いつかやってくる日 | ニュージーランド留学と海外生活ブログ ~ 一度は日本から出てみよう

今、成田エクスプレスの車中。


昨日、日本にいる妻から連絡があって自分の父親が急逝したと。
年明けぐらいからひとりではトイレに行けなくなってたので、母親に介助をしてもらってトイレに座ろうとしてそのまま気を失い心停止したという。聞いてすぐ、あっぱれな最期だったなと思った。

もともと健康な人で 入院経験さえ1回しかなかったような人だが、さすがに90歳を前にして心臓を中心にいろんな部分に問題が生じていた。


軽い痴呆の症状もありデイサービスに行くのが楽しみになるような後期高齢者になった。
年明けには短期入院をしてさらに症状が悪化し、訪問介護も受ける予定だった。

自分のNZ滞在による日本不在中に何かあったら、日本で留守を守る老母と妻が大変やなあと思っていた矢先のことのだ。


LINEで連絡を受けて、すぐにエアーNZに電話してチケットの変更をするか、改めて買うかを検討した結果、例の肺炎問題で中国客が激減したせいか、前日でもかなり席が空いてる。翌日(つまり今日木曜日)の便が取れそうなので1週間の日程で急遽一時帰国と相成った次第である。

長生き家系なのか親戚も長寿が多い。両親もずっと健康で持病などの大きな問題を抱えない人生を送ってきた。自分も同様。入院経験も骨折経験もない。本当に感謝すべきことである。

それが本当にあっさりと。
死に目には会えなかったが、苦しまず、母親にも介護等であまり煩わせることもないままに逝った。重ねて、あっぱれな最期だったと思う。

自分も間もなく老境。この先どうやって子供らに迷惑を掛けずに老いて。そもそもいつまで日本とNZを行き来できるのか。日本で暮らしたくても日本では年金さえない自分はどうしたらいいのか。もはや他人事ではないと痛感した次第である。

 


 

25年以上前、夫婦でオーストラリアに住み始めた当時、いつかは来るだろうと思っていたこの日。
親の死に目に会えない可能性のある生き方だなと思っていたあの頃。


それがいつのまにか、自分自身の目前に迫った老後の心配をしなくてはいけない年齢になったのだなあと思う。

 


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