ドンピシャでした! | 治したいではなく、どう治していくか!さいたま市 ときわ接骨院のブログ

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痛みのメカニズムを解明、早期回復を可能に!病に苦しむ人を救いたい!
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こんにちは

ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

本日は77歳の女性の方で

右の足の親指がしびれるという患者様でした。

1年前はしびれはないが

右足先に違和感があり

その頃に頭からきているのかと思い

脳のMRIを撮りましたが異常なかったそうです。

その後様子をみてましたが

ずっと良くならなかったので

再度1ヵ月前に2回目のMRIを撮りましたが

異常はありませんでした。

先生に

「年齢相応の脳梗塞の小さな跡がありますが・・・」

と言われたそうです。

同所で「腰かもしれない?」ということで

再再度検査に行くことになっているところ

当院を紹介され来院されました。

 

来院時、

眼の動き、舌の動き、歩行ふらつき感

などの症状はありませんでした。

腰の診察で前後屈時の

痛みしびれの再現性はありませんでした。

座位での右斜め前に体を傾斜させたとき

違和感しびれなどの再現性がありました。

腰からの神経で後から出ている神経

(坐骨神経などは大丈夫そうだが

前に出ている神経に無理がかかったみたいだと思いました)

股関節の屈曲時関節の動きの悪さ

外旋障害があり

うつぶせで股関節の伸展時かなりの硬さがありました

股関節周りが硬くなり動きが悪くなり

周囲に悪影響を与えているようでした。

 

「えっ? 股関節が硬くなると

足の先が痛くなったりしびれたりするの?」

と思われるかと思いますが、

 

少しここで解剖のお話を・・・

結論から申し上げますと

股関節周りが硬くなりそこを通っている神経が

圧迫されその神経の通っている一番遠いところの

足先に症状が出てしまったようです。

 

つまり足の付け根(鼡径部)のところは

神経、血管、リンパなどが通っています。

その一つの神経の大腿神経に影響があったようです。

大腿神経は、腰椎の2~4番から出て、

大腰筋と腸骨筋の間を斜めに下降し(骨盤の中を通り)

足の付け根(鼡径部)を通ります。

そこで大腿神経からは、

下腿内側の皮膚に分布する伏在神経に分かれます。

そこから来ている伏在神経の絞扼(圧迫されること)

での違和感のようです。

 

伏在神経は、大腿神経の最大最長の枝で、

下腿内側の皮膚を支配し、

腰椎から出て、足根と母指球に至ります。

伏在神経は知覚性なので

膝内側から下腿後内面さらに足底内足辺縁

までの知覚障害が起こります。

 

診察が終わり、患者様に

(患者様は、何もしていないんですけどね~

と最初言っておられました)

 

お家で低い椅子や低いソファー、

普通のソファーでも

からだをかがめて長く座ってないですか?

と聞いてみました。

そうしましたら、「すわっています。」

とおっしゃっておりました。

ここで、「ああそうか、なるほどね」と思いました。

 

低い椅子に座ることによって

体が丸まり足の付け根(鼠蹊部)が圧迫され

大腿神経や伏在神経が圧迫されることによる

感覚異常だったようです。

原因はこのようなものだと思いましたが

患者様の自覚がないようでしたので

充分説明させていただきました。

 

治療は、

股関節周りの筋肉をゆるめ、

神経の流れを良くし、

股関節の可動域を改善する体操を

指導させていただき、

股関節が圧迫されないような高めの椅子に

座っていただけるようお話させていただきました。