ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年5月26日付 ゴーゴーズ The Go-Go's - Head Over Heels

2020-05-24 20:13:39 | 1984年ビルボードTop40
1984年5月26日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はDeniece Williamsの"Let's Hear It for the Boy"。映画「Footloose」のサウンドトラックから2曲目のNo.1ヒットです。Deniece Williamsですが、60年代から活躍していますが、Top40ヒットはこの曲で4曲目、1978年に1位を記録したJohnny Mathisとのデュエットソング"Too Much, Too Little, Too Late"以来2曲目のNo.1ヒットです。

2週間の1位からダウンしての2位はLionel Richieの"Hello"。Lionel Richieですが、The Commodores時代には"Three Times a Lady"と"Still"の2曲のNo.1、ソロになってからもDiana Rossとのデュエットで1位となった"Endless Love"、"Truly"、"All Night Long"に続くソロで4曲目のNo.1、The Commodoresと合わせると通算6曲目のNo.1。偉大なミュージシャンです。
3位は6位からアップ、Cyndi Lauperの"Time After Time"。Cyndi Lauperですが、デビューシングル"Girls Just Want to Have Fun"が2位を記録、同じアルバムからの2枚目のシングルで2曲連続のTop3入りです。
4位は3位からダウン、3週間の1位の大ヒット、Phil Collinsの"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"。映画『カリブの熱い夜』(Against All Odds)の主題歌、「Footloose」に続いての2曲連続の映画主題歌のNo.1です。Phil Collinsですが、この時点ではソロで10位を記録した"You Can't Hurry Love"、Genesisで6位を記録した"That's All"に続く3曲目のTop10ヒットで、もちろん初めての1位です。
5位は8位からアップ、Steve Perryの"Oh Sherrie"。Steve Perryですが、もちろんJourneyのリードボーカリスト。Journeyでは最高位2位の"Open Arms"、4位の"Who's Crying Now"の2曲のTop5ヒットを持っていますが、ソロでは最高位17位のKenny Logginsとのデュエット"Don't Fight It"以来2曲目のTop40ヒットです。

この週11位はThe Go-Go'sの"Head Over Heels"。最高位は5月19日と26日付の第11位。年間チャートは88位。The Go-Go's、通算4曲目のTop40ヒットとなりました。

The Go-Go'sですが、1978年に結成された女性のみの5人組ロックグループ。
リードボーカルのベリンダ・カーライルとギターのジェーン・ウィードリンが中心になって結成されました。

1981年にデビューアルバム『Beauty and the Beat』をリリース。このアルバムからのファーストシングル"Our Lips Are Sealed"は最高位20位ながら、Hot100に30週エントリーするデビューシングルにしては異例の超ロングヒットを記録。このファーストアルバムはBillboard200で6週間連続の1位を記録、年間チャートも2位の大ヒットアルバムとなりました。さらにセカンドシングル"We Got the Beat"が最高位2位の大ヒット、大人気グループとなります。

その後もセカンドアルバムからのシングル"Vacation"が最高位8位のヒット、1984年にリリースした3枚目のアルバム『Talk Show』からのファーストシングルがこの曲"Head Over Heels"です。

さて"Head Over Heels"ですが、メンバーのCharlotte CaffeyとKathy Valentineの作品。
邦題は「キッスに御・用・心」、よくわからない題が付いていました。明るくノリの良い、これぞゴーゴーズという作品でした。

The Go-Go'sですが、この3枚目のアルバムを最後に活動を休止しますが、各自ソロ活動に入り、特にBelinda Carlisleは"Heaven Is a Place on Earth"のNo.1ヒットをはじめ、数々の大ヒット曲を生み出します。


