ミュープロダクション オフィシャルブログ

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『名もなき星たちのキラメキ』


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退職してからも何かと忙しい毎日を送っている妻に区切りをつけてあげたくて、以前から気になっていたフルムーン旅行を提案、5日間の西日本周遊の旅に行ってきました。

JRの宣伝をするつもりは毛頭ありませんが、フルムーンは二人合わせて88歳以上のカップルであればOK、5日間(7日間・12日間もあり)、JRの普通列車から特急まで(「のぞみ」と「みずほ」を除く)、普通車からグリーン車まで乗り放題という大変便利でお得な切符です。

旅のルートは私にとって一度は訪れた地域ばかりですが、今回の主役はあくまでも妻、ガイド役と運転手に徹することにしました。

まず初日、湯河原駅7時2分発の東海道線各駅停車で熱海へ。

家を出るとき降っていた雨もだんだん止んできて、良い天気になりそうです。

熱海から静岡・岡山と「ひかり」・「さくら」を乗り継いで、まずは広島へ。

日本三景の一つ、安芸の宮島・厳島神社は、妻が長年憧れていた場所です。


残念ながら干潮に近い時刻にあたってしまいましたが、それでも厳島神社を中心とした風景はさすが日本三景、新緑も鮮やかで神々しささえ感じます。


能の舞台まであり、結婚式を挙げているカップルもいました。



JR宮島口駅から広島駅へ戻り、市電に乗り換えて、次は原爆ドームへ。


この前に立った途端、激しい頭痛が妻を襲います。

これはよくあることで、不穏な場所に来ると必ずと言っていいほど妻に起きる現象なのです。

ドームを離れ、原爆の火が今も燃え続ける平和記念公園まで来ると、だんだん収まってきたようです。


過ちを謙虚に反省し二度と繰り返してはならないと思う人と、過ちを過ちと認めずまた繰り返すかもしれない人が共存する世界にあって、この原爆死没者慰霊碑に刻まれた「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」の言葉の重みは計り知れないものがあります。

隣接の資料館に入ると日本人の姿は僅かですが、世界中から訪れた外国人の数に圧倒され、関心の強さが伺えます。


昨年、アメリカ大統領として初めて広島を訪れ、被爆者の代表と抱きあったオバマ氏の影響も大きいのかもしれません。

さて、今日の宿泊先は博多駅前。夕刻、新大阪から鹿児島中央へ直通の九州新幹線「さくら」に初めて乗り込み、一路博多の街へ。


駅から徒歩10分の「法華グラブ」にチェックイン後、早速博多の街へ。

今夜の目的は鶏皮ぐるぐる巻き、博多餃子、博多ラーメン。中州の屋台は土曜日ということもあり、残念ながら大混雑で入れませんでしたが、近くの店でどれも美味しくいただきました。


宿に帰り大浴場で疲れを癒しながら思ったこと。

博多の屋台はこの数年で激減、行政による規制が厳しくなったのが主な原因とのことですが、屋台は庶民の大切な文化遺産。それが理解できない者が行政に携わると取り返しのつかないことになってしまわないか、ちょっと心配です。

2日目へ続く!
最終日の朝は雨。

仕方なくタクシーを呼び松山駅へ。

特急「しおかぜ」で、まずは岡山へ向かいます。


この日は帰るだけなので別に雨でもかまわないのですが、瀬戸内海の穏やかな青い海と島々を見せてあげられなかったのが残念でした。

乗り換えの岡山駅からそのまま新幹線で帰ってもよかったのですが、熱海に停車する便利な「ひかり」の発車時刻まで2時間あまりあったので、できれば行ってみたいと妻が言っていた倉敷まで足を延ばしてみることに。

倉敷は美観地区が有名ですが、今年1月に亡くなった、私たち阪神ファンが敬愛する星野仙一さんの出身地でもあり、記念館もあります。

倉敷まで往復約40分、待ち時間を考えると1時間ほどしか滞在できず、しかも雨。

慌ただしい散策となりましたが、中に入る時間はなかったものの、星野仙一記念館まで辿り着くことができ、雨の美観地区もまた情緒がありました。



ただ一つ残念だったのは、あれだけの大選手、大監督だった星野さんの記念館にしてはスケールが小さかったこと。

倉敷市民のみなさん、いつの日かもっと立派な記念館にしてあげてください。

かけ足で岡山駅に戻り、いよいよ最後の新幹線に乗車。

熱海まで3時間40分、二人とも旅の疲れをとるように眠りこけ、熱海から東海道線に乗り換えて一駅の湯河原下車。

5日間の西日本周遊の旅は無事、終了したのでした。

行く先々で、どの駅でもみどりの窓口の方々に大変親切にしていただき、おかげで気持ちよく旅することができました。

この場を借りて感謝申し上げます。
4日目は朝から良い天気。

岩風呂の温泉に入って朝食を早々に済ませ、歩いて10分ほどの別府国際観光港へ。

今日はフェリーで四国へ渡り、道後温泉を目指します。

このルートはフルムーン切符には含まれていません。


湯煙上る別府の街に名残はつきませんでしたが、2時間45分の船旅は好天に恵まれ波もなく快適そのもの、船内はガラガラで手足を伸ばし放題、広い二等船室の一画を貸切状態です。

1時間半ほどで、もう四国は愛媛県の佐田岬半島が見えてきました。

私の出身は高知県、四国が近づくといつも、なぜか肩から力が抜けていくような脱力感と安心感が生まれます。


この写真では分かりにくいかもしれませんが、山の頂上付近に何機もの風力発電のプロペラが見えています。

半島の裏側あたりに伊方原発がありますが、四国は既に自然エネルギーだけですべての電力が賄えるようになっており、危険で余計な発電所は必要ないと、四国全県から邪魔物扱いされています。

12時30分、八幡浜へ入港。バスで5分のJR八幡浜駅から特急「宇和海」で松山へ。

車両は子どもが喜びそうなアンパンマン列車でした。


松山駅からは市電に乗り換え、街並を見物しながら終点の道後温泉へ。


からくり時計と足湯が迎えてくれました。


ここから徒歩5分のホテル・メルパルク松山へまずはチェックイン。さすがは松山、ウェルカムドリンクがポンジュース飲み放題でした。


一休みしてから早速、妻念願の道後温泉本館へ。

ホテルにも同じ温泉を引き込んだ大浴場があるのですが、まずはここでしょう。


2階の休憩室が使え、神の湯と霊(たま)の湯の2種類の温泉に入れるコースを選び、1時間ほどゆっくりと道後の湯を堪能させてもらいました。

外に出るとまだまだ陽は高く、初夏の清々しい風が心地よく吹き抜けます。

温泉場らしく活気のある商店街をしばらく散策し、夕食の場所に選んだのはホテルおすすめ、道後温泉本館のはす向かいにある「おいでん家」。


瀬戸内海の鮮魚と愛媛の郷土料理、道後の地ビールを掘りごたつの座敷でじっくりと味あわせてもらいました。

食べ終わって外に出ると、夕暮れ時の道後温泉本館はこんな雰囲気に。


アニメ映画のモデルになった理由が分かるような気がします。

全国的に地方の温泉地は寂れてしまった所が多いのですが、日本最古の温泉である道後は、いつ来ても適度な活気があり、何か大きなものに見守られ包まれているような安心感がある、不思議な場所です。

ホテルに戻り、大浴場に入りなおして就寝。道後の湯をたっぷりと浴びさせていただきました。

5日目へ続く!