山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

北八ヶ岳、八の字周回 後編 

2022年02月11日 14時25分00秒 | 八ヶ岳
さてさて、よく寝たものである、
ヌクヌクと布団にくるまって実に10時間近く。
窓の外は極寒の-15°。
山小屋はこんな時、ほんとに有難い。
雪中テント泊では、とてもこうはいかない。
荷物の軽量化がいまだに計れない隊長におサル隊員だから、尚更だ。
そう遠くない未来に、物質をミニミニ化出来る
マジック光線が実用化できる日を待つことにしよう 笑









朝食を済ませ、ちゃっちゃっと準備を進める。
今日は土曜日だから、ウィークデーと比べてルート採りの選択肢が増える。
茅野駅から渋の湯を結ぶバス路線が土日だけ走るから
ここから高見石を超え、賽の河原を通って渋の湯へ下るのも良いし、
昨日の逆ルートを辿るのも良い、
或いは麦草峠から五辻を経てピラタススキー場へ戻るか、
雨池へ回って雨池峠からピラタスへ戻るという手もある。






色々考えて、
まだこの時期に歩いたことのない丸山経由で麦草峠へ向かうことにする。
一旦、高見石へ向けて登り上げて、丸山を越えてから麦草峠へ下るコースだ。
更に五辻でも雨池でも、回り込んでからピラタスへ戻れば、
最終的に『8の字周回』の完成だ❗️

朝一からいきなりの深雪の登りは 結構キツイ。
加えて、寒いもんだからバラクラバで鼻まで覆うと
曇り止めを塗ったサングラスでさえ自分の息で曇ってしょうがない‥
しかも陽射しのまだ差し込んでくる前の雪面は、
凹凸が見えづらくて、曇り越しのサングラスだと尚更だ。

おサル隊員は 結構平気な顔をしてドンドン進む‥
このヤロ〜 と、内心思うが、まぁ、お互い様だ、笑


高見石に着いたけど、この辺は風が吹き抜けるので
まだ身体が温まりきっていないので 寒くてしょうがない。
とくに手と足の先端が冷え切ったままだ。
小屋もストーブの煙が上がっていなくて、人の気配がない。
まだスタートして30分余り、
休憩するには早過ぎるし取り敢えず素通りして振り返ると
小屋の主人が屋根の雪下ろしをしていた


ご苦労様です‼︎



丸山は、多分あれだな‼︎

雪が一層多くなってきた‥


丸山到着。なんてことない、ピーク‥
眺望も、ほぼ無い。
ドンドン進む。





樹の間から北側に覗けていたので、あれ、浅間山かなぁ⁈

麦草峠に向けてはここから激下りと地図にあったけど、
雪が深い時は足元にそれほど気を使う必要がないので
案外と楽に下ることができるもの。
サクサクと下る。




昨日、乗り越えてきた茶臼山。



さてさて、雨池へ回っても良いんだけど、
眺望の可能性があるのはやはり西側ルートでしょう。
多少踏み抜く事もあるだろうけど、五辻、オトギリ平方面へ‥



柔らかい雪面を進むならやはりスノーシューなんだろうなぁ、
いつか買いたいなぁ、高いけど


只今の積雪量はこんな感じ


地味に、ずっと登り返して行きます。
今日はあまり、スキー場からこちらに回って来るご同輩に出会いません。
やっぱりオミクロンの影響なのかなぁ











戻って来ました。
雪の感触を取り戻すのに、まあまあな2日間でした。
でも、寒さ対策には 課題をいくつも感じたなぁ


帰りのロープウェイから初めて蓼科山の美しいラインを確認。
さぁ、早く温泉寄って♨️解凍しよう‼️







北八ヶ岳、八の字周回の巻

2022年02月07日 12時49分00秒 | 八ヶ岳
今年のお正月は、ちょっとはのんびり出来るかと思ったんだけど、甘かった‥‥
降って沸いた仕事で年末からあたふた‥


で、どうにか嵐のような2週間余りと その残務整理を終え、
何とか月末の4連休へ突入、
そりゃ行くでしょ、山へ‥


鈍った身体を覚醒させるには、
キリリと冷えた山ん中で絞るのが一番!


というわけで、ここ数年、恒例となっている 冬の北八ヶ岳行。
でも、基本寒いのは苦手なもんで、山小屋が頼り。
もともと八ヶ岳には通年営業の山小屋が多いけど、
その中でも、一つだけ別次元の所があるんだ、いひひ😎



東京から公共交通機関の利用だと、この時間が最速。
それでもスタートが10:30は過ぎちゃう‥‥
冬山 雪山装備だと何かと準備に時間ばかりかかって もたつくのが難点、
まぁ、のんびりと行こか‥‥









麓では晴れていたんだけど、山頂近くの雲がなかなかとれないなぁ‥
日差しが有る無しで、体感温度がかなり違う
まぁしょうがない、サクサクと足を進めて早く身体をあっためよう‥‥


雨池峠から縞枯山へ、いつもの逆コース。
いきなりの急登、ここだけと分かって覚悟はしていたけど、
はぁはぁ、キ、ツ、イ‥‥









南八ヶ岳が見えた!










この後向かう茶臼山


ん? 今日は時間もあるし、展望台、寄ってくか‥




一旦下ってから茶臼山へ登り返し








さぁ、後は基本下るだけ、山小屋の暖かさが早くも恋しい


逆ルートだと、この長い登りにいつも心が折れかかるところ


ここまで来れば‥

おっ、彩雲だ‼︎


麦草ヒュッテ前を通過




この辺りは木も少なく、風が吹き抜けるので、トレースが消えがち。
シュカブラに気を取られてると 急に踏み抜いて脚を取られます 笑


うさ子の足跡でしょう‥   どうやって飛び跳ねてるんだろう⁈


雪って、ほんとに綺麗



白駒荘 到着❗️


寒かった〜、部屋に入って、早く暖まろう。
ここの山小屋は、しかもお風呂が有るんだよ〜‼︎






部屋飲みに続いての夕飯、牛しゃぶでお腹いっぱい


ピカピカの食堂には憧れのペレットタイプの薪ストーブ
満天の星空に包まれて、この夜も更けていきました‥

















大菩薩、紅葉狩り編

2021年10月29日 14時45分00秒 | 奥武蔵
大菩薩峠といえば、雷様(ライサマ)である。
いえいえ、雷鳥でも、気象現象の“カミナリ”でもなくて、市川雷蔵の方‥
古過ぎて、ピンとくる方も少ないだろうけれど、
中里介山の一世風靡セピアの大衆小説『大菩薩峠』の映画化がされた時の主演が、
市川雷蔵だったって話。

