日本人には風呂がある!

美容と健康にお風呂は最高です!

今回ご紹介する書籍は、「最高の入浴法」 早坂 信哉 著 大和書房です。

入浴こそ一般の方が実践できる、最も優れた健康法

入浴イラスト

谷井治療室の患者様でHさんという女性がいます。全身が固く背中が猫背になっています。 その方の住むアパートにはお風呂が付いてなくてシャワーだけなのです。 月に何回か近所の銭湯に行くそうなのですが、銭湯に行った次の日に当院に来ることが何度かあり、その時の体の変化に私もビックリしました。猫背が治り、首や背中もいつもより確実に緩んでいるのです。このことから、シャワーよりもお風呂のほうが断然健康に良いことを学ばせていただきました。

何日も湯船につかっていないと、筋肉が硬くなり前後方向ですと、背骨の前傾が強くなり、左右方向ですと、右への傾きが強くなります。胸椎が後湾し極端な猫背の姿勢になるため胸部や上腹部が圧迫され、胸苦しくなり、食欲も低下してしまいます。

そして右への傾きが強くなるので、腰痛が強く、当院で頚椎や腰椎・骨盤などを矯正すると身体の傾きも改善し腰痛やその他の不快な症状も軽減します。

しかし、またしばらくすると同じような体の癖があらわれるのですが、入浴の頻度に比例して、治療効果の持続性が明らかにアップするのです。

治療家として、ある意味悔しいですが、カイロプラクティックやオステオパシーの施術ですら、1回の入浴にかなわないものもあるのは事実です。それほどお風呂は健康にいいのです!

入浴の7大効果

  1. 温熱作用(血流アップ)
  2. 静水圧(せいすいあつ)作用(水圧によるマッサージ効果)
  3. 浮力作用(水中では体重は1/10に)
  4. 清浄作用(汚れや皮脂がしっかり落ちる)
  5. 蒸気・香り作用(鼻やのどに湿り気を!好みの香りで自律神経の調整)
  6. 粘性・抵抗性作用(水中での動きで筋肉に刺激)
  7. 開放・密室作用(一人で裸になる浴室はリラックス空間)

全世界、約200か国の中で「毎日のように湯船につかる習慣を持つ国」は日本だけです。

しかし、20代では毎日湯船につかる人はわずか25%だそうです。大変残念なことで、入浴効果の5番目にも記しましたが、自律神経の調整効果やリラックス効果は絶大なものがあるのです。

「出雲国風土記( いずものくにふどき )」(733年)に入浴の記述がある。

一たび濯(すす)げば、形容端正(かたちきらきら)しく、再び沐(ゆあみ)すれば、万(よろず)の病悉(やまいことごと)くに除(い)ゆ

一度お湯に浸かれば見た目がキレイになり、二度入れば病気が治ってしまう、という意味で約1300年も前から、温泉療法は実践されていたのです。

著者のチームが1万4000人弱の高齢者を調査したところ、毎日湯船で入浴している人は3年後に要介護になるリスクが29%も低かったのです。

毎日お風呂に入ると「幸福度」が上がるそうで、私も修業時代に仕事のミスをして叱られ、ガックリと肩を落として一人アパートに帰り落ち込んでいました。そんなことが頻繁にあったのですが、近所の銭湯でひと風呂浴びると、落ち込んだ気持ちが晴れ、「よし明日も頑張るぞ!」と切り替えができたのを思い出します。

その他にも、毎日湯船に入る人は「主観的健康観(自覚する健康状態)」がよいことや、良い睡眠がとれるなど健康生活に役立っているのです。

半身浴にはほとんど効果がない。ただし、心臓や肺に疾患のある人は半身浴でも仕方がないが、そこのところはお医者様とご相談ください。

入浴で亡くなる方は、年間約1万9000人で、交通事故の死者よりも多いのです。冬に圧倒的に多く特に高齢者に多い。

入浴前の血圧が160/100を超える人は入浴事故のリスクがあるので医師とご相談してください。

42℃以上の熱い風呂に長く入るのは、ヒートショックになるので注意!

