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【中銀B/Sをドル・米国債にしたことが中国最大の設計ミス?】中国が次の覇権国になれない理由⑦

2020-11-21 01:57:59 | アジア
前回からの続き)

 先述のように、本来の市場環境「円>ドル>ユーロ>新興国通貨」実質金利の高い順)になれば、わたしたちの通貨であるのドル換算額は圧倒的に膨張し、その投資効率は著しく改善されるから、次の世界で円はドルに代わって各種M&Aなどで主役を演じるマネーとなるでしょう。いっぽうで現在は、無理やり「円<ドル」にしようとされている(といっても、市場原理が強く働くので、実質はなかなかそうならない?)ので、この主役はドルそしてアメリカになっているわけです。ということで、国際金融界をリードできるのは、日本かアメリカのいずれか、ということになります・・・って、そのように思えますが、それすら日本の演出です。上記、そして本ブログで何度も指摘しているように、アメリカそしてドルがリーダーのように振る舞えるのは・・・真の主役である日本・・・の日銀のおかげですからね・・・(?)

 上記に中国は登場しません。その意味は・・・ここまで述べたように、その通貨である人民元疑似ドル、すなわちドルに紐づけられ、そしてその紐づけから離れようにも離れられない通貨であるために、ドルが強い時は・・・まあドルをたくさん持っているから中国はそれなりに強い通貨の強国に見えるけれど、ドルの本家であるアメリカには遠く及ばず、他方でドルが弱くなる時は、それに反比例して強くなる円・・・を持つ日本に遠く及ばない、ということになり、そのどちらにせよ、中国がマネーの覇権を握ることにはならない、ということです・・・

 このようにみてくると、中国がその中央銀行である中国人民銀行の資産をドル米国債にしてしまったことは、きっと、かの国の最大の設計ミスなのでしょう(?)。というのも上記のような限界がどうしても生じ、成長の頭を押さえられてしまう、などのため。しかしいっぽうで、同国が世界市場に進出するにあたり、他の新興国と同様、輸出でドルを稼ぐことを最優先にせざるを得なかった事情を考えれば、それも仕方なかったし、ドル&アメリカに翻弄されるリスクはぬぐえないものの、(農民工とか少数民族は「おいてけぼり」でも?)相当数の国民は、それなりに豊かになれたのだから、これでよかったのかも・・・

 ・・・って、それは遅くとも「2008年」までの話。それ以降、そして今後は、(ドルは?)本当にヤバいことになってきています(?)。なので中国は上記した脱ドルに向けたアクションを試行錯誤するしかありませんが、うまくいきそうにないわけで・・・

 わたしたちは、そんな中国からいろいろ学ぶことができますね。間違っても同様の「設計ミス」なんぞをしないよう、心したいものです・・・が・・・

(「中国が次の覇権国になれない理由」おわり)

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