ますますわからん⁈

一度だけNHKで、深夜放送されていたのをチラッと見たことがあって
話の筋も、他に誰が出ていたかも覚えていないけれど
映画の中の雷様のゾクっとする色気だけは印象的だったっけ‥



また脱線しそうなんで、話を元に戻そう。
高い山はともかく、1,500m程度の低山では ちょっと紅葉狩り🍁には気が早いかなぁ

ルートは幾つかあるんだけど、
非常勤隊員のTもいるし、ここはオーソドックスに上日川峠からの周回って事で、
先ずは甲斐大和駅へ

予想はしていたけど、まぁ、凄い人
無人駅の甲斐大和の改札を出る前からの行列に、先が危ぶまれたけど
早め早めの行動で 何とか1便のバスにギリギリ乗れ、やれやれ


まぁ、バスからしてこんな状態なんで、
上日川峠は、登山口というより ほとんど観光地みたいな賑わい。
でも山道に進めば あっという間に人も疎らになるから不思議。

天気は何しろ最高、程よく冷えた空気も頬に気持ちいい。

お猿くんを先頭に、T、自分と、快調に進みます。
ん⁈ 心なしかいつもよりペースが速い⁈
そう、実はお猿くん、靴(スカルパ)を新調したんだった⁉︎
今までのAkuより軽いみたいだし、「シュッと見えるね」って褒めたら
満更でもない感じで、気に入ってるみたい。
なにせ🐒猿なんで、おだてられると木に上っちまいますから(笑)




あっという間に「福ちゃん荘」到着。
ここから、カラマツ尾根を辿って、一気に雷岩まで直登します。

「唐松」が黄葉するのを知ったのは、
山に登り出して間もない頃、深秋の八ヶ岳へ行った時だったかなぁ
雨にそぶる山道を本沢温泉から下りている時に目の当たりにした見事な黄葉‥
あれ以上の黄葉にはその後 出会えていない。



見上げる先に、大菩薩の稜線が見えた‼︎
早く登りきって、ご飯にしよう‼︎

急登に視線が足元を見がちだけど、ちょっと空を仰げば
時々はっとするような紅葉が‥


前を行く隊員2人は全然気がついてないみたい(笑)
せっかく紅葉狩り🍁に来たんだから、意識して見上げるようにしなきゃ
あきまへんでぇ〜

我が隊の前を賑やか(⁉︎)、というか、うるさい位に騒ぎながら歩く団体さんがいます。
ツアー(クラ○ツー○ズムの人達)かな⁈と思ったんだけど、
話している言葉がどうも違う。
どうやら中国のツアーの人達みたいです⁉︎
へぇ〜、もう(又?)やって来るようになったんだ⁉︎
まぁ、ある程度は(戻って)来てもらわないと観光面でまずいんだろうけど
今日の人達は特に、周りの空気を読まない傍若無人ぶり‥
何だかなぁ‥


富士山が良く見えるとはしゃいでいる(多分)横を、
急ぎ足で追い越し、一気に雷岩まで登りきっちゃいます。
着いたど〜‼︎



Tの後ろ姿が、いい感じなので、後ろからパチリ‼︎



登ってきたカラマツ尾根を、ちょっと斜め上から俯瞰してパチリ‼︎




大菩薩湖の上を渡る風が、遠くからもわかります‥


さてさて、楽しみにしていたお昼ご飯です。
お猿くん、今日は凝ったコーンポタージュとデザートを仕込んできてくれました。
デザートは、何と、フレンチトースト‼︎


どうやら最近手に入れた、山用のフライパンを使って
何かお手軽に作ってみたかったようです(笑)
通りがかった何処かのお兄さんに、あ、フレンチトーストだぁ❗️と
驚かれて満更でもなさそうなお猿くん(笑)
でも、お味もなかなか美味しかったよ‼︎


お腹も満ちて、帰りは介山荘経由で、再び上日川峠へ
ちょうど福ちゃん荘手前の辺りの紅葉黄葉が、
一番綺麗でした。



さてさて、
次はどこに行こう⁉︎










 

再びの、秋の山へ

2021年10月26日 13時32分00秒 | 奥秩父
地球の温暖化が叫ばれて久しい。
自分の身の周りを振り返ってみても、確かに春と秋が異常に短くなった(気がする)。
夏が長く より厳しくなり、冬の寒さは子供の頃よりも穏やかになった(気がする)。
これ即ち 温暖化って訳⁈ なんだろう‥

難しいことは専門家に任せるとして、
山を登る人間にとって これは甚だ厄介な問題だ。
四季のメリハリがあってこその 日本の山だし、自然の美しさなんだと思う。



しかも、超暑がりの自分にとって、登山中の発汗問題は大問題だ。
暑くも無く 寒くもなく、行動中が丁度いいぐらいで快適に過ごせる
春と秋の 極限られた一時期は、年々短くなる一方だ。

それでも山に行きたいとなると、自分の方を気候に合わせるしかないので
ウエアリング問題も派生してくるし、
行先や登り先の選択の より重要度が増すってもんだ‥



まったく、年がら年中 こんな事を考えているもんだから
春山の行く先を決めかね もうすっかり秋になってしまった‥
これじゃあ ♪「冷やし中華、始めました〜」♪の世界だ
だが待てよ⁈ どうせタイミングを失ったのなら周回遅れになればしめたものではないか‼︎
まさに、just do it!



