土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

東光寺、湖南第廿六番霊場。

2019年06月25日 | 滋賀の古寺巡り





(2019.06.22訪問)


迷車大和路号は今日も大阪から東へ名神行脚、栗東目指して走っています。栗東ICが近ずくにつれて正面に近江富士の優美な山容が
近づいて来ます。その昔俵藤太が大ムカデ退治をしたというお話で有名なあの三上山です。栗東ICでおりR8号から県道11号を北上、
中途R477号を右へ約2キロで目指す東光寺に到着です。東光寺には平安後期作と云われる本尊阿弥陀三尊が祀られているそうで、今
日はその三尊と会うためにやって来た次第であります。





          ▼山門横に立つ寺石標。







          [ 東光寺 ]
          ●山号 日照山(にっしょうざん) 
          ●寺号 東光寺(とうこうじ)
          ●宗派 天台真盛宗 (てんだいしんせいしゅう)
          ●開創 不詳
          ●中興 真慧上人 (しんえしょうにん) 永正六年(1509年)
          ●本尊 阿弥陀如来座像
          ▲滋賀県守山市幸津川町1189 ☎077-585-2222
          ▲http://www.usennet.ne.jp/~tokoji/
          ▲拝観料 境内自由
          ▲名神高速「栗東IC」を右折、所要18分。
           国道8号線「辻」を左折し、地方線11号線へ。「洲本町」を右折し、「幸津川南」のバス停向かい
           JR琵琶湖線「野洲駅」から近江バス「幸津川南」下車、徒歩すぐ



東光寺の由緒は室町時代末の元亀二年(1571年)、江戸期嘉永六年(1853年)二度の天災で開基沿革は不詳ですが、総本山西教寺眞慧上
人 (三世) 永正六年 (1509年) に中興、現在天台真盛宗の末寺です。



▼山門。一間一戸、切妻造、桟瓦葺、袖塀、脇戸付きの薬医門形式。大正15年(1926年) 第29世木村哲忍上人により再建。







▼鐘楼。明治41年(1908年) 第26世台谷哲隆上人により再建。







▼地蔵堂。







▼本尊地蔵菩薩坐像。珍らしやお座りのお地蔵さん。







▼本堂。桁行七間、梁間五間、重層屋根、桟瓦葺、入母屋造、3間向拝付。安政5年(1858年)再建。

 





▼寺号が映える本堂扁額。

 





▼本堂。







▼下層正面の扁額。まったく読めません。







▼内陣欄間のカラフルな獅子や鳥の彫刻。







▼内陣正面の山号が書かれた扁額。







▼内陣中央須弥壇最奥に本尊阿弥陀さんがお坐りですが、あまりに奥過ぎてほとんどお顔、姿はおぼろです。
 残念ながら脇侍の観音勢至の両菩薩は見えないだけなのか御姿を確認する事は出来ませんでした。







          ▼阿弥陀如来座像。像高約50cm、一木造、平安時代後期。(本尊写真は東光寺HPから借用)







▼左脇壇。お厨子は閉められままですが、こちらには十一面さんが安置されてるそうです。







▼右脇壇。中興の真慧上人だと思われます。







▼境内に咲く大振りの白い花。







▼六地蔵や







           ▼子安お地蔵さんにご挨拶して東光寺 オ シ マ イ







▼こんな花も咲いてました。ピンクの可愛い花です。






ものの10分で拝観オシマイという本堂と地蔵堂二つの小さなお寺。しかし小粒でもピリリを地で行くお寺でもあります。
特に小さな地蔵堂に安置されている本尊のお地蔵さん、地域の住民の皆さんには絶大な人気を誇るお地蔵さんらしく、なかなかユニ
ークでまんまるお顔で左手に宝珠、右手に錫杖、ここまでは普通の御姿、ただ座っているのが数少ない例。お地蔵さんも立ちっぱな
しではしんどいもんネ。今日の主目的は果たせませんでしたが、このお地蔵さんに免じて良しとするか。


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