みんなでビワを食べる | First Chance to See...

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エコ生活、まずは最初の一歩から。

 勤務先にて、ビワをもらった。

 

 

 先日もらったアンズ同様、勤務先の敷地内で勝手にすくすく生えているビワの木から、同僚がまとめて採ってビニール袋に小分けしてみんなに配ってくれたものである。その同僚がアンズやビワを採るための特別な許可を持っているわけではなく、敷地内に入れる勤め人でありさえすれば、誰でも勝手に採っていい。もちろん私も勝手に採ってもいいのだが、アンズにしろビワにしろ、木が元気に成長しすぎてて一番低い枝ですらあまりに高くて手が届かない。どこかから長い棒を持ってきて枝をはたけば、落ちたアンズやビワを拾うことはできるが、その「どこかから長い棒を持ってくる」のが面倒で、私以外のマメな誰かがやってくれるのをおとなしく待っているという次第。

 

 しかし、「長い棒」を振り回すにしても、その長さにはおのずと限度がある。同僚が振り回していたのはぱっと見たところ4、5メートルくらいありそうな竹竿だったが(そもそもどうしてそんなものが勤務先にあるのかは謎)、それでもビワの木全体からすればせいぜい下の1/3くらいまでしか届かない。結果、実ったビワの2/3以上は完全に手付かずで、そっくりそのまま野鳥たちのエサになる。

 

 ま、人と鳥との取り分として、妥当な線ではなかろうか。

 

 ……と、思っていたけれど、実はビワの実のお相伴に預かっていたのは人と鳥だけではなかった。先日、勤務先の敷地内に犬のフンが転がっていたので、内緒で飼い犬を勤務先に連れてきそうな車通勤の同僚に、「無断で自宅の飼い犬を連れてくるとは何事か、連れてきたなら私にも知らせろ触らせろ」とクレームを入れたところ、「フンをよく見ろビワの種が混じってたただろあれは犬じゃなくてタヌキのフンだ」とのこと。

 

 人が枝をはたいて落としたものの、傷みがひどくて拾わず地面の上に放置していたビワを、夜中にタヌキが食べていたらしい。私は筋金入りの定時退社主義者だから夜遅くまで勤務先に居残っていることは絶対にないけど、タヌキがビワを食べているところは見たいなあ。