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「パワー・ブレイザー」 レビュー (ファミコン)

2020-04-03 21:00:37 | ファミコンレビュー
サイドビューアクションゲーム
『ナツメ』が開発
『タイトー』から発売
1990年4月20日発売

あらすじ
21世紀後半、地球規模で人類がより快適に暮らす為に、更に探求の場として
大規模な研究都市がワシントン郊外に建設された。
その中継に位置する国際コンピュータセンターには各国のメインコンピュータと結ばれ
国政、軍用、都市システムなど全ての集中管理のもとにコントロールするための
『BRAIN MASTER』と呼ばれる人工頭脳が設置された。

しかし、ある日その「BRAIN MASTER」がある日突然異常が起こり
アクセス不能と陥った結果、世界は大パニックとなった。

発達しすぎた人工頭脳は、意思を持ち反乱を介したのだろうか?
世界を救うためには「BRAIN MASTER」のシステムをマニュアルに変えなければならない。
その危機を救う為に選ばれたのが

『スティーヴ・トレイバー』

彼は数あるロボットたちが待ち受けている中、「BRAIN MASTER」にたどり着く事が出来るだろうか?


取説に主人公の情報が載っているので載せてみる。

名前:
 STEVE TREIBER(スティーヴ・トレイバー)

生年月日:
 2059年 8月2日

血液型:
 AB型

身長:
 182cm

体重:
75kg

武器:
 POWER BLAZER(特殊なブーメラン)

経歴:
 オハマ陸軍・戦略基地にて特殊訓練を受け、新兵器の実戦的開発に参加。
 軍備システムと兵器に関するエキスパートであり、また、実戦においても
 野性的直観と行動によって、最大の戦闘能力を発揮できる男として認識されている。
 




特徴

・「ロックマン」のようにステージ選択可能

・主人公はブーメランを装備
 ブーメランだから投げれば帰って来るという特性を活かした戦法を行うことになる。

・ブーメランはパワー制。
 Bボタンを離している時にゲージが溜まり
 Bボタンを押す事で投擲し、ゲージ分だけ射程がある。
 つまりBボタンを連打しているとゲージが溜まっていないので射程が非常に短い。

・残機ありのライフ制

・コンテニューは無限

・パスワードあり



操作方法

 左右キー:移動
 上キー:梯子&網を上移動
 下キー:しゃがむ、梯子&網、下移動

 Aボタン:ジャンプ
  梯子移動中、Aボタン:梯子から手を離す。
 Bボタン:ブーメラン投げ

 スタートボタン:ポーズ
  ポーズ時、上下キー:ボムかエネルギーの選択
 セレクトボタン:選択したアイテムの使用


 アイテム

  G:射程増
  P:ブーメラン貫通特性に変化
  N:ブーメラン通常特性に変化(貫通しない)

  B:全画面攻撃
  E:体力全回復

 アイテムの2種は4つずつまでストック可能だがゲームオーバーで消失する。


点数は30点

良い点

・音楽が良い


悪い点

・ブーメラン
・主人公の身体能力が低い
・死亡時の仕様
・アイテムが出づらい


良い点の解説

・音楽が良い

 どうやらコナミの音楽担当の方が携わっているとの事で
 コナミっぽいサウンドを聞く事が出来る。


悪い点の解説

・ブーメラン

 ①初期時ブーメラン射程短

  ブーメランの射程が短すぎる。
  アイテム取得で射程が伸びていくが
  最大射程時が初期設定でもいいんじゃないかってレベル

  
 ②ブーメランゲージ制

  ブーメランの射程はアイテムを取れば長くは出来るが…
  射程を長くしてもゲージ増加は速くはならない。
  遠くに投げるには長めに待たなければならない。
  連打している時はほぼ0距離でしかブーメランが投げられない。


