ロバート・マッコーネル メリルボーン |   私的喫煙日記

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前回ピーターソンから復刻したマイミクスチュア965をレビューしたので、これも書かないわけにはいかないだろう。

ダンヒル主要銘柄の復刻は、ピーターソンよりも一足早くロバート・マッコーネルが手掛けた。当初このメリルボーンはマイミクスチュア999と銘打って発売されていたが、ライセンスの関係で現在では全くダンヒルとは無関係な煙草として売られている。

ピーターソン版のマイミクスチュア965をまだ吸い切らないうちに、この際2つの復刻版を吸い比べて見ようという試みだ。

 

開缶後のティン・ノートからしてこのロバート・マッコーネル版はかなり違う。

一番に違うのはラタキアの匂いだ。含有量はレシピエント通りだろう。それはピーターソン版も変わらないのだと思うが、ラタキア葉自体の香りがより強く感じられる。湿度はまあまあピーターソン版と同じだ。

時勢から判断してどちらもキプロス島産のラタキアなのだろうが、このメリルボーンに使われているラタキアは少しシリア産に近い匂いを持っている。

元祖のダンヒル版と比べられないのが残念だが、かつての古いダンヒル965はシリア産のラタキアを使っていたと思われ、近年になってキプリアン・ラタキアを使うようになってからは、全体にまろやかな印象に変わっていたのだ。

 

さて、早速パイプに詰めて着火してみる。

旨い。確か、ロバート・マッコーネルの他の煙草でこんな感じの物を吸った記憶がある。ヴァージニア等の原料葉はロバート・マッコーネルが他の銘柄にも使っているのと同じ葉に違いない。それら普段使っている葉を、マイミクスチュア965のレシピ通りに配合し、イングリッシュ・ミクスチュアとして仕上げたのだろう。これらの原料葉はピーターソン版より良質な感じだ。

ピーターソン・マイミクスチュア965は2400円、ロバート・マッコーネル・メリルボーンは2090円。310円も安いのに何だかメリルボーンの方が高級な葉を使っていて、断然お得に感じられる。

 

結論を言うと、私はピーターソン版のミクスチュア965を、金輪際買う事はないだろう。そう断言出来るのは、このメリルボーンがあれば存在価値がピーターソン版に失くなるからだ。

この両者の勝敗は私の中では確実に決まってしまった。同じレシピで作られた複製品ではあっても、メリルボーンは原料葉の品質が圧倒的に高い。軍配はメリルボーンに上がった。

ダンヒルの965にどちらが近いのかはわからない。ピーターソン版はダンヒル廃版寸前の965に近く、メリルボーンは全盛期のダンヒル965に近いのかも知れない。

パイプ煙草にはニコチン含有量の目安も表示義務がないが、どうも体感ではピーターソン版よりもニコチンが強い気もする。とにかく、煙草としての底力には、残念ながら両者の間に差を感じざるを得ない。