そんな訳で 去年の秋から温めていた山行計画に則り、
山へ出かけて来たのである。
お弁当に用意していたゆで卵はとうに胃袋に収まってしまい影も形も無い。
やむなく山用の食材袋を漁ってみる。
ビタミンドリンクとパイン飴が出てきた。
大丈夫、両方ともギリギリ賞味期限内だ。

ふと思いついて、友人の「非常勤隊員」にも声をかけてみる。
行くと言う。
ではこのビタミンドリンクは彼に譲り、
自分用に新しいものを用意することにしよう‥




当日は朝から雲一つない、絶好の登山日和だ。
寝坊して遅刻する言い訳には出来そうにない。
諦めて粛々と準備をする。

人が起き出す前の、清々しい空気の中を、駅へと急ぐ。
実に気分がいい。
角の家のブロック塀の上を歩く猫にも おはようと声をかけたくなる。
声をかけようとした瞬間に 窓越しに家主の婆さんと目が合う。
なんだお前は、という顔をされる。
ふん、情緒の解らん奴め

そういえば、この間もこんな事があった。
月の綺麗な晩で、駅から帰る途中、遠回りして街灯の少ない道を歩いた。
こう見えてロマンチストなのだ。
少し前を 巻き髪の若いお嬢さんが歩いていた。
よく見ると なかなかのプロポーションでなくもない。
角を曲がり、またすぐ先を右へ折れる。
同じように自分も進む。断っておくが我が家はそっちなのだ。
と、しばらく進むと、私の方を
何となく気配を窺うように チラチラと振り返る。
こうした場合、3つのことが考えられる。
①昨晩寝違えてしまった首筋の痛みがとうとう限界で、歩きながらストレッチをしている
②駅前で見かけた感じの良さそうなおじさまと、どうにか話すきっかけがないものだろうかと思案している
③このエロオヤジ!さっきから付いてくるんじゃねえよ‼︎

沈着冷静な私である。
ははーん、何か勘違いしてるな、と ①②は廃し、すぐ合点はするが
この私のいったいどこを見て、そんな警戒をしやがるんだと思わないでもない。
いえいえ、私は痴漢なんかじゃありませんからね〜
安心して下さい〜   と主張出来るならしたいところだが、
この薄暗い道で声など掛けたら逆効果なのは明白だ。
面倒だから一気に抜かしちまおう、と
歩調を早めた瞬間、お嬢さん、脱兎の如く駆け出して行ってしまった‥
ふん、若い奴は情緒がないから嫌だ❗️
もう少し 奥ゆかしい態度表明の仕方があるだろう‼︎

そういえば、しばらく歩いた道筋に、駐在所がある。
まさかそこに駆け込んだりはしていないかと、ドキドキする。
高血圧の薬が手放せないのは、こんな日常のせいである。

話がだいぶ脱線してしまった。
この分では、山に着くまでで数十巻を要しそうだ。
復旧工事を急ごう。




















m(_ _)m ご無沙汰です  m(_ _)m

2021年10月16日 12時20分00秒 | 奥武蔵
この歳になって、身辺、公私に渡って多忙な一年でした‥
この際、ブログスタイルも、ちょっと変えようかなぁと‥

体調の変化⁈   いえいえ、お蔭様でまぁ今はボチボチ‥
振り返ればコロナ自粛の一年、自身二度目の椎間板ヘルニア手術からのスタートでした。
幸か不幸か、非常事態宣言下の自粛生活は、その療養期間と『ど被り』(笑)




回復後、再開したこのブログですが
山へ登って来たなら、なるべく早くUPしなきゃ、と
それまでと違う環境で ちょっと義務感で書いていたため、
疲れてしまった、と言うのが本音。

まぁ、あまり無理せず、気ままに、綴っていきます‥


  


なので、ブランク中に行ったり登ったりした山も 勿論ありますが
ちゃんと全部記録しようだとか、振り返ろうなどとせず
力を抜いて 備忘録代りに
書いたり書かなかったり、思い出してみたりして
綴っていければ良いかなぁ‥

  


さて、メジャーな山が一斉に紅葉🍁を始める9月末から10月初旬、
今年は新居への引っ越しと ぶり返した軽い腰痛も重なり、出遅れてしまった‥




山小屋泊を基本とし、公共交通機関をアプローチ手段とする隊長なので、
ここ数年 毎年の様に通っていた北アルプスの山へは
アクセスするタイミングを完全に失ってしまった…   (^_^;)





引っ越し後の慌ただしさと腰の痛みも何とか落ち着いてきたので、
やっぱり山行きたいなぁ、と思い出したものの、今更行けるところ あるか?



で、直前の手配でも 宿と足の便がなんとかなったのが、
愛すべきホームマウンテンと言っても良い、金峰山。
山頂すぐ下に位置する山小屋 金峰山小屋のインスタでは 
このあたりも紅葉🍁が進んできたようだし、
のんびりと歩くにはちょうど良いかもね…


  





考えたら紅葉時期って、タイミングを合わせるのが一番難しい山行かもしれない… 
その理由は
①案外と紅葉の旬って短い
②それでいて年毎に微妙にその旬がずれ込む
 (あまり前もって計画してもよろしく無い)
③しかも山好きの考えることって大体が同じ
 (ここだ、って思ったところに皆 集中しがち)
④加えて台風が来やすい時期だし
 (どうせなら天気の良い時に行きたいじゃん)
⑤夏と違って登山口へのアプローチ手段が限定される
 (特にバスが休日優先ダイヤになっているケースが多い)
⑥しかも日が確実に短くなっている




今年で言えば、岩手の栗駒山なんて、山行の難易度はMAXだよね、
山の難易度が、っていう訳じゃなくて そこへの到達度の難易度が…   
しばらくは沈静化するまで迂闊に近づけない

  


SNSも そんな現象に拍車をかけてるよね、
素晴らしい景色の投稿が重なったりすると影響は的面だし…
これからはそんな投稿の裏をかいて行かないとダメかもね😭


  








榛名山登山始末記・伊香保編

2020年10月10日 20時14分30秒 | 上州

9月中の秋の山行って、微妙です。

さすがに紅葉にはまだ早く、秋雨前線が居座ることも多いし、

台風だって来かねない

それ故、前もっての計画がなかなか立てづらいんだよねぇ

まぁ、温泉目的の旅と割り切ればいいか…

で、じゃん!!

上州三山って、「赤城山」「榛名山」「妙義山」のことを言うらしいけど

今までに  その内 行ったことがあったのは、何故か 秋と雪の赤城山だけ

高所恐怖症の隊長なんで、まぁ、妙義山は置いとくとして

榛名山は、なんかアクセスが悪いんじゃないかなと思い込んでいて 敬遠していました

が、調べてみたら 全然アクセス悪くないじゃん!!

しかも 伊香保温泉と組み合わせれば ちょうど良さそう!!

高崎駅から、先ずは榛名湖行きのバスに乗り、湖畔へ

榛名湖越しの特徴的な山が「榛名富士」

実は『榛名山』って、湖周辺の山の総称で、

しかも この榛名富士(1,390m)が最高峰かと思ったら 違って、

対岸にある『掃部ケ岳(かもんがたけ)』

最高峰(1,449m)なんだって

こっちが 榛名富士で

こっちが 掃部ケ岳(かもんがたけ)

なら、掃部ケ岳、登ってやろうじゃないの!!

