✅オーストリアのチップの習慣に悩まされてきた20年!! | ciamemo〜オーストリア・リンツより〜

✅オーストリアのチップの習慣に悩まされてきた20年!!

先日、バードイシュルに行ったときに入ったカフェ、ツァウナー

 

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街中を散策したときに、他にも気になったカフェが数店あったのですが、

バードイシュルに来ると「やっぱりツァウナーかな」と入ってしまいます^^

 

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(手前の栗チョコがおいしかった!)

 

 

 

 

 

 

さて、タイトルにあります通り、最近、わたしが気づいたこと。

 

 

 

それは

 

「チップを払う習慣が苦でなくなった!」

 

ということ。

 

 

 

 

 

恥ずかしながら、オーストリアに住み始めて20年近く経とうとしています(大汗)

 

 

笑っちゃいますよね。

やっとそう思えるようになったんです。

 

 

 

 

ここ2、3年でなんとなく楽になってきたのを感じ、

最近ではすっかり苦でなくなったことが認識できて、本当に嬉しい〜〜!!!

 

 

 

 

 

最初からチップの習慣が苦でない人には「なんのこっちゃ?」って話ですが、

もし、同じような悩みを持つ人がいたら少しでも参考になれば、と思って書いてみました。

 

 

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ご存知の通り、オーストリアでカフェやレストランに入ると、最後のお会計でチップを計上します。

 

 

端数を切り上げたり、ちゃんとチップの額を計算して上乗せしたり、

気分がいいからちょっとチップをはずんだり・・・

 

 

それが気軽に自由自在(?)にできる人だったら全く問題ないのですが、

わたしには、それがすごく気が重くて・・・悩みのタネでした。

 

 

 

 


最後のお会計のときに

 

「〇〇€です」

 

と言われて、ウェイターのいる目の前で

 

瞬時にチップの金額を決断しなければいけない

 

のが苦痛でたまらなかった!!

 

 

 

 

 

 

長い間、その「チップの計算がいや!」というところで思考が止まっていましたが、

よくよくその理由を振り返ってみたところ、

 

「チップの額が妥当か、店員さんの顔を伺ってしまう自分がいるから」

 

ということに気がつきました滝汗

 

 

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(バードイシュルからの帰りに寄ったグムンデンの公園)

 

 

 

 

そもそも日本はお客様天国なので、お客がウェイターの機嫌を伺わなければならないことなんて、ほぼありません。

 

 

こちらではお客とウェイターが対等な関係なのですが、対等ということに慣れていないと、「普通の接客」をしているはずのウェイターの態度を強く感じ、主導権を握っていると勘違いして、お客のわたしはそれに勝手に振り回されていたのです。

 

 

 

 

だから「チップ計算がいや!」の主な理由は

 

 

・チップが少ないと思っているんじゃないかとか、ウェイターに不服な顔がされるのがいや。

 

・かといって、少し多めに払っても、特に喜ばれた顔をされるとは限らないし。

 

・チップをキリよくあげられない額だと困る。。。

 

・なんなら、一緒に同席していた人に「(わたしの)チップ少ないな」とか思われるのもいや!

 

 

 

などと、いろんなこと気にしすぎて、もわんもわんのマイナス要素しかなかったわけチーン

 

 

 

 

いや、これ読むと勘違いされそうだけど、チップをケチってるわけじゃないんですよ!(笑)

 

 

「いくらあげているのか」という問題ではなく、あげているときの自分の考え方というか。

 

とにかく「気持ちよくあげる」というのとは無縁でした。

 

 

 

 

 

 

 

そんなことが少なくなってきたのは、子どもたちが大きくなって夫婦二人で食事に行く機会が増え、旦那さんが会計のときにノンストレスでゆっくりとチップを計算して、支払いをするのを見てきたからでした。

 

 

そこで初めて気づいたこと。

 

 

 

 

「自分主体で生きている」

 

 

 

 

自分が計算して、あげたい額をあげる。

 

ウェイターさんが気持ちの良い接客をしてくれたら、

自分が心地いい時間を持つことができたら、堂々とチップをはずむ。

 

逆に、反対のことをされたら、堂々とチップを削る。

 

 

 

 

 

どんな場合でも自分が主体で決めているので、後腐れなく、すっきりとした会計をしています。

 

そこには、相手(ウェイター)の反応に対する恐れなど、微塵もありませんでした。

 

 

 

 

 

 

そう、お金を払うというのは、受け取ったものへの対価なのだと

 

だから、どう考えたってそこで自分がマイナスになるわけがなく、対価としてのサービスを受け取ったのだからプラスマイナスゼロか、チップをはずむということは、そもそも自分の気持ちもプラスなので、その行為は、もはやプラスでしかならないのだと。

 

 

 

 

 

いや〜ここまで気づくのに長い道のりでしたね。。。(笑)

 

 

 

 

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(グムンデンにあるトラウン湖とトラウンシュタイン(山))

 

 

 

そもそもカフェやレストランだけでなく、スーパーやお店、病院、役所になどにおいても一緒で、「笑顔はサービス」ではないこの国では、日本にいるとき以上に「自分主体で生きること」が求められるような気がします。

 

 

 

私も昔は、店員のあるまじき態度とか、役所の応対とかに気分を害されて、その気持ちを家に持ち帰り悶々としていたこともありましたが、最近それが少なくなってきたのは、歳を重ねたのもありますが(笑)、相手に期待せず、自分主体で生きることに慣れてきたからなのかな。

 

「相手に振り回されない!」覚悟ができたというか。


びくびくしなくなってきたというか。

 (まだちょっとはありますが)


 

そう書くと、今までずいぶん振り回されてきたんだな。。

 

 

 

 

 

今回、長年住んでいる私が密かに苦労していたことを暴露するには、ちょっと恥ずかしい気持ちもありましたが、同じく海外で奮闘している方の勇気にでもなれば幸いです(笑)

 

 

 

 

 

 

さ、週末!

 

良いお天気になりますようにドキドキ