・主人公の身体能力が低い

 ジャンプ力が低く段をポンポン、ジャンプする事すら
 足場ギリギリからのジャンプを迫られる。
 見た目片足を足場から出しても穴には落ちないのだが…
 プレイヤーとしては片足を空中に晒しながら
 ポンポンジャンプするなんて胃がキリキリするような事はしてられんわ。


・ジャンプの反応

 足場が急に落下する所など多々あるのに
 Aボタンを押しても反応せずに落ちる事が発生。
 めちゃくちゃ遅延するってレベルではないが
 落下の速度に合わせた反応速度ではない。


・死亡時の仕様

 1死で
 ブーメランノーマル状態に戻る。
 射程1ランクダウン

 ゲームオーバーで
 『B』&『E』アイテム消失。
 ゲームオーバーが多発すぐゲーム。
 4つずつ持てるけどずつフル状態に出来た人って
 いたんだろうか?


・アイテムが出づらい

 やたらとアイテムが出づらい感覚。
 1/20ぐらい?もっと低いだろうか?
 同じところをひたすらウロウロ必要がある。
 「ロックマン」と違って回復アイテムは『大』がないし
 瀕死状態から全回復するまで100匹以上、敵を狩っていた印象。

 ちなみに
 『B』&『E』アイテムは場所固定で1死しても増えない。


悪い点とまではいわないが
ステージセレクト画面ではクリアしたステージに色など変化がないので選択を間違えやすい。
仮に選んでもその面をプレイできないので問題はないが不親切ではある。


『サイドビューアクション』『ステージセレクト』『青いキャラクター』『残機制』『ライフ有』
『消える足場』『針で即死』
これらの要素を考えると「カプコン」の名作シリーズ「ロックマン」を彷彿とさせるわ。
それ故に、『ロックマン』に比べて本作主人公の『スティーブ』身体能力の低さが際立った。

「ここ『ロックマン』の身体能力なら跳び越えられるのに」
「ここ『ロックマン』の操作性なら今のはジャンプ出来ていた」

など…
ずっと『ロックマン』と比較していた。
それでいて、本作の場合、ボスを倒しても能力などを入手する事も出来ず
初期状態をずっと続けていくだけという変わりなさ。
初期と状態が変わらないってのはファミコンのアクションゲームにはよくある事だが
それを補う面が必要となってくる訳だ。
「ロックマン」類似ゲーで「まじかるキッズ どろぴ~」で言うストーリー面とかビジュアル面とかでね。

「ロックマン」ならアクション
「どろぴ~」ならビジュアルシーンやキャラの可愛さ

など…

主人公のこのゲームでの見た目は太目な体型。
それでいて青い。
髭人は主人公名『スティーヴ』というので『スティーブタゴリラ』と称していた。
『ブタゴリラ』そう「キテレツ大百科」に登場するキャラクターである。
最初のデモ画面でブーメランを取ったキメ顔だけど
丸顔で実に『ブタゴリラ』っぽい。
握っているのが大根でも多分、違和感はないだろう。

それはともかく
上記「ロックマン」と「どろぴ~」は通常のショットだが
本作は『ブーメラン』である。

かといってそんな特別な事も出来ないからなぁ…
まず、射程が短いし、面倒なアイテム取得作業で射程を長くしても
連打したらゲージ溜まってないから射程めっちゃ短いし
ブーメランは単発だから投げている間、無防備にならざるをえないし…
ブーメランを投げた時に戻って来る動きで
敵にめり込ませたりしてダメージを与えられるけど不規則で読みづらいし
後、1つのアイテムがブーメランならともかく
ブーメランがメイン武器なのに
投げたブーメランがアイテムに触れても回収できないというのがなかなか残念。
そこは「ゼルダの伝説」部分を採用しよーよ!
「ロックマン」の武器の『カットブーメラン』や『クイックブームメラン』をやらんでええやん。

『スティーブタゴリラ』には他の作品にみられない特殊アクションも見られないしな…
キャラや演出やゲームシステム的にも特徴がないゲームなのに
主人公の身体能力が低いためにステージの仕掛けなどで苛立ってしまうという感想しか湧かないんだよな。

