土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

瀧上寺、オシャレな鼓楼山門が迎えてくれました。

2019年02月15日 | 奈良の古寺巡り





(2019.02.09訪問)


世尊寺からいったん来た道を引き返し途中R309へ左折、2キロほど南下すると瀧上寺に到着です。R168とR169に挟まれたR309は
比較的よく走る道なんですが、その途上にある瀧上寺はまったく未知のお寺、東西に流れる吉野川を境に南は紀伊山地、その吉野川
の支流に沿う道沿いに瀧上寺は在ります。黒滝村や天川村が控える魅力満載の地の入口にお寺は在るんです。




▼白漆喰で塗られ鼓楼付の中々オシャレな山門ですネ。

 





[ 瀧上寺 ]
●山号 藤谷山(ふじやさん)
●寺号 瀧上寺(りゅうじょうじ)
●宗派 浄土真宗本願寺派 (じょうどしんしゅうほんがんじは)
●開創 承元2年 (1208年)
●開基 聖空上人 (しょうくうしょうにん)
●本尊 阿弥陀如来立像
▲奈良県吉野郡下市町大字善城26 0747-52-2853
▲拝観料 境内自由
▲近鉄「大和上市駅」から車で10分





▼タヌキのようでタヌキでない、こいつは何者か。







瀧上寺縁起 (瀧上寺HPより抄出))
藤谷山瀧上寺の開基は、宇野太郎有治という。「瀧上寺縁起」によれば、宇野氏は現在の五條市宇野に居城を構え、治承の戦で敗れ
発心して浄土宗の祖法然上人に師事。法名を法光房を賜った。さらに親鸞聖人の教化を受け聖空を賜る。承元元年の両聖人流罪に当
り、聖空は本国に帰り、念仏弘通をもって師恩に報いるため下市の地に入り善城村堂に一宇を創した。 時に承元二年七月であったと
伝えられている。





▼旧山門ではありますが正面に本堂が見えますのでこれが正門でしょうか。







▼手水舎。







▼鐘楼。屋根が立派すぎて4本柱が弱々しく感じたのはボクだけかナ。







▼書院と思われます。







▼多分「藤華閣」と書かれている扁額です。







▼決して広くない境内に堂々と建つ本堂です。前面左右の青銅の灯籠が貫禄を添えています。
 桁裄7間、梁間7間、入母屋造、坂瓦葺、1間向拝付。







▼本堂前面。1間三分割の正面入口は唐紙障子戸、左右は桟唐戸。







▼障子戸の上部、これも欄間と云うんでしょうか、菱形格子に家紋が付けられています。







▼扁額です。藤渓山房と読め、山号からの命名かナ。







▼本堂内陣です。正面三間の中央に本尊阿弥陀さんが立たれ、脇壇には軸が掛けられていますが暗くて詳細は不詳。







▼内陣の扁額は寺号。目立ちすぎるほど目立っています。それにしても上手い字ですネ。







▼本堂斜景。







▼オシャレ山門の鼓楼を見上げて瀧上寺オイトマ。






本堂だけの小さなお寺、庫裡をお訪ねしましたがご不在のようでお寺の詳細をお聞きすることは出来ず、よってご朱印もナシ、なん
にもナシ、消化不良と傷心甚だしく、小雨シトシトの中、瀧上寺これにてオシマイ。


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