マクバレン キューブ・ブロンズ |   私的喫煙日記

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      私の日々の喫煙生活を記録しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
      



このブログの煙草レビューでマクバレンのキューブ・シリーズを取り上げるのは3度目である。
固定ファンがいるようで、比較的手に入りやすい銘柄だが、数ある着香系の中でも実に個性的で賛否の別れる煙草である。
今回は個別にキューブ3種類の1つ、ブロンズについて書いてみたい。


このシリーズは柑橘系テイストの「ゴールド」バニラテイストの「シルバー」シナモンテイストの「ブロンズ」の3種類が出ていて、それぞれ個性的なのだが、ベースになっているミクスキャーは同一で、実は複雑怪奇で多彩な葉組みを成している。商品説明には27種類の違ったタイプの煙草がブレンドされていると書かれている。
細かく見てみると、確かにリボンカットの破片やらシート状にフレイクされた破片やら、色々と詰め合わせられていて、余り物を掻き集めた事の言い訳なのか本当に意図してデザインされた結果なのか、判然としない。
いずれにせよ原料葉本来の味を引き出そうとする意図は微塵もなく、一律に強制的に着香されている印象で、支配的なフレーバーが隅々にまで浸透しているのである。
正に究極であり彼岸であり、これ程に弄くられている着香煙草は他に類を見ない。このブロンズは開封直後から強烈に甘い肉桂の香りが立ち込め、そう、これは謂わば八ツ橋味の煙草で、恐るべき事には一旦この煙草を詰めて吸ったパイプは暫く何を詰めて吸っても仄かに肉桂の香りが着き纏うのである。


この煙草を吸うにはこのパイプ、と、煙草によって使うパイプを分けているスモーカーが多いが、私はその点は杜撰で、持っているどのパイプでも何でも吸ってしまう。ラタキアもヴァージニアも着香もまるで分けていない。
それでも流石にキューブ・シリーズを詰めるときは躊躇する。それほど癖の強い香りなのだ。
長く使っていなかったIMPの卵型メシャムに思い切り詰めて、盛大に焚いてみた。
ウーン!
独特だ。実に、独特だ。
王道を往くのも良いが、マンネリになってきたらたまには究極の邪道を往くのも良い。