLASHDANCE ... WHAT A FEELING / IRENE CARA
2 2 TIME (CLOCK OF THE HEART) / CULTURE CLUB
3 4 ELECTRIC AVENUE / EDDY GRANT
4 14 EVERY BREATH YOU TAKE / POLICE
5 3 LET'S DANCE / DAVID BOWIE
6 10 FAMILY MAN / DARYL HALL & JOHN OATES
7 7 DON'T LET IT END / STYX
8 13 NEVER GONNA LET YOU GO / SERGIO MENDES
9 9 AFFAIR OF THE HEART / RICK SPRINGFIELD
10 15 TOO SHY / KAJAGOOGOO
11 11 BEAT IT / MICHAEL JACKSON
12 12 FAITHFULLY / JOURNEY
13 8 ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME / NAKED EYES
14 16 SHE'S A BEAUTY / TUBES
15 17 WANNA BE STARTIN' SOMETHIN' / MICHAEL JACKSON
16 18 I'M STILL STANDING / ELTON JOHN
17 19 COME DANCING / KINKS
18 5 OVERKILL / MEN AT WORK
19 21 OUR HOUSE / MADNESS
20 6 MY LOVE / LIONEL RICHIE
21 25 ALL THIS LOVE / DEBARGE
22 22 WE TWO / LITTLE RIVER BAND
23 23 TRY AGAIN / CHAMPAIGN
24 24 THE WOMAN IN YOU / BEE GEES
25 32 IS THERE SOMETHING I SHOULD KNOW / DURAN DURAN
26 27 BABY JANE / ROD STEWART
27 36 STAND BACK / STEVIE NICKS
28 28 THAT'S LOVE / JIM CAPALDI
29 30 WISHING / FLOCK OF SEAGULLS
30 34 SHE WORKS HARD FOR THE MONEY / DONNA SUMMER
31 33 ROLL ME AWAY / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
32 37 SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) / EURYTHMICS
33 39 1,999 / PRINCE
34 20 SHE BLINDED ME WITH SCIENCE / THOMAS DOLBY
35 35 DON'T PAY THE FERRYMAN / CHRIS DEBURGH
36 26 LITTLE RED CORVETTE / PRINCE
37 29 STRAIGHT FROM THE HEART / BRYAN ADAMS
38 42 WHITE WEDDING / BILLY IDOL
39 31 SOLITAIRE / LAURA BRANIGAN
40 52 CUTS LIKE A KNIFE / BRYAN ADAMS
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24 コメント

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良いですね (golden_70s)
2019-06-24 18:25:40
リック・スプリングフィールド、良いですね。
このような感じの、ポップなんだけど、適度に(ちょっと)ハードなもの、大好きです。

彼は人気がありましたよね。
大活躍した人でした。
Unknown (音時)
2019-06-24 19:12:19
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/19364275.html
シンセサイザーのイントロから、心臓のドキドキを表現するかのようにギターのズンズク、ズンズク...カッコいいですよね。歌詞も同様、からだじゃない、ココロの問題なんだ、と彼女に言うんですねー。アルバム「Livng in OZ」のオープニングが「Human Touch」ですから、カラダなの?ココロなの?とその狭間で揺れる我が物顔!? 僕も良く聴きました(^_^;)。
Unknown (太ったボンジョビ)
2019-06-24 21:15:23
お疲れさまです。
実は私もこのヒットには違和感ありました。
ややハード路線、曲調はエモーショナルでかなり良い、と認めた上で、うーん、てなりました。
まず長いイントロ。
これはシングルでは編集して欲しかったな、ギターがうなるトコからでも良かったのでは?
彼の曲は3分で立派なものが多かったし…。
それと転調がなかったのが退屈に感じた理由です。
ジェシー、アイブダン、ラビゾーライ、ドントークなどサビもいいけど転調部が優秀だったと思うのです。
あとジャケに犬が居ないのが…。
でも姉はしっかりアルバム買ってテープで毎日聞いてたよーです。社会人はいーなーと思いました。
適度にポップ (星船)
2019-06-24 21:25:04
golden_70sさんこんばんは。
そうなんですよね、適度にポップでメロディアスなロック、私も大好きなのです。
"Jessie's Girl"のリックも、スカッとしていてよいのですが、私としてはこの曲"Affair of the Heart"の方が好きかも。
ちょっとハードに (hannah)
2019-06-24 21:29:37
星船さん、こんばんは。
この曲は前2作♪Jesse's Girl♪、♪Don't Talk To~♪に比べるとちょっとハードな感じです。
Men At Workがブレイクしていますが、オーストラリア出身では俺が先輩と言わんばかりの存在感を示しました。
太ったボンジョビさんが仰るように、転調がありませんね。
"Me & Johnny" (ms-database)
2019-06-24 21:37:20
こんばんは。

アルバム"Living in Oz"の一押し、というより、Rick Springfieldで一番好きなのが"Me & Johnny" 。
Bryan Adamsの"Summer of 69"にも通じる”青臭さ”と切なさが良いです。
ラストの"Like Father, Like Son"も良いなあ~
心臓のドキドキ (星船)
2019-06-24 21:38:09
音時さんこんばんは。
ギターのズンチャカ・ズンチャカ・ズンチャカ・が特にカッコイイですよね、この曲。シンセサイザーも併せてカッコいい曲でした。
なるほど「心臓のドキドキ」のようですね。
Unknown (ちょるる)
2019-06-24 21:52:31
リックは男前で役者もしてたせいか、曲に合わせたプロモーションビデオ作りが上手かったイメージがありますね。(逆にジャーニーは下手なイメージが笑)
「Living in oz」から「Affair of the heart」「Human touch」「Souls」がシングルカットされましたがどれもプロモーションビデオが良かった。
特に「Souls」は曲も好きでしたが、プロモーションビデオが物語風で好きでしたね。
演奏が長い曲? (星船)
2019-06-24 22:21:34
太ったボンジョビさんこんばんは。
私は結構演奏が長い曲、特にギター演奏が長い曲が好きなので、そこには違和感がない、というよりもその辺のところが、この曲が好きな理由でした。
犬のジャケットはインパクト大でしたね。犬で目立ってアルバム買った人もいたのかも。
私も学生の頃はアルバムをなかなか買えませんでした。友人と順番で買って録音してましたっけ。
まずまずのヒット (星船)
2019-06-24 22:27:56
hannahさんこんばんは。
"Jessie's Girl"、"Don't Talk To Strangers"と、大ヒットが続きましたが、この曲は残念ながら9位どまり、大ヒットまでは行きませんでしたが、まずまずのヒットとなりました。
ハード&メロディアスなところが、リックの個性といまいち合わなかったのかも知れませんね。

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