ついでに、余裕があったら 榛名富士にも上ってやろうじゃありませんか、イヒヒ 

もひとつ、見えてるのが烏帽子が岳 (あの東側斜面、斜度が半端なく えぐいねぇ)

 

地図を見ると、「湖畔の宿 記念公園」脇から登山道が始まって

山頂を踏んだ後「硯岩」経由で周回してこれるみたいです

これが「硯岩」

 

ん?!

おかしいなぁ、竹久夢二のアトリエ のあたりから 登山道始まるはずなんだけど

それらしい案内も 看板も標識もない

しばらく彷徨ってみたけれど どうにも見つけられず、

時間がもったいないので 諦めて逆回りで周回することにして、

湖畔沿いの道を先へ

吾妻荘の脇から 登っていきます

30分程で分岐に。  一旦、硯岩方面へ…

着いたっ!!   これこれ、このアングルだねっ!! 

曇ってしまったけど、まぁ 眺望はあるから良しとしよう

 

さて、分岐へ戻り、先へ進みます

けっこうな 熊笹の藪漕ぎに、段差のきつい木の階段地獄が続きます

 

 

へへへっ、山頂に到着。  眺めはさっきの硯岩の方が良かったかなぁ

もやもやしてるけど  あっちが妙義山かな

 

榛名山神社の鳥居が見える。パワースポットで有名らしい

 

おにぎりを食べている間に 強風が吹きだします。

冷えだしたので、そそくさと下山開始

下山ルートも、やっぱり さっきの「湖畔の宿公園」への分岐が不明瞭なんで

慎重に進みます。

破線ルートでもないのにねぇ

公園まで下りてきて、改めて確認。

やっぱり、これじゃあ 知ってる人しか 登山口だと認識できないよ、ダメダメ、こんなんじゃ。

そこに見えてる彫刻の後ろが 登山口でした。すぐ目の前に標識があるんだから

ちょっとでも 表記しておいてくれればいいのにねぇ、不親切!!

湖畔を、榛名富士へ向け歩きますが、

一旦は 山懐に遮られて収まっていた風が、もう、びゅうびゅうと吹き抜けます。

水面に波頭が立って、風でそれが飛ばされるほど

ビジターセンターの裏から 登山口は始まるようですが、

あまりの強風に戦意喪失

というか、冷えてしまって、温泉への期待値が登山意欲を上回ってしまった… タハハ

ここ、ロープウェーもあるんですが、終日 運休しているようでした

ロープウェイ駅の陰で風を避けて バスを待つこと15分、来た来た

 

渋川方面に走ること 20分くらい、

ここが、有名な伊香保温泉石段街だね

温泉街らしい雰囲気が グー

目ざといおサル隊員は、名物「玉串こんにゃく」を早速 見つけて、ゲットしてます。

 

マニアには、ここ 伊香保は聖地らしい。

途中で見かけたラッピングバス「藤原とうふ店」って、この漫画の絡みだったんだね

 

湯本近くの「河鹿橋」紅葉したら、綺麗だろうねぇ…  

夏と秋の狭間の空

 

いい感じで、暮れていきます…

 

 

※因みに、この2日後に、この温泉街で火事が発生。びっくり!!

                        

さて、温泉三昧で迎えた翌朝です。気持ちよく晴れました。

伊香保ロープウェーで、街を上から見下ろしてみます。

 

 

北陸長野新幹線の鉄橋が 遠くに見えます

 

昔はこの電車で、渋川と結んでいたんだって

 

再び、石段街

何故か、ハワイ駐日大使の別邸があります

明治初期から続く、古くからの保養地の証だね。

純和風なのが、なんだかミスマッチで 面白い

 

 

 

石段街の中ほどに、とっても あか抜けた シックでセンスの良い一角がありました。

歴史と格式を感じさせる旅館『千明仁泉亭』と、

バー&カフェ『楽水楽山』と、水沢うどんのお店と、本と雑貨のセレクトショップ『やまのは』

もちろん、水沢うどんを食べて、

 

「大人のほろ苦プリン」も 賞味して、本を2冊買いました。

プリン、美味しかった。

おサル君、お気に入りの場所が、また 増えたねー

 

去り行く夏の名残りと 秋を感じる、山旅になりました…   

 


2020 富山 夏山旅、おまけ編

2020年10月04日 16時43分16秒 | 旅行

せっかく富山まで、足を延ばしたんだから、

下山してそのまま 東京へとんぼ返りじゃ 味気ないよね、やっぱり

折立 11:40のバスに間に合った時点で、次の計画スタートです‥ 

来た時と同じく有峰口まで戻り、先ずは「富山地鉄の旅」

鄙びた無人駅で 蝉時雨の中 のんびりと電車を待ちます

乗り込んだ電車の中で、がたんごとんと揺られているうちに

心地よい疲れから富山駅に着く頃まで熟睡の隊長でしたが

食べ物担当 おサル隊員は と云えば、富山で何 美味しいものを食べようかと

ひたすらスマホで検索しまくるのでした…

 

 

先ず、駅前から宿まで 市電に乗ります

なんと 床は板張り!!  立派に現役っす!!

さぞ市民に愛され、大切に使われてきたんだろうね…

 

宿で荷物を解くと、先ず展望風呂で汗を落とし、さてさて、町へ繰り出しますか

この後はいよいよ、イヒヒヒヒ…

キンキンに冷えた生ビールに、肴は地元産の新鮮なお造りでスタート!!

開店を待って飛び込んだ、 評判の高かった創作和食の店『大衆割烹あら川』

噂に違わぬ美味しさに、うん、満足満足

 

シラウオ、胡麻豆腐、etc.    色々と楽しみ、締めは、 富山といえばやっぱりこれっ!!

氷見うどん っしょ!!

美味しかったぁ!!  いい気分で外に出れば、良い感じの夕映え…

そうだ、富山って言えば…   あそこ、行ってみよう。

駅の反対側の 富岩運河環水公園へ!!

綺麗に整備された綺麗な公園に、近未来的な橋が架かってて

え?!   ここ、ほんと富山?!  横浜辺りの垢ぬけた雰囲気と遜色ないねっ!!   びっくり。

そうだ!!    ここに、確か「あれ」が、あるんだよね

あった!!   

“世界で一番美しい スタバ” って、一部の人の中では有名な

「スターバックス富山環水公園店」が あれっす!!