今週 先週 song / artist
1 2 LET'S HEAR IT FOR THE BOY / DENIECE WILLIAMS
2 1 HELLO / LIONEL RICHIE
3 6 TIME AFTER TIME / CYNDI LAUPER
4 3 AGAINST ALL ODDS / PHIL COLLINS
5 8 OH SHERRIE / STEVE PERRY
6 5 TO ALL THE GIRLS I'VE LOVED BEFORE / JULIO IGLESIAS & WILLIE NELSON
7 12 THE REFLEX / DURAN DURAN
8 16 SISTER CHRISTIAN / NIGHT RANGER
9 13 BREAKDANCE / IRENE CARA
10 4 HOLD ME NOW / THOMPSON TWINS
11 11 HEAD OVER HEELS / GO GO'S
12 9 YOU MIGHT THINK / CARS
13 21 THE HEART OF ROCK & ROLL / HUEY LEWIS & THE NEWS
14 14 THE LONGEST TIME / BILLY JOEL
15 7 LOVE SOMEBODY / RICK SPRINGFIELD
16 19 I'LL WAIT / VAN HALEN
17 18 DANCING IN THE SHEETS / SHALAMAR
18 22 BORDERLINE / MADONNA
19 24 SELF CONTROL / LAURA BRANIGAN
20 30 ITS A MIRACLE / CULTURE CLUB
21 15 AUTHORITY SONG / JOHN COUGAR MELLENCAMP
22 28 JUMP / POINTER SISTERS
23 10 FOOTLOOSE / KENNY LOGGINS
24 29 YOU CAN'T GET WHAT YOU WANT / JOE JACKSON
25 27 ROCK YOU LIKE A HURRICANE / SCORPIONS
26 17 THEY DON'T KNOW / TRACEY ULLMAN
27 32 RUN RUNAWAY / SLADE
28 35 STAY THE NIGHT / CHICAGO
29 40 ALMOST PARADISE / MIKE RENO & ANN WILSON
30 38 WHO'S THAT GIRL? / EURYTHMICS
31 31 IT'S MY LIFE / TALK TALK
32 34 MY EVER CHANGING MOODS / STYLE COUNCIL
33 39 EYES WITHOUT A FACE / BILLY IDOL
34 37 MODERN DAY DELILAH / VAN STEPHENSON
35 36 LOVE WILL SHOW US HOW / CHRISTINE MCVIE
36 - DANCING IN THE DARK / BRUCE SPRINGSTEEN
37 23 NO MORE WORDS / BERLIN
38 45 DANCE HALL DAYS / WANG CHUNG
39 59 MAGIC / CARS
40 43 WHISPER TO A SCREAM / ICICLE WORKS

