News release②
しかしながら、1898年から一部の国では、
ニガヨモギに含まれるツジョン(thujone)により向精神作用があるとされ、
アヴサンの製造・流通・販売が禁止されるようになりました。
その後、1981年にWHO(世界保健機構)が、
ツジョン残存許容量が
10ppm以下(ビター系リキュールの場合35ppm以下)であれば
承認するとしたことで、アヴサンの製造が再開されました。
そしてアヴサン発祥の地「スイス」では、
2005年3月1日に正式解禁になりました。
世界で見た場合、『ニガヨモギ―Artemisia absinthium―』が
自生している地域もありますが、他の近縁種と混在して生息しており、
見た目も似ていることから、
『Artemisia absinthium』の学名である『ニガヨモギ』だけを
選択的に収穫することは、かなり困難であると言われています。
また、南米、中国、ユーラシア大陸で自生する「ニガヨモギ」と
現地で呼ばれている植物を用いて同等の抗菌試験を行いましたが、
スイスのヴァル・ドゥ・トラヴェール(Val de Travers)で栽培された
ニガヨモギを上回る結果は望めませんでした。
我々が使用している『ニガヨモギ―Artemisia absinthium―』は、
スイスの「アヴサン栽培協会」が『Artemisia absinthium』の
学名である品種のみを、毎年、計画的に栽培しているものです。
本特許は、抽出技術と合わせて、
『ニガヨモギ―Artemisia absinthium―』の栽培環境や品質が
大きく影響するものであります。
次記事に続く