世界一かどうかは ともかく、確かに綺麗、美しい!!

しかも、訪れた時間帯も、ジャストじゃない?!

 

折角なんで、噂のそのスタバでオーダーに挑戦だぁ 

「…!e⊛2h*djhfc/0-gu+d⁂hkslo+/*avkq74,xg フラペチーノ ふたつ お願いしま―す…」

同じやつをもう一度と言われても 二度と頼めないけど、美味しかった(笑)

 

富山の夜は、こうして更けていきました… 

 

さて、翌日

富山城址を見て、

 

「富山ガラス美術館」も見て、

 

富山の薬売り も学んで、だいたい遊びつくしたかなぁ

駅の観光案内所でもらったパンフをみていたら、

「岩瀬」という港町へ

ポートラムで足を延ばせるみたい…

ついでだ、行ってまぇ~

 

 

なんとも 味のある、レトロな港町が健在でした。

惜しむらくは コロナ禍で、半分以上のお店が休業中だったこと

 

 

古い商家を改造した、流行りのクラフトビール醸造施設もあったりして、

なかなか

 

 

富山湾の水は、青く、蒼く、碧かった…

 

 

富山、気に入ったよ!!  また、来るからねっ!!

 

帰りの新幹線待つ間に、締めでお寿司もいただきました。

え?!  お土産?!

『ますの寿司』で 決まりでしょ!! イヒヒ

 

 


やっとこさ 夏山到来!! 北アルプス薬師岳編(後編)

2020年09月23日 06時55分22秒 | 北アルプス

 さて、翌朝です。

寝坊しないように、且つ 同室の他の方に迷惑をかけないように、

携帯アラームのバイブをオンにしていましたが、

早くに寝床についたおかげでちゃんと予定していた3時半過ぎに目が覚めました。

イメージ

ふふふ、

頂上アタックに備えた準備も、着替えてザックを背負うだけに寝る前に済ませていたので、

余    裕 … です … … … ふふ、… 完 璧     だ な  … … …  … … …  

って、危ないあぶない、二度寝するところでした!!

頬をつねって 体を起こします。

そーっとシェラフカバーから体を抜いて、

おサル隊員は?!  と気配をうかがうと、ウキキッ、起きてるじゃん

 

用意しておいた最小限の装備をつかみ、

山荘の階下へ下りていくと、既に何組かが、山頂アタックの準備をしています。

自分たちだけでなかったのに ちょっと安堵しつつ外へ出ますが、

8月末の日の出は5時過ぎ、まだ真っ暗です。

 イメージ

少しガスも出ているし、

明日の朝はいい天気だよ、と請け合ってくれたイケメンお兄さんの言は 外れちゃったのかなぁ

イメージ

 イメージ

用意万端、これで出発OKなのですが、

単純な登りだろう ルートも、我隊にとっては初めて。

できれば慣れている先行者のライトの光が 歩く先に見えていれば、

離れていても安心なんだけどなぁ

気配を探ると 玄関先の 2、3グループ共、皆、想いは同じようです …   

 イメージ

え~い、ままよ、時間も気になるし、行ってまえ~!!

 イメージ

こういう時の おサル隊員は実に頼もしい。

真っ暗な、漆黒の闇の中へ、ヘッデンの灯りを向けながら、ずんずん進みます。

隊長も、ヘッデンに加え、ミニマグライトを手に 足元を照らしながら、負けじと進みます。

 イメージ

闇に浮かぶハイマツの中のトレイルと

時折岩にマーキングされた やらをたどり、

徐々に高度を上げていきます。

 イメージ

暗いと自分達の進み具合や、進む先の地形が把握できないので、

ピークについたのか、まだ先があるのかが 初めての場所だけにわからない

 イメージ

幾つ目かの大き目のピークに着いた時、うっすらと祠みたいなシルエットが浮かんできました。

 イメージ

着いた!?  着いたね!?   ウキキッ

おサル隊員と ぬか喜びしていると、

我隊の後を50メートルほど遅れて歩いてきた中年ご夫婦がやって来て、

「あれ?  山頂にしては ずいぶん早く着き過ぎだねぇ」、と … 

へっ?!

 イメージ

え?! 違うの?!

すぐ後から ソロの男の人がやって来て、当たり前のように

更に左奥にある フラットなトレイルに向かって進んでいきます。

あらま!?   どうやら、まだピークは先のようです。

 イメージ

目を凝らすと、やっと うっすらと 足元が浮かび上がってきました。

左奥に 高さはそれ程変わらないまでも 別のピークが見えます。  

あっちだ!!

 

ここからは、歩を進めるごとに 暗さが薄れ、だんだんとまわりの山のシルエットが見えだしてきます。

いつの間にかガスもとれ、こりゃあ 素晴らしいご来光が見えそうです。

薬師岳、登頂っす!!

何気に また百名山一つ、ゲットだぜっ!!

おっと、お薬師様に 肝心のお願いをしないとね!!

素晴らしい朝焼けです。感動っす!! 

いつまでも 眺めを楽しんでいたいけど、時間が読めるようになるまでは、早目早目に行動しとこう

残念だけど バスに乗り遅れるわけにはいきません。

山荘へ向け、GO!!

槍さまに、穂高オールスターズさま

今朝は一段と男前です!!

下りはもう、明るいので もう  全然No problem!!

スイスイ

結局、一時間半で山頂を往復できると言っていたイケメンお兄さん、大正解でした。

貸し切り状態の食堂で ちゃんと朝食をとる事も出来て、

6時過ぎには山荘を後にすることが出来ました。

大部屋も、これこの通り、感染対策用の仕切り板が…

 

さぁ、行くぜっ!!

山荘越しに、手前側の偽ピークと 左奥の 本物ピークが クリアに見えています。

 

やっばりここは富山県なんだねぇ、日本海の水平線が、地平線みたいに見えます

 

 

チングルマが 朝露に濡れ、良い感じ

 

 

コル部分にある「薬師峠キャンプ場」 。ここから登り返しを経て太郎平小屋へ

 

薬師岳山荘のシルエットが、この位置からはちょうどマウンドの陰に入り見えません。

しかし、良く登って下りて来たねぇ、我ながら感心感心…

登り返しを登りきったところで振り返ってみます。

太郎平まで  順調に戻っていければ、その先の時間は 大体読めるだろうし、

なんだか急に 全然余裕のヨっちゃんっす

 

あれが 黒板   黒部五郎岳方面?! は?!

