ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年3月31日付 Christine McVie - Got A Hold On Me

2020-03-29 22:39:47 | 1984年ビルボードTop40
1984年3月31日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、4位から上がっての1位はKenny Logginsの"Footloose"。「Footloose」ですが1984年公開の大ヒットアメリカ映画。映画のヒットとともにサウンドトラックも大ヒットしました。Kenny Logginsとしては1978年のStevie Nicksとのデュエット"Whenever I Call You 'Friend'"以来の2曲目のTop5ヒット、Loggins and Messinaとして1972年に最高位4位を記録した"Your Mama Don't Dance"を加えて3曲目のTop5ヒットで、もちろん初めての1位です。

2位は前週と変わらず、Rockwellの"Somebody's Watching Me"。Rockwellですが、モータウンの創業者ベリー・ゴーディの息子なのです。そのRockwellのデビューシングルがついに2位まで上がりました。バックにMichael JacksonとJermaine Jacksonが参加しています。
3位は5週間の1位からダウン、年度を代表する大ヒット、Van Halenの"Jump"。Van Halenですが、初めてのヒット"You Really Got Me"以来この曲で5曲のTop40ヒットがありますが、これまでの最高が12位を記録した"(Oh) Pretty Woman"、初めてのTop10ヒットでついに1位獲得です。
4位は5位からアップ、Eurythmicsの"Here Comes The Rain Again"。Eurythmicsですが、アメリカでの初ヒットでNo.1を記録した"Sweet Dreams (Are Made of This)"以来2曲目のTop5ヒットです。
5位は3位からダウン、残念ながら"Jump"を抜けず2位止まり、Cyndi Lauperの"Girls Just Want to Have Fun"。Cyndi Lauper、この曲がメジャーデビューシングルで、初めてのヒットが2位まで上がりました。

この週1週のみの10位からダウンして16位はChristine McVieの"Got A Hold On Me"。
最高位はこの10位。年間チャートは91位。Christine McVie、ソロで初めてのシングルヒットです。

Christine McVie、もちろん、 Fleetwood Macのキーボード担当、ボーカリスト。バンドの中心的なメンバーです。
Fleetwood Mac には1971年にリリースした彼ら5枚目のアルバム『Future Games』からバンドに加わりました。
そしてバンドにLindsey BuckinghamとStevie Nicksが加わり、1975年にリリースしたアルバム『Fleetwood Mac・ファンタスティック・マック』と1977年の『Rumours・噂』の歴史的なメガヒットは皆さんご存知ですよね。
Fleetwood Macは1982年に13枚目のスタジオアルバム『Mirage』をリリースし、アルバム・シングルとも大ヒットを記録した後、各メンバーがソロ活動に入ります。

1983年、Christine McVieのソロアルバム『Christine McVie 』がリリースされ、そのアルバムからファーストシングルとしてこの曲"Got A Hold On Me"がシングルカットされ、ヒットチャートを上がってきます。
実はソロアルバムはこのアルバムで2枚目。ファーストソロアルバムは1970年にリリースされた『Christine Perfect』です。Christine PerfectというのはJohn McVieと結婚する前の彼女の旧姓です。

"Got A Hold On Me"ですが、曲の作者はChristine McVieとこのアルバムでギターやバックボーカルを務めているTodd Sharpの共作。
この曲にはLindsey Buckinghamがギターで、Steve Winwood がシンセサイザーで参加しています。
彼女らしい明るいポップな楽しい曲です。


今週 先週 song / artist
1 4 FOOTLOOSE / KENNY LOGGINS
2 2 SOMEBODY'S WATCHING ME / ROCKWELL
3 1 JUMP / VAN HALEN
4 5 HERE COMES THE RAIN AGAIN / EURYTHMICS
5 3 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN / CYNDI LAUPER
6 6 I WANT A NEW DRUG / HUEY LEWIS & THE NEWS
7 12 AGAINST ALL ODDS / PHIL COLLINS
8 8 AUTOMATIC / POINTER SISTERS
9 9 ADULT EDUCATION / DARYL HALL & JOHN OATES
10 14 MISS ME BLIND / CULTURE CLUB
11 7 99 LUFTBALLONS / NENA
12 15 HOLD ME NOW / THOMPSON TWINS
13 17 HELLO / LIONEL RICHIE
14 18 EAT IT / WIERD AL YANKOVIC
15 11 THRILLER / MICHAEL JACKSON
16 10 GOT A HOLD ON ME / CHRISTINE MCVIE
17 13 THE LANGUAGE OF LOVE / DAN FOGELBERG
18 16 NEW MOON ON MONDAY / DURAN DURAN
19 25 RADIO GA-GA / QUEEN
20 20 BACK WHERE YOU BELONG / 38 SPECIAL
21 29 GIRLS / DWIGHT TWILLEY
22 21 GIVE IT UP / KC
23 22 RUNNER / MANFRED MANN'S EARTH BAND
24 27 COME BACK AND STAY / PAUL YOUNG
25 30 THEY DON'T KNOW / TRACEY ULLMAN
26 33 LOVE SOMEBODY / RICK SPRINGFIELD
27 28 NEW SONG / HOWARD JONES
28 39 YOU MIGHT THINK / CARS
29 35 DON'T ANSWER ME / ALAN PARSONS PROJECT
30 34 TONIGHT / KOOL & THE GANG
31 26 LET'S STAY TOGETHER / TINA TURNER
32 37 LEAVE IT / YES
33 19 NOBODY TOLD ME / JOHN LENNON
34 36 RED RED WINE / UB40
35 55 AUTHORITY SONG / JOHN COUGAR MELLENCAMP
36 48 HEAD OVER HEELS / GO GO'S
37 40 THE KID'S AMERICAN / MATTHEW WILDER
38 41 A FINE FINE DAY / TONY CAREY
39 49 TO ALL THE GIRLS I'VE LOVED BEFORE / WILLIE NELSON & JULIO IGLESIAS
40 43 ONE IN A MILLION / ROMANTICS

