AWA@TELL まいにち

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父の発問力

2020年10月13日 | はるどん四コマ
どうでもいいことではありますが、

質問する、尋ねる、ということは、尋ねる側の力量が問われる重要なことです。

その問いの目的は何か、相手に知識があるのか、情報があるのかを尋ねるようなものは、真の問いではないのです。

そんなの、実際にさせてみればわかること。

問うということは、自分の中で生じた疑問をそれまでの自分の既得の情報で読み解こうと努力し、読み解く過程で生まれた新たな疑問、自力で読み解けたところから先の、自分では解決できないことを問うものであって、ただ聞いて、ただ答えを得るのは、形だけのもの。

だから、変な話ではありますが、授業の終わりに「質問はありますか」という問いかけ、私個人はあまり重きを置いていない。もちろん、板書の文字は何だったのか、とか、さっきの話が分かりづらい、とか、それはありだと思うんですけどね。

とまあ、

はるどんとの付き合いも20年近くになります。

同居している時間だったら、もう両親との同居時間を超え、妻の次に長く一緒に暮らしているのがはるどん。

そのはるどんの行動はすべて知っているはずなのですが、

発問には「隙」がありました。

「昨晩、たこ焼きを食べましたか?」

の答えは、「いいえ」で正しいわけだよ。

この女。

お父ちゃんが書こうとしている「日本語教師の殺人事件簿」に登場させよう。刑事や探偵の推理をかき回す役だ。

嘘はついてない。で、本人に罪悪感は何もない。尋ねられたことに答えているだけ。


教員になって20年。

そろそろ、相手を把握した適切な、効果的な、次の疑問を引き出すような、そんな発問がしたい。
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