 

太郎平 到着です。

隊長の腰かけた隣のベンチのおじさん2人連れは、

折立から朝登ってきて、ここから黒部五郎岳を踏んで 雲ノ平をまわって来るのだとか…

そうか、改めて見渡せば、太郎平からは、憧れの雲ノ平も よーく見えるんだね

いつかは、このおじさんたちのように、雲ノ平をめぐる周回や、

新穂高まで雲ノ平を通って抜ける縦走にチャレンジしたいなぁ

何日必要だろう?  3日?  脚はもつかなぁ

 

 

 

 

 

折立への長いルートを下りながら、ずーっと右手に望める薬師岳山塊の、なんて雄大な事だろう !!

夏山は、もう今年は終わりだろうけれど、

この山塊、春や秋も それはそれはいいんだろうなぁ

望遠で覗けば ほら、お世話になった薬師岳山荘が見えるよ

 

昨日は雲が掛かって見えなかった、王者 剱さまも 見えています!!

 

 

いよいよ、薬師岳山塊とも、ここでお別れっす。

 

剱岳とも、お別れっす!!

 

あとちょっと   頑張りやっしゃ

 

無事、50分近く余裕を残しての下山完了っす!!

おサル隊員、頑張りましたっ!!

 

ミッション、コンプリートっす!! 

 これから イヒヒ、富山に戻って、イヒヒ

ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒーーーーーー

 

壊れてます

 

 


やっとこさ 夏山到来!! 北アルプス薬師岳編(前編)

2020年09月21日 12時53分25秒 | 北アルプス

 夏も終わろうという今頃になって やっとの更新です…

新型コロナ禍の影響で、この夏はどこの山域でも例年とは全く異なる夏を迎えました。

当初は 山に行くことさえ憚られ、

山に入ろうとする人間を一括りにし、常識のない、身勝手な輩と断じる風潮さえあって

ぎすぎすした空気が、

本来そんなものとは無縁の山の世界にも押し寄せもしました。

おっと、あまりその事に触れすぎても、

つまらない炎上騒ぎに巻き込まれたくないので これくらいにしとこっと

 

さて、夏山です。

やっぱり、夏山って言えば、アルプスじゃない?!

おサル隊員とせめて この夏、一度くらい行っておきたいなぁ…

で、三密を極力避けて、お盆休み過ぎたあたりなら、

なんとか行けない?!  行けちゃわない?!

天気予報をにらんで…

8月も来週には終わろうという夜、我隊はバスタ新宿に立っていました。

三列シートの夜行バス、しかも登山バスじゃないから 程々に空いてるし、うん、正解!!

 

 

富山駅到着です。

山小屋一泊分の荷物だけザックに詰め、残りはコインロッカーへ

先ずは富山地方電鉄で、有峰口へ向かいます。

有峰口からは、バスを乗り継ぎ、登山口の折立

例年なら富山から直接 折立行きのバスがあるらしいんだけど、今年はしょうがないね。

目指すお山は『薬師岳』

とりあえず山頂手前の薬師岳山荘へ向かい、

時間と天候次第で登頂を考えようという計画。

薬師岳を選んだのは ?

お薬師如来様にコロナ禍の早期平癒をお祈りするのにぴったりだと思ったから

マジか一!? (笑)

ここ折立では、1週間ほど前から、人様を恐れないが出没しているらしく

ザックや車が荒らされているのだとか

バスの運転手さんも、バスを降りたら ぐずぐずせずに、すぐ出発しなさいと… マジか~

 

折立から歩き出すのは初めて。けっこうな急登からスタート

 

三角点のあるここまで、一気に登ると稜線が見えてきました

 

 

トーテムポールみたいな棒、あれは何 ?!

 

稜線が幾重にも重なる、あの一番高いところが薬師岳だったと知ったのは 帰路でした。

もし知ってたら 気持ちが折れかねない、そんなずっと ずっと 遥か先です。

 

森林限界を超えたのか、陽を遮るものが何もなくて、暑い!!

 

ん?!  有峰湖が 遥か下に望めるじゃん

 

暑い!

 

この辺りから 先行する おサル隊員が 目に見えてペースダウン。

前を替わって歩きます。

 

登山道の補修中。働いているガテン系お兄さんや ベテランおじさん、毎日ここ登ってくるのかな?

それって マジ大変。自分なら死んでしまうね~

( 帰路、思い切っておサル隊員が尋ねたら、太郎平小屋に泊まり込んで通ってることが判明。だよねー )

 

 

やっと 道の勾配が楽になったぁ~

 

ん?!  ちょっとガスが湧いてきたなぁ~

これ、「五光岩」っていうらしい

展望スポットになっているのでちょっと休憩。

 

と、再び歩き出した途端、ポツリポツリ、お、雨?!  と思ううちに暗くなり…

本降り、のち、土砂降りに…

 

太郎平小屋が すぐ目の前の所まで来ていたので、あわてて軒下に逃げ込みます

それにしても 急変しすぎだろ、登りだしはあんなに晴れてたのに…

 

 

雨具は着たものの停滞を余儀なくさせられ、軒下で立ったまま おにぎりを食べていると

30分ほどで 何となく明るく、霧も取れだして…

 

よし、再出発じゃ!!

ここで (憧れの)雲ノ平方面と、薬師岳方面と、道を分けます

 

 

なんて でっかい山容なんだろう

この時点で、もしかして あの先の山が薬師岳?!  と うすうす気づきます。

おサル隊員には まだ教えないほうがいいでしょう

なんて、隊長が気を配っている間に

おにぎり食べたら、元気回復したみたいで、

とっとと先に歩いています ( ちっ、おサルめ )

 

一回、深い谷へ大下りしなくてはいけないみたいです…

 

今から下りきったところが 薬師峠

熊どんのせいで、太郎平テン場は閉じられているようなので、

テン泊する人はこっちを使わざるを得ないようです。

でも 水場もあって、なかなか快適そうでした。

 

ここからの登り返しが、けっこうハードで、

あれっ?  写真撮ってないじゃん

 

やっとこさ、眺望のある所まで登り返します。

もしかしたら 薬師岳山荘が 見えるんじゃないかなぁ~ と期待していたんだけど

全然、気配さえ まだありません

 

 

でも この広大な「カール地形」は、薬師岳に繋がる地形なのは間違いなさそう

どこかの陰に 山荘はあるはず

頑張れ自分、ついでにおサル隊員

 

 

 

喘ぎあえぎ、一つピークを越え、次のピークへと進みます

 

もう、見えているピークは 頂上方面にしかないのに、絶対おかしい、そんなはずない

と 左に回り込んだ時、ハイマツの陰から赤い屋根が目に飛び込んできました!!

