物件「その6」・・・〇〇付き物件 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

物件その1で

子供達の学校の距離の確保や利便性について

気をつけるようになり

 

物件その2・3で

その物件の地盤や天災の可能性を

気をつけるようになり

 

物件その4・5で

その物件の敷地内や近くに気になるものがないかどうか

特にお墓。。に気をつけるようになった。

 

45歳にして学ぶ力がぐんぐん伸びてます。爆

 

さて、今回の物件「その6」は

今まで以上に学ぶことになります。。

 

ある日、中古物件マーケットに彗星の如く現れた

新着物件。。

それが今回の物件その6

 

これはまさに

夫の理想そのものだった。

 

土地が広く

庭は日本庭園。。

立派な塀に囲まれていて

家は「ザ・古民家」

大きな土間があり

見た目もかっこいい。。

 

遠巻きに見ると豪邸。。。

 

 

「昔はお金持ちだったけども

今は誰も住んでない」状態。。

 

まさに夫の望んだ状況。。

 

全ての条件が当てはまっていて

「これだ。」

夫も私もそう思った。

 

ぬか喜びする前に

グーグルマップで家を上空から確認。

 

すると。。

家の真ん前に

何かがある。。

 

 

まさか。。。

3回連続で

「お墓」を引き当てたのか・・・。

 

そう思い

ちょっとがっかりするも

もしかしたら違うかもしれない。。

そう思い

早速、不動産会社に連絡・・・

 

 

不動産屋さんから連絡があり・・・

「家の前にあるのは

庭に入るための門です・・。

その庭には池もあります。。」

とな。。。

 

おおお!お墓じゃない。石碑じゃない。

 

ということは合格〜!

 

ただ・・

「この物件を買うのに

付帯している土地が農地なので

地目変更が必要です。」という。。

 

実はこの物件

家に田んぼ付きの物件だったのだ。。

 

地目・・・

地目はみなさんご存知の通り

土地の用途の名前・・。

 

家を建てることのできる土地は宅地。。

しかし・・

地目が山でも家は建てられる。

山に家を建てた後

地目変更すれば宅地になるのだ。

雑種地も原野も

特別な縛りがない限り

家を建てることは可能だが

「田んぼ」や「畑」だけは

そう簡単ではない。

 

田んぼや畑は

地目変更しない限り

農家の人じゃないと

買ってはいけないルールになっている。

 

じゃあ、田んぼを宅地に

地目変更して売ればいいだろう。。

 

と、簡単そうだが

これがまた・・・

場所によっては

ものすごーく難しい。。

 

そして、この場所はその「難しい」場所だった。

 

しかし、不動産の人は

「地目変更できるはずです。」という。。

 

不動産屋さん曰く

私が古民家カフェを営業するから

そのための駐車場が必要なので

という理由で地目変更を市の農業委員会お願いする。。

 

 

というもの。。

おいおい、

なんか大変そうだな。。。

 

っていうか

 

「私、古民家カフェすることになってんだ。。」爆

 

いや・・日本帰って飲食店する気は無かったな。。失笑

まあ、できなくもないけども。。

 

私は駐車場にするという言葉が気になった。

その土地の大きさは700平米ほどある。

これを全部駐車場で潰すのか?

 

ここで、家庭菜園したかったんだけど。。

 

 

そう思いつつこの不動産屋さんにまた質問をする。

 

駐車場にするのに

どのくらいの金がかかるのか・・・。

という質問。

 

ここが畑なら

こんな質問はしない。

 

ここが田んぼだったから

この質問をした。

 

田んぼの土地はぬかるんでいる。。

 

田んぼの土地の作り方は

大まかにいうと・・・

水を田んぼの中に保つために

周りは粘土質になっていて

そこに柔らかい土が入っている状態なのだとか・・

 

つまり、田んぼが乾いていたとしても

何か重いものを置くと

沈んでしまう。

 

車を駐車したら

車が沈んでしまうだろう。。

 

だから、何もしない状態で普通に駐車場としては

使えないことくらい安易に予想ができた。

 

そして、不動産屋さんの回答は

「ここを駐車場にするのに

一番安くて200万円前後しますね。。」とな。。

 

つまり、柔らかい田んぼの土を全部抜いて

代わりに新しい土を入れる。

沈まないような基礎を作る

ただそれだけに200万円ほどかかるらしい。

 

私が古民家カフェを本当にする気なら

まあ、必要経費だろう。

しかし。。

私は古民家カフェをする気は無かった。

せいぜい、私のジュエリーショップを蔵の中に作る程度で

そんな大きな駐車場はいらない。。

 

それに、使わない駐車場に200万円かけるくらいなら

本来家庭菜園をしたかったのだから

家庭菜園用の土地にしたい。。

 

家庭菜園用に農地を農地として使うなら

やはり農家にならなければいけないのだろうな。。。

 

これを受けて

「農家になれないんですかね?」

と聞いてみた。。

 

すると・・・

農家になるには

ある一定の条件が必要なのだそう。

 

農業経験者とか

農地を50A(5000平米?多分・・・)を持ってることとか

なんか色々あって

つまりは普通の人は農家にはなれない条件ばかり。。。

 

で、このルールはそこそこで違うらしく

同じ福岡でも豊前市とかは100平米の土地を持っていれば

農家になれるので

家に付帯する農地が100平米なら

無条件に農家の仲間入りができるはず・・多分。。

 

これから農家しようという

ご新規さんにオープンなところもあれば

そうでないところもあって

でも、実際はご新規さんが

簡単に入れるという訳ではないことが多いらしい。。

 

つまり・・

まあ、親や家族が農家で・・とかだったら

入りやすい条件のことは多いけども

全く違う職種の人はほぼ

この「〇〇付き物件」

特に田んぼや畑がついてる場合は

最初から農家じゃないと

買えない仕組みにはなってところが多いということ。

 

まあ、日本の農作物を守るために

厳しくなってるんだろうけどもね。。

ただ、今回の物件の田んぼみたいに

田んぼとして使ってない時期が10年以上あったら

もうちょっと違うやり方があっていいと

思うんだけどね。。

これを田んぼとして復活させるのにもお金がかかるし

これを地目変更するために土を入れ替えるのもまた

お金かかるし。。

どうしようもないよ。。

 

田んぼを何もしないで放っておくと

金がかかることだけは確かなよう。。

 

この物件はせっかく安いけども

必要のない駐車場にするためにお金がかかる。。

 

 

私はこれに引っかかるも

この家を諦めきれない夫は

この後内見(家の中を見せてもらう)を

申し込むことになるのであります。。

 

オマーンから内見。。