病気治療などで、ヒートショックプロテインを活性化させるために、暑いお風呂に入る健康法がありますが、それぞれの体調に合わせて行わないと危険なこともありますので、主治医とご相談してから行うようにしてください。

入浴前にミネラル入りの麦茶を飲むとよい。また、入浴後も水分の補給は大切です。私も子供のころ銭湯で売られていたリンゴジュースが飲みたくて飲みたくて何度も親に頼んでみましたが、結局一度も買ってもらえなかった記憶があります。黄金に輝くビン入りのリンゴジュースがとても懐かしいです。

疲労回復効果

何故疲労が起こるのかを簡単に説明すると、細胞が過剰に活動した結果、老廃物が溜まり、細胞の機能が落ちることが一つの原因です。

二酸化炭素や乳酸、活性酸素、炎症物質など、様々な老廃物を除去するため、入浴でしっかりと体の隅々まで血液を行き渡らせる「血液循環」が疲労回復にとって極めて重要。

最近の研究では、入浴は毛細血管のゴースト化を予防する効果もあると報告されていますので、毎日お風呂に入ることをお勧めいたします。

お風呂には、自律神経のスイッチを切り替える機能があります。ただし、リラックスのためには、40℃までのぬるいお湯であることが大切です。

重い疲れが取れる入浴法は、次の5つのルールがあります。

  1. 温度は40℃に
  2. 「全身浴」でしっかり肩まで浸かる
  3. 浸かる時間は10~15分
  4. お気に入りの入浴剤でリラックス(塩素中和)
  5. 出た後は、体を冷まさないように

最近は入浴中もテレビやスマホを見る方がいるとかで驚きです。入浴中は、デジタルデトックスを心がけることが大切です。

逆に入浴中に瞑想を行うと心身共にリラックスできます。著者はこれを「マインドフネス」と呼んでいます。

美容効果

美肌の3条件は、「きめ細かさ」「色」「うるおい」ですが、42℃以上の熱い湯は、肌から潤いを奪ってしまいます。

潤いの一つの目安は、皮膚の一番外側にある「角質」の水分量です。角質層には「セラミド(角質細胞間脂質)」という天然の保湿オイルが詰まっています。セラミドの中には、大量の水分が油に囲まれるようにキープされており、それが角質層の水分の8割を占めています。「うるおい=セラミド」なのです。

入浴スキンケア6か条を以下に示します。

  1. 42℃以上のお湯に入らない
  2. 湯上がり後のスキンケアは10分以内に
  3. 15分以上長湯せず、1日に何度も入らない
  4. 石鹸やボディーソープは、2~3日に1回
  5. タオルやスポンジでゴシゴシ洗わない
  6. 半身浴ではなく、全身浴

夏場で暑くてシャワーだけで済ましている方も、これほど素晴らしいお風呂をぜひ活用してみてください!

入浴は全身の血液循環が大幅に改善するため、慢性的な腰痛や肩こりなどの疾患にも効果があり、毛細血管に機能改善にもなりますので体の老化を遅らせ関節の動きも滑らかになります。

関節の変形や退行変性と呼ばれる老化にまつわる組織の変形は、脊柱管狭窄症などの疾患につながります。

当院で行っているオステオパシーでは、体の歪みを治すことで血液循環を改善します。

毛細血管の血液循環が良い所は十分な酸素や栄養が届くため、細胞の新陳代謝が良くなり、変形が起こりにくいのです。また静脈の血液循環が良いと、組織の老廃物が回収され、むくみの改善などにも役立ちます。健康の決め手は血液循環なのです。

1時間一生懸命に整体治療を行っても、1回のお風呂にはかなわないものもあるくらい効果がある入浴健康法を、あらためて見直すことができました。

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を施術する整体治療院 。あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格取得者「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

全国どこでも遠隔施術も承ります。https://www.taniithiryousitu.com/distant-healing/
札幌市営地下鉄中島公園駅から徒歩1分と好アクセスです。

ご予約は TEL: 011-211-4857 にお電話下さい。

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北海道札幌市中央区南9条西4丁目3-15AMSタワー中島1503号室


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