 

 

 

やったー! 山荘 到着っす!! 

 

 

ほっとしたのも束の間、重大な決断をしないといけません。

地図のコースタイムによると、明日 折立のバスに乗るには、朝  頂上を踏んで下りたのでは

時間的に けっこう厳しそうなのです。

なので、荷物をデポして、今から頂上を踏んできてしまえば

明日の行程が楽になるのは明らか

しかし、その脚力が、今の我隊に残っているかというと 微妙

しかも 天候は 雨こそ上がったものの 眺望が望めるほどではないし…

やはり 行程は厳しくなっても 明日にしよう、朝食をお弁当に代えてもらって

少しでも時間を稼げば何とかなるんじゃね!?

などと 相談しつつ宿泊手続きをしていると

感じの良い山荘のイケメンお兄さんが、

大丈夫ですよ、朝4時に出て

頂上を踏んで、それからここに戻って朝食を取っても

コースタイム5時間ですから、11時40分のバスなら楽勝で間に合いますよと

請け負ってくれました。

そうと決まれば、イヒヒ、ビール、ビール!!

宴会開始です!!

 

 

気づけば、陽が暮れていきます。

槍さま穂高オールスターズのシルエットも 暮れなずんでいきます

 

 

 

この後、再びガスが出てしまい、夕焼けは残念、見えず

 

明日 天気になるといいなぁ


東北遠征!! 初見山、岩手山!! 編

2020年07月23日 14時49分41秒 | 東北

さて、いまだ梅雨の明けない日本列島です。(7/22時点)

山を始めてから10年以上、天気図や天気予報をじっくり眺める機会の増えた隊長、

お蔭さまでなんとなく 見るべきポイント、押さえるべきポイントみたいなものを

肌感覚で身につけてしまいました。(←って、ほんとかよ?!)

その一つを 今回 特別に披露いたしますと…

『列島に 西から東にかけて長く前線が停滞する時は

 案外とその北側 (稀に南側) に 晴れ間の広がる地域、或いは雨を回避できるエリアが出来る!!』

という法則!!

 

えーっ?!  そうかな~、という疑念を抱いたあなた!! 

一昨年の我隊の東北遠征を思い出してみてください!! (そんなの覚えてる訳無いじゃん)

 

まだ梅雨明け宣言の出される前の、

タイミングとしては ほぼ同じ日取りだったと思いますが

列島全域がほぼ雨雲の下に覆われていた時、それでも隊長は

大丈夫、新潟北部から秋田、岩手以北は けっこう晴れ間ものぞく天気になる、

とにらみ、東北遠征を実施!! 

もちろん見込みもばっちりだったんですが、

なんと、鳥海山を登って下りてきたその朝から

関東甲信以北の梅雨明けも発表されたのでした。

 

今回は、梅雨明け山行を想定して せっかく土日を前倒しして押さえた連休、

無駄にはしたくありません。

天気図はといえば、 まさに“隊長法則”にズバリ、

よし、いけるぜ 東北!!

 

盛岡市内からの岩手山イメージ

ここでスマホアプリ『ヤマテン』を駆使、目指す山は、 『岩手山』に決定!!

所在する都道府県名と山名が一致する唯一の山にして、日本百名山、東北の雄であります!!

そして その前進基地となるのが盛岡!!

文化の薫り高い、これまた東北のキラ星たる 街です。

う~ん、一気に気分が盛り上がってきました!!

 

ただ、気になる点が幾つか…

①岩手県って、まだ新型コロナウイルス感染者が出ていない唯一の県なんだよねぇ~

②登山口、登山ルートは幾つもあるようだけど、そこへのアクセス、

 つまり そこへたどり着く術が 調べても見つけられない…

②については…

先ずは時間節約の為(交通費もだけど)夜行バスで盛岡入り。

そこから先は、しょうがない、最悪タクシー か…  (市内から最寄りの登山口まで30分らしい)

でもお金が勿体ないしなぁ

そうだ、駅前からレンタカー借りてしまえ!! エコノミークラスなら タクシー代の半分で

 借りられるっしょ!?

①については…

 こればっかりは、自分が万が一 無症状でも罹っていた場合を想定して

 極力 人と接触しない事を心掛けるしかない

 山に入ってしまえば 日帰りだし、恐らく 感染を心配させる場面はほぼ無いはず…

 

 夜行バス車内は、当然ながら 乗客もまばらで、 適度な間隔(ソーシャルディスタンス)もあって

 仕切り的なカーテンもあって、うん、これなら大丈夫

 

てな事で、翌朝6過ぎには、盛岡にいる我隊なのでした。

 

レンタカー会社の8時の始業を待つ間、朝食をとって、トイレを済まし、

車に置いていく荷物も仕分け完了、これで用意万端っす!!

レッツゴー!! 

 

6時過ぎに盛岡にいながら、

結局 登山口の「馬返しキャンプ場」をスタートできたのは9時過ぎ…

朝の1、2時間が勿体なかったけど、帰りも車があるっていうのは 気が楽だねぇ~

バスみたいに、時間が決まっていたら ちょっと気が焦るけど…、これは今回の新たな発見だね。

到着したキャンプ場の駐車場には、全部で20台くらいの車。

関東近辺の山で、天気もまずまずの予報だったら さすがにこうはいかないよね、

これなら気兼ねなく 登っていける、いひひ

ここが、キャンプ場?

きれいなトイレ棟と東屋、その脇には岩手山からの

きれいな水が勢いよく溢れ出している湧水口があります…

晴れていれば ここから その山容の全貌が間近に見てとれるのだろうけど

まだ 山頂は雲に隠れていて見えません。

全体にのんびりと、ゆったりとした雰囲気に満ちていて

東北の山のたおやかさが 感じられるスタートです。

ならし物には目ざとい おサル隊員、鐘をならしてスタート!!

