まんが道 [麻雀小説サークル]

ずっと左手で生きてきた。  


大人になって恥をかかないように、


と、お箸と鉛筆は母親によって


右手に矯正してもらったけれど。


ビリヤード、ボウリング。 


そして麻雀。


ずっと、左手で打ってきた。


上家のひとに


「おう、にいちゃん!


捨て牌みえにくいぞ、こらあ!」


と叱られないように


できるだけ見やすいように


牌をきる練習も重ねた。


30年ずっと左手で打ってきた。


この先も多分そのつもりでいたんすけど。


先日何をどうしたのか


左手をぶつけ、指がなんか


いうことをきかず


ままならなくなった。


1,2週間で治るやろ。


と思っていたのに、


そんなに甘くはなかった。


医者は言う。


「骨にイジョーはない。


様子をミマショー」


モーレツに困った。


左手がままならないと


麻雀が満足に打てないのだ。


脳と卓の画面が繋がらないイメージ。


痛み止めを飲んでいても


牌を掴む指に強烈な痛みが走る。


右手では打てない。


右手で打つとなんかチョーシが狂う。


「牌が手につかない」のだ。


困り果てて、とある


物語を思い出す。


果てしない昔。



高校生の頃、行きつけの本屋で


電話帳のような本を見つける。


「まんが道」の愛蔵版。


お年玉をはらって購入。


夢中でオヤツも食べずに読みふける。


溶けるような情熱。


まんがにかけるモノホンの気持ち。


その情熱の物語のなかで


少し不思議なマンガが得意な


才野 茂 氏


が利き手をケガして、


こりゃたいへんだ、と思案。


右手が駄目なら、と


左手で漫画がかけるように


必死で頑張る場面がある。


一日中必死で描き続ける才野。



そうだ、左手がだめでも


右手があるやん。


左手がままならなくなってから3週間。


右手でずっと牌を切る練習をしている。


ポケットに麻雀牌を4枚いれて


ずっと、牌を切る練習を。


月火木金の帰宅後は


Mリーグを観戦しながら


右手でツモ和了のレンシュー。


狭くて、扱いにくくて、


ストレス半端ない右手の世界。


けれど、慣れてくると


だんだん不便ではなくなる。


ついには、右手でスマホの操作まで


できるようになった。


なので、ひさしぶりに


ブログとか掲載したりしてます。


ニンゲンのカラダってすごいなあ。


割と代替が利くもんですわ。


みなさんも、仲間うちセットなど


許される機会があれば


利き手ではない手で麻雀打ってみてください。


その異次元っぷりに驚くのでは、


と思います。ええ。









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