コメント (12)    この記事についてブログを書く
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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
元気いっぱいGo- Go's (hannah)
2020-05-24 21:38:36
星船さん、こんばんは。
イントロからはじけた感じで、これぞ正に「元気いっぱいGo-Go's」って感じの曲です。
ガールズグループは長続きしないと言われていますが、まさかこれが最後のTop40ヒットになるとは。。。
アルバムタイトルは♪Talk Show♪だったでしょうか。メンバーがサーフボードに乗ったジャケットが印象的でした。
Go-Go's 最後にきらめいた曲でした (音時)
2020-05-24 22:05:11
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/22982033.html
"Head Over Heels"(1985)といえば、このあとTears For Fearsも同名で別曲を歌ってました。リサ・リサ&カルト・ジャムの全米No1曲に"Head To Toe"(1987)って「頭からつま先まで」ってタイトルの曲もありました。英語ってからだの部分を使った面白い熟語がありますよね。
 「head over heels」という熟語は、その通りに訳すと、「かかとを頭を越えて」。「逆立ち」をしたさま...から「逆さま」っていう意味ですが、それが、しだいに「恋人や異性に夢中である」「首ったけ」という意味になり、現在ではほとんどそちらの意味で使われているようです。
 実際はもうこの曲とアルバム「Talk Show」をリリース(1984)した頃の"The Go-Go's"は解散に向けて秒読み状況だったようで、翌年1985年に解散します...。
ゴーゴーズにぴったり (星船)
2020-05-24 22:52:06
hannahさんこんばんは。
そうでした、この曲は「元気いっぱい」ゴーゴーズにぴったりな曲でした。このアルバムで活動を停止したのは残念でした。
サーフボードに乗ったジャケットはセカンドの『Vacation』ですよね。インパクトのあるジャケットでした。
解散状態 (星船)
2020-05-24 22:58:05
音時さんこんばんは。
変な邦題が付いていたこともあり、「Head Over Heels」って、どんな意味なんだろうと、今回の記事を書くにあたってネットで調べたら、「逆さま」→「ぞっこん」「首ったけ」という意味だったです。洋楽を聞いていると、新しいことを覚えます。特に音時さんのブログにはいろんなことを教えていただいていて、感謝しています。
ゴーゴーズらしい良い曲だったのですが、そうですか、この時は解散状態だったのですね。
Unknown (太ったボンジョビ( ´-ω-)y‐┛~~)
2020-05-25 00:06:51
いやあ~、初めてビデオ見ましたがベリンダのダンスと衣裳にはムカつきましたダハハ、なんスかあの自信満々は。
曲も典型的なまあまあソングてな感じですが、11位まで行けたのは最後の勢いでしたかね?
ただ次のターントゥユーはサビまでが無茶苦茶で、ガールズバンドのオラオラを聴けてなかなか楽しい曲でしたね。
デビューアルバムがいきなり年間2位というのが凄すぎて、すぐに出したバケーションがそれほどでもなかったので、割りと順当な結果ですかね?
82、84、86、88と、ベリンダは80年代を謳歌できて幸せなポップスターだたですね、マーラバーゥチューがひょいひょいと3位まで昇ったときにはアメリカすげーな、とも思いましたが、セカンドシングルの存在を知らないぐらいに売れなかったのは、アメリカひでーな、と笑いました。
謎が解けました (ノッチmrng)
2020-05-25 11:21:11
ちょっとスレチですが……
1975年の「みかん色の恋」(ずうとるび)の歌い出しに♪好きなんだ、好きなんだ、逆立ちしたいほど♪とあって、ずっと”変な歌詞、奇異な行動、中二病かよ”と思っていましたが、逆立ち→ぞっこん、何ですね。作詞の岡田冨美子さんは津田塾の英文出身だそうで英語の表現からとったものだったようです。
この「みかん色の恋」は今何かと話題のキョンキョンもカバーしていたようです。平凡84年4月号の水着グラビアは最高だったんだけどなぁ(笑´∀`)
ソロでは (星船)
2020-05-25 20:38:13
太ったボンジョビさんこんばんは。
バンドとしてはデビューアルバムが売れすぎましたよね。人気はだんだん尻つぼみに終わってしまって、それとともに、The Go-Go'sThe Go-Go'sも実質3年ほどの活動期間だったですか。
ベリンダ・カーライルのソロでのアルバムは、まずまずの人気のレベルで、爆発しなかったので、かえって長続きしたのかも。"Heaven Is A Place On Earth"はやっぱり良い曲でしたよ。
「逆立ち」? (星船)
2020-05-25 20:41:57
ノッチmrngさんこんばんは。
また凄い曲のことを思い出させていただきました。懐かしいです!
そういえば「逆立ち」が出てきました。
キョンキョンがカヴァーしていたのは知りませんでした。私もキョンキョンの大ファンだったです。
Unknown (太ったボンジョビ(*`・ω・)~)
2020-05-25 22:29:04
えへへへすみません、ベリンダをナジってしまいました。
私はヘブンよりも次のアイゲロウィーキまたは輝きのままでが良いですな。
アイゲロはチャーリーツナがやたらかけていましたよ、ヘブンはちょい作り込み過ぎなんではないかとまたイヤミすみません…。
しかしゴーゴーズ紹介で妬んでいたんですよ、一緒にチャートイン、一緒に40入り、似たように上昇しましたが、ついに家族揃って歌合戦のように負けて堕ちていってるジョンクーガーメレ。
ピンクハウシーズが紹介なしだったので、これは!と期待してましたが残念ですた。
メチャクチャなイントロからのオラオラ感が当時から好きだったので、ゴーゴーズに負けて、まさに一敗地に塗れる、てとこです。
また来年秋以降の新譜を待ちます、あっちにも良いのがありましたしね。
無理言いましてごめんなさい。
デビュー当時は (hannah)
2020-05-25 23:58:22
星船さん、こんばんは。
メンバーの波乗りのジャケットは♪Vacation♪でしたか。。。記憶違いで失礼しました。
The Go-Go'sデビュー当時は、ほぼ時を同じくしてデビューしたLoverboy、Quarterflashとともにビッグになっていくと、個人的に思っていたのですが。
Loverboyはともかくとして、他の2グループはデビューの打ち上げ花火が凄すぎて、ジリ貧でした。
ただ、B.Carlisleはその後ソロで大ヒットでした。

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