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25 コメント

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恋のハート・ビート (音時)
2020-03-29 22:50:07
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/23800060.html
こういう明るいタッチのポップソングはクリスティンの真骨頂という感じがしますね!邦題が「恋のハート・ビート」とはちょっと安直。ブロンディのアルバム名とかぶってました!バックのスティーヴ・ウィンウッドはなんでも大学の後輩という話。やっぱりクリスティン姐さん、って感じで呼ばれたのでしょうかね(^▽^;)。
Unknown (太ったボンジョビ(・ε・` ))
2020-03-30 00:41:45
結局クリスチンはソロは1枚でしたかね?そこそこ売れて良かったですよね?
マックの中でも地味ながらラビンファンとストアーとリルライズは良かったと思います。
なぜかラブインストアーはのほほんとした優しさがあって、受験の時にこんなシングル出てたのかー、と現実逃避も出来ました。
とはいえこの曲、ミラージュのA①でしたよね、意外ですよね。
ジプシー、エンパイヤステート、オンリーオーバーユー辺りが好きでしたね。
おっと恋のハートビート、10位に入れて良かったですね、な感じかな?
ただこの人がバンドでキーボード弾いてる姿は結構好きかな?
またまた好き勝手ですみませんです。
アダコン+ロック (ms-database)
2020-03-30 19:49:40
こんばんは。

この曲は史上初となるAdult Contemporary、Rock Tracksの両チャートで1位を獲得した作品です。
アダコンとロックといういわば対極にあるジャンルで1位を獲得したのですが、Popチャートでは10位止まり。少しちぐはぐな感じがしますね~
無くてはならない (星船)
2020-03-30 20:52:13
音時さんこんばんは。
この曲はまさに「これぞ、クリスティン!」の曲でありました。ポップで明るい、楽しい感じの曲でした。
フリートウッド・マックにはやっぱり彼女はなくてはならないメンバーだったと改めて思います。
ソロアルバムは (星船)
2020-03-30 20:57:32
太ったボンジョビさんこんばんは。
クリスティンのソロですが、本文にも書きましたが、彼女2枚目のソロですね。といっても、フリートウッド・マック加入前のことですので、厳密にいうとソロアルバムともいえないとは思います。音時さんによると2000年代に入ってからさらにもう一枚ソロアルバムをリリースしたようです。
私は"You Make Loving Fun"が一番好みの曲です。
ポップチャートで (星船)
2020-03-30 21:28:04
ms-databaseさんこんばんは。
そうなのですか!Adult ContemporaryとRock の両部門での1位とは!驚きましたし、さすがクリスティンです。
傾向が違う部門での両方でのヒットは難しいですが、ポップチャートでのヒットが一番しっくりしますが、なぜポップチャートではいまいちなんでしょうね。
元々はブルース・ウーマン (実験鼠)
2020-03-30 21:28:52
個人的にはスティーヴィー・ニックスよりクリスティンの方に惹かれてました。だって、スタイルいいしw
この方、元々はチキンシャックにも在籍していたバリバリのブルース・ウーマンだったんですが、だんだんポップになっていきましたね。パーフェクト時代の1stソロ聴いてみましたが、予想通りどっぷりブルースに浸ってました。

三者三様 (hannah)
2020-03-30 22:04:00
星船さん、こんばんわ。
C.McVieのソロシングル、Top10に入ってよかったです。
S.Nicks、L.Backinghamには先を越されましたが、Macのフロントメンバーのソロアルバムそろい踏みです。
S.Nicksの華やかさ、L.Backinghamの泥臭さ、C.McVieのほんわかさと、三者三様ですね。
それぞれがソロ活動に力をいれたおかげで、Macのアルバムは87年までお預けでした。
昔のクリスティは (星船)
2020-03-30 22:25:08
実験鼠さんこんばんは。
そうなんですよね、私もマック以前のクリスティンをちょっとだけ聞いたことがあるのですが、バリバリ・コテコテのブルースですよね。実はブルースは好みではないので、ちょっとだけしか聞きませんでした^^;
ファンタスティック・マック以降のクリスティは、ホントポップな良い感じの曲を作ります。
彼女らしい良い曲 (星船)
2020-03-30 22:32:06
hannahさんこんばんは。
ほんとに良かったですよね。
バッキンガム・ニックスがどんどんヒットを飛ばして、クリスティはどうなっちゃったのだろう?と心配していたところのうれしいヒットでした。
曲もポップで明るい彼女らしい良い曲でした。
こういうソロ活動の時期が時々あるのもバンドの維持に良かったのかもしれませんね。

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