三度目の正直
石の上にも三年
キャプテンとして
「荒木彩花・あやか」はどのように
チーム全員を引っ張ればいいか考えていた
見渡せばレギュラーは・・・
三年生（荒木と佐藤の二人）
二年生（室岡一人）
一年生（佐村・新改、姉妹の三人）
なんと！新一年生のチームなのだ！
大丈夫なの？
「荒木」は初体験の一年生を
緊張させないよう配慮した！
そして笑顔で勇気を与え続けた
過去2大会、準優勝
1年時からコート上で
「あと一歩」を経験し
部員23人の中で
誰よりも悔しさを知っている
「私は先輩たちのおかげで
緊張なくやれた
今度は私がプレッシャーを背負って
後輩たちに
伸び伸びとプレーさせたかった」
全力を出しやすい雰囲気づくりに努めた
その「荒木」の思いは確実に開花した
「佐村」（一年）
「佐村」（一年生）渾身のスパイク
「宮部」のブロック外しストレートに打ちこむ
。
「折立」（一年）
「新改」（一年・セッター）
初出場の一年生が
コート狭しとスパイクを決め、
トスを上げ自由奔放に暴れまわった
金蘭会（大阪）との戦い前日に
「荒木」は部員一人一人に手紙を書いた
常に寄り添っている
同じ3年生の「佐藤華純」選手には
「一人じゃないよ苦しい時は私が助けるから
全員で富士山の頂点を目指そう」と書いた
私「夕貴」は「平山」が「荒木」に言った
一年前の言葉と同一に思えた・・・
「（先輩に）付いていくばかりだった
昨年までとは違う集大成にすべく
全ての試合を決勝と思って戦いたい」
「荒木」は
キャプテンとしての自覚を語った
同じく前回大会経験組の吉田も
「最後なので悔いは残せない
緊張も大きくなると思うが、
粘り強くやってきたバレーを貫けば
結果になる」と意気込む
チームは前回大会で大活躍した
室岡が２年生で唯一の主力入り
（あとは3年生と一年生）
新改星、佐村、折立の１年生３人を加えた
全国でも若い布陣で臨む
３年生の佐藤は
「最上級生がしっかりと引っ張り、
各自のベストの状態を引き出したい」と誓い、
竹内監督は
「今年は上位勢に大きな力の差はない
ただうちは経験を重ね、着実に階段を上ってきた
完全燃焼させたい」と言葉に力を込めた
さー舞台は整った！
過去２大会で準優勝の悔しさをバネに、
８大会ぶりの頂点を狙う
名門「東龍」
センターコート上で仁王立ちの
キャプテン「荒木」目指すは頂点
東九州龍谷－金蘭会両キャプテン激突！第４セットスパイクを決める東九州龍谷「荒木」キャプテンブロックに飛ぶ「宮部」キャプテンミドルブロッカーの「荒木」キャプテンだが小さな大エース「室岡梨乃」が徹底マークされれば「荒木」がチーム一の長身を生かしたアタック攻撃で援護射撃にはいる |
2年生小さな大エースの「室岡莉乃」が
「金蘭会」の超高校級エース「宮部」
（すでに日本リーグに登録されてる逸材）
をもはるかに凌ぐ両チーム最多の36得点を叩き出す
「室岡」の援護にまわる
荒木彩花主将（3年）も
11得点を挙げた
「佐村・４」一年 「佐藤・１」三年・ブロック
遂に・・その時がきたー
苦楽を共にした三年「黒岩」（控え組だったが）が
ベンチを飛び出し真っ先に「荒木」キャプテンに飛びついた
お互い何も言わなくてもわかる・・・
「荒木」は場所も立場も考えず 泣きじゃくった・・・
左から「若松・二年 「室岡・二年 「後藤七海・三年」
