「安全」とは「混乱」とは | 会計事務所応援 ブログ

「安全」とは「混乱」とは

みなさん、こんにちは。

 

先日、JR西日本が、
8月15日に新幹線、在来線の計画運休を行う旨の発表を
前日14日に行いました。

 

台風の接近とお盆のUターンラッシュとが
重なってしまうため
乗客の安全確保と混乱の防止を
目的としたものだそうですが、

自然現象という不確実性が極めて高い結果を
踏まえた決断としては
非常に適切で迅速な発表だったのではないかと私は思います。


確か昨年も、台風の接近に伴う
計画運休を発表した際、
JR西日本と東日本とでその対応の差を巡って
明暗が分かれたことがありましたが、

 

“安全か”“利益か”という
極端な二択を問う議論ではなく、

企業として第一に
お客様の安全を確保する、混乱を防止する
という基本中の基本に則って運営されていれば
その判断に

迷いは生じないのかなと個人的には感じてしまいました。


その後の結果だけをとらえて、

「計画運休するほどではなかったのでは...」

といったような意見もなかにはありますが、

 

そのような意見を挙げる方が
もしこのような不確実性が高く
その選択肢がその後に重大な影響を与える事案に遭遇した際、
軽々にそのような判断を下せるのでしょうか。

 

甚だ疑問だと思います。

 

このような大きな事象はともかくとして、

会計事務所でも所長先生が、
不確実性が高くしかもその選択肢によっては
その後に重大な影響を与える事案に遭遇する場面が
多かれ少なかれやってきます。

 

一番身近で分かりやすい例では、
『職員さんの退職』がそれにあたります。


「主力の職員が急に退職することになった」

 

「繁忙期目前になって、
 急に複数名の職員が退職願いを出してきた」

 

このようは話は、

所長先生にとっては“急に”という認識でも、
現場の方にとってみると
前々からその兆候は表れていたと
お聞きすることも珍しくありません。

 

つまり、その時期や人数は不確実だとしても
『Xデー』が近づいていることを予測し
予防も含めた対策案を準備しておかなければ、
「安全の確保」や「混乱の防止」は
かなえられないと私は考えます。

 

職員さん一人一人にそこまでを要求するのは
難しいとは思いますが、
少なくとも所長先生はその判断と行動をしなければ
経営が成り立たなくなります。

 

実際にそのような厳しい状況に陥ってしまってから、
慌てて対処療法的な措置をとる事務所も
これまでにたくさん見てきましたが、

止血するだけでは、ケガは治りません。

 

むしろ傷口が化膿して
事務所スタッフやお客様に
病気が拡がってしまったケースも少なくありません。

 

そして、
根本的な治療をためらう原因のほとんどは
目先の「安全の確保」と「混乱の防止」であって、
これから先将来にわたっての
ものではないからではないでしょうか。

 

優秀な人材が、
次から次へと他へ流出してしまう事務所を
目の当たりにすると、

会計事務所経営としての
「安全」あるいは「混乱」と捉えている事象の認識に、
かなりの違和感があることに気づかされます。

 

企業規模の大小に関わらず、

ピンチになって大手術するのではなく、
大ピンチにならないように
予防する、治療しておく姿勢が求められているようです。

 

 

 

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