う~ん…
埋没してしまうようなゲームだったわ。
誉める所は音楽が良い!
クソ〇ー擁護によく使われるけど、本当にね。

ちなみに、海外では続編が発売されている。




ここからがネタバレ






















ステージやボスの紹介をしてみる。

空中ステージ

穴に落ちると即死ではない場所はあるが
即死の針ばかりの場所で長々とジャンプして進まなければならない。

ボス:ライジィーン
 空を飛んで移動してから雷を投げて来る。
 1発しか投げないので見切るのは簡単。
 ただ、高速移動するときにしかブーメランに当たる所に来てくれないので
 倒すのはちと面倒。


居住区ステージ

ステージ最後らへんの
地下の水場で敵が飛び出して弾を吐く奴が多いがうざい。

ボス:ブラッケン

 飛び跳ねて歩いて来るが
 しゃがんでいるとダメージなし
 しゃがみなら攻撃をしていれば勝手に死ぬ雑魚中の雑魚


宇宙開発ステージ

プレス機がウザい。
主人公の当たり判定がわかり辛い。
頭部分は軽く当たっても大丈夫だけど…

ボス:ブライアン・D・デンジャー

 シールドを持ったロボット。
 シールドを構えたり攻撃してくるが
 ゆったりとした動きせず攻撃も苛烈でもないので
 普通に戦っていれば勝てる。


基地ステージ

 針に気を付ける

 ボス:グルタミン・レンジャー

 消えて5方向の弾を撃って来る。
 弾の速度はゆっくりなので初見撃破余裕。


植物ステージ

天井から降って来る緑のにょろにょろしたのを倒しまくって
パワーアップすればいい。

ボス:ビートム

 巨大なハチの巣から出現する蜂集団
 倒し方、わかんねーよ。
 「ロックマン」みたいにボスのライフないし
 雑魚の蜂延々と湧くだけでダメージ与えているか全然わからん。
 アカンやろ。
 正解としては蜂の巣から蜂が出る瞬間、
 蜂の巣の蓋が取れる瞬間がある。
 その時だけ、ダメージが通るから攻撃を与え続けて倒すって感じ。
 ノーヒントだし辛いわ。


溶鉱炉ステージ

 ステージ終盤のギリギリのジャンプ地帯が難しい。
 主人公の身体能力の低さに苛立ち

 「ここ『ロックマン』と代わってくんないかな?」



ボス:レッド・ドラゴン

 このゲーム最強という事だが…
 適当な所にブーメラン投げたら偶然、連続ヒットして倒せてしまったので
 強敵感が薄いし、達成感もなかった。


他4ステージは
初見で見切って簡単に倒せた。





ラストステージ

最初にラスボスらしき髭が生えたハゲ。
(「安田大サーカス」の)「クロちゃん」が痩せた奴みたいのが喋って来る。

 「Well! Well! Well!
  ヨクココマデコレ タモノダ
  ダガ オマエモココデ
  オシマイダ Good luck」

 空白の入れ方がおかしいけどいいんか?
 ちなみにゲームオーバーになるとまた同じことを喋って来る。

 ステージはそれほど難しくはない。
 が、床落下地帯がうぜぇ…


 
ラスボス、第一形態
 消えて出現して弾を吐くの繰り返し。
 パターンは簡単に読めるが無駄に敵が硬くて時間がかかる。



ラスボス、第二形態
 ジューサーみたいな機械がひたすら弾を吐く。
 そこに当てていれば勝てるが…
 コイツもやっぱり無駄に硬い。

エンディング

建物の上に立ち、夕日を眺める『スディーヴ』
これと言って台詞はない。

それでスタッフロール。
ここで敵のボスなどがコミカルに描かれていてここは面白い。


最後に…

主人公は取説では細身でシュッとしているのだから
『ロックマン』並に身体能力を高める為にもまずは…

痩せるんだ!
スティーブタゴリラ!!




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