きのう、洗濯物を干そうとベランダに出たら、なんか足に違和感が。見ると、なんとあろうことか、キアゲハの前蛹(ぜんよう)がベランダサンダルに。よかったよ、上側で。下だったら踏んでたよ。
前にもベランダの排水口のところでサナギになろうとしてた子がいたが、なんで君らはそんな変なところばっかり選択するのかね。
とにかく仕方がないのでベランダサンダルは切って、切り取った前蛹付きのサンダルの部分を、拝借した亀緒君の緊急避難用の容器の壁面に固定。羽化した時につかまれるように、割り箸を細工してそれも壁面に貼り付ける。
その後、小雨の降るなか自転車で15分ばかり走って、キアゲハにとられたのと同じベランダサンダルを買ってきた。
出来上がりはこんな感じ。容器がこれしかなかったので、えらい大がかりなことに。前にサナギをレスキューした時は、もうちょい小さい容器だったと思う。
夕べのうちにサナギっぽくなってはいたのだが、なんか位置がおかしい。あ、逆さまになっとる。どうやら、胸のあたりを固定していた糸が切れたみたいだ。落下するといかんので、とりあえず容器の向きを変える。
これはアレか? 保護ポケットを作れということか? そんなら、ベランダサンダルを切る必要なかったよなぁ。まあ、キアゲハのせいじゃないけど。私の判断ミスだけど。
で、また割り箸を細工。ここに、手巻き寿司の海苔みたいな感じにコピー用紙を巻いて作ったポケットを、サナギのサイズに合わせてカットしてからテープで固定。
途中、何回も夫に笑われる。そうだよなぁ。何やっとんねん、私。
まあ、だいたいこんな感じかしら。サナギの頭部から5ミリ程度の位置に割り箸がくるように調整。割り箸は羽化したキアゲハがつかまりやすいように、カッターナイフで縦横斜めに傷をつけてある。
床面と向こう側の壁面はキッチンペーパーで覆ったが、両側面も覆った方がよかったかな。水切りネットを切り開いたやつをかぶせて、帽子用の黒いゴムを輪にしたやつでとめた。広さ的には、これなら大丈夫かな。
でも、上手く羽化するとは限らない。途中で死んでしまったり、羽化しても翅が上手く広がらなかったり、どうかすると蝶ではなくてサナギに寄生していた小さいハチが、わらわらと出てきたりする。
そういうのを見ると、自分がここにこうして64歳まで生きているというのは、かなり奇跡的なことなのではないかと思えてくる。