バラのはちみつ | First Chance to See...

First Chance to See...

エコ生活、まずは最初の一歩から。

 バラのはちみつ、というと、私はミツバチがバラの蜜だけを集めて作ったはちみつを真っ先にイメージする。ブルガリアのダマスクローズはちみつ、とか。

 

 

 あるいは、バラの花びらを優雅に入れたはちみつ、とか。

 

 

 ところが、昨年夏に私がウィーンからのオプショナルツアーに参加して訪れた、アドモンド修道院の売店にあったバラのはちみつは、そういうのとはちょっと違っていた。

 

 

 見た目は、はちみつというより粒入りマスタード。蜜だけでなく花びらも中に練り込んだにしても、どうしてこういう見た目になるのだろう。

 

 

 蓋を開けてスプーンですくってみても、見た目はせいぜい粒入りピーナッツバター。でも、この全然かわいくない外見とは裏腹に、バラの香りはかなり強い。
 
 舐めてみると、バラの香りはいよいよ強い。どうやらこの粒々は小さくカットされたバラの花びらが小さく丸まって出来ているようで、それらがたくさん入っている分、結果として甘さ控えめに感じられる。
 
 ためしに焼いたトーストパンに塗ろうとしてみたら、思いのほか粘度が高く、トーストパンの熱でもなかなか溶けなかった。一体、どういう製法のはちみつなんだろう。謎だ。
 
 なお、このはちみつを売っていたアドモンド修道院は、とびきり美しい図書室を所有していることで知られている。
 
 
 うふふふふ。私はこれを見たかったんだ♡
 
 この修道院、レンタカーでも使わない限り旅行者にとってかなり不便な場所にある。現地までたどり着きさえすれば、修道院とその図書室は観光客ウェルカムな状態に真新しく整備されていたので、今後、もっといろいろな観光ツアーに組み込まれるんじゃないだろうか。実際にあの空間に身を置くのは本当に素敵な体験なので、機会があれば是非お試しあれ——ついでに、バラのはちみつもね。