コースガイドを見ると、ほぼほぼ 一直線の直登

8合目から上、避難小屋を過ぎてからは その上にもう一段、

山頂墳丘(外輪山)が乗っているような二段山容の山。

基本、日帰りの山らしいから

まぁ、楽しみながら、ゆったり登ろうっと。

深い森の中、進んでいきます。

鳥の声、ハルゼミの声、隊長と おサル隊員の息遣い

静かです…

陽が出ていない分、思いのほか快適に足が進んでいるはずなんだけど

時折 現れる標識で、今 何合目を歩いているかが判り、

これが案外と曲者で、歩いた割にちっとも増えていかない。

前から思っていたんだけど

山によって、この表記の仕方が違っているのがややこしい。

例えば富士山だったら 10合目がゴール、頂上ってわかる。

ところが別の山では 〇丁目、って表記。

これは決してゴールが10丁目ってことではないので、

予めゴールが何丁目か知っていないと、あまり登る為の目安や励みにならなかったりする。

そもそも合目表記って、距離をベースにしたものなの?

標高をベースにしたものなの?

隊長達が知らないだけなのか、ほんとは何かルールが有るのだろうか?

この岩手山は、多分 標高がベースみたいで、

かなり歩いたはずなのに ご親切に「0.5合目」なんて表記してくれるもんだから

却ってモチベーションが上がらないばかりか、 度々心が折れかかる。(笑)

「□□□まで、〇キロ」って表記も、そこに勾配は一切考慮されていないから

時として悪態をつきたくなる。

ヘロヘロになって歩いている時に、目的地までの距離が案外と短くて喜んでいると

とんでもない上りが そこから待ち構えていたりする。(笑)

それもこれも全部ひっくるめて、山の楽しさなのかもしれないけどね…

2合目に差し掛かったところで、先行していた 老夫婦が一休みしているところに出くわす。

老夫婦には さぞかしきついだろうなぁ~ なんて思いながら

我隊も汗を拭き 一休みしていると、お先に~ と 出発していく。

ほどなく、我隊も再び歩き出すんだけれど

いや、この老夫婦の歩きの早いのなんの。

一向に追いつけない。 

3合目を過ぎると、ガレ場に。

やっと老夫婦の姿を視界にとらえる。

4号目で一休みしているところで どうにか追いつき、今度は我隊が先行。

きつい勾配のガレ場で 頑張って差を広げたと思ったら それも束の間、

7合目の前であっさり追いつかれ抜かされる。

いや、感服です。

どうやら奥様の方が とても健脚のよう。

 

このあたりからやっと眼下の雲もとれ、

頭上も眼下もきれいな蒼と碧に溢れてきます。

あ、スタート地点の東屋が ちょうど真下に!! (←矢印のところ)

 

しっかし、東北の山、侮れません。

岩手山、激レアさん風に ラベリングするなら、さしずめ

“地味な名前に隠した、タフな山”ってとこでしょうか(笑)

 

 

 

 

 

ひーひー 言いながら、8号目の避難小屋までやってきました。

ホントは頂上で食べるつもりだったおにぎりを、前倒しでいただいちゃいましょう

 

避難小屋と呼ぶには立派過ぎる、がっしりとした造りです。

雪解け水でしょうか、冷たく清らかな水場。

避難小屋の後ろにそびえる雄大な外輪山を前にして、

予定通り登れるかなぁ、と一瞬不安になりますが

まぁ、一歩一歩行くしかないね

朝一から登り始めていたと思しき人たちが、この辺りで次々と下ってきます。

バテバテだった おサル隊員は、ここで更にザックをデポして、小ザック一つになり復活!!

隊長は我慢して、このまま行きますが、歩き出した途端 脚を攣りそうになり、ペースダウン。

 

『北の国から』の黒板五郎が建てた家みたいな 不動平避難小屋を過ぎると

いよいよ 富士山のような、細かい砂礫の急勾配

一歩 一歩、息を整え、進みます。

まったく、タフな山です。

この綿毛みたいなのが、たくさん舞っていました。

急斜面に、コマクサの群落が

爆裂火口を取り巻くような墳丘を廻り込みながら登り詰めると頂上です!!

あと少し、頑張れ!! 

とうちゃこ~!!

360度、さえぎる物の無い眺望、東北の雄、岩手山、やりました~

ちょうど雲海もところどころキレ、下界も望めます。

これで、何気に百名山 また一座 ゲットです、いひひ

 

富士山みたいな山影が見えていたけど、どこの山だろう…

山頂では、てんとう虫がたくさん舞っていました。つぶす気にはなれないので そっとつまんで放してあげます

眺望を十分楽しんだら、あとはほぼ同じ道を ひたすら下るだけ

最後まで怪我の無いように、気を付けていきましょう

 

帰りは、気を抜くと 脚をとられかねないガレ場の下り、

集中を切らさないように 歩いたので、あとで気付いたらほとんど写真も撮っていなかった…

 

 

 

あの上から 一気に下りて来たんだねぇ…   我ながら感心

 

朝は 山全体を見ることができなかったけど、改めて、雄大な山容です

たわしも備えられていたんで、靴の泥もきれいに落とせました~ いひひ

 

レンタカーも返却したし、

せっかく盛岡まで来たんで、一泊していきます、

もちろん手洗い、マスク、自分たちの為 というか 盛岡の人の為に 怠りません

いかにも 地元らしい居酒屋さんを 見つけました

 

この「ももどり」、絶品でした!!

三陸も近いんで、「ほや」、いっときましょう!!

「ほや」鮮度が命なんです、

“とれたての ほやほや”って言葉は そこからきているんですよ (嘘です)

↑ ↑ 今回の発見!!  いったいなんだと思います?

聞いてびっくり!!  ビスケットの天ぷら なんです!!

食べてみたら、案外いけるんで、二度びっくり!!

翌日 わざわざお土産用に また買いに来ちゃいました(笑)

 

翌日は 市内をぶらぶらしてから、帰ります

歴史ある盛岡銀行の建物も、いがっだなぁ~

 

お昼はといえば、やっぱり一度は これでしょう

おサル君30杯ちょっと、隊長71杯、惨敗っす… 後ろのカップルなんて、二人で200杯クリアしてました

 

これが、有名な『石割桜』か!!  ほんとに 真っ二つに割った中に生えてた!!

 

やっぱり 宮沢賢治先生にも ご挨拶しておかないとね… いひひ

 

『光原社』も、やっぱり押さえておかないといけんね

 

 

極めつけのお土産は、盛岡市民 というか 岩手県民のソウルフード

『福田パン』で決まりっしょ!!

盛岡、楽しかった!!   またいつか来ないとね!!

新型コロナウイルス騒ぎが おさまったら、また来るよ!!