『プラド美術館 驚異のコレクション』 | First Chance to See...

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 何年か前、プラド美術館の中で佇むジェレミー・アイアンズの圧倒的にかっこいい写真がツイッターのTLに流れてきて、一体何事かと思ったら、ドキュメンタリー映画の製作風景だった。どうやらジェレミー・アイアンズは、その映画の中でプラド美術館を紹介するホスト役を務めるらしい。

 

 

 日本で劇場公開されたら絶対に観る、でもこの手の美術館ドキュメンタリー映画ってなぜか日本語吹替版でしか上映されないことが多いんだよな、その点だけが不安だな……と気を揉んでいたけれど、めでたく字幕版も公開とのこと。うむ、配給会社のみなさまもジェレミー・アイアンズの美声の値打ちを心得ているとみた。

 

 実際の映画はというと、カメラはプラド美術館の建物やコレクションに終始するのではなく、美術館の外に飛び出して、歴代のスペイン王家が美術品を蒐集した歴史的経緯を説明したり、関連する建築物や文化も紹介したりしていた。プラド美術館は、それらスペインの文化芸術のよりどころ、ということだろうか。おかげで観ているこちらとしては、「プラド美術館に行きたい!」を通り越して「スペインに行きたい!」とジタバタする羽目に。

 

 新型コロナウイルスの件さえなければ、決して実現不可能な望みではなかったはずなのにねえ。あーあ。

 

追伸/この映画に登場した女優兼作家のマリーナ・サウラ、芸術家アントニオ・サウラの娘らしいけど、ってことはつまり映画監督カルロス・サウラの姪、ってことでいいのよね?