東京K坊主1997 「ひたすら孤独に恐怖する」
新潟出張した時に、一箇所、どーも空気が何というか「生乾き」みたいな変な場所がありました。
東京の事務所に帰り、何とも身体が重く感じ、コレは風邪やられたナァと確信し、気合で乗り越えようと栄養ドリンクの類をドッサリ買ってアパートに帰りました。
そしたらそのあくる日、身体が燃えるような熱さで目が覚めた。
栄養ドリンクってこんなにも効果が有るものなのか!?
それにしては何か様子がヘンだ、部屋が回って見える、体温計どれどれ、、「39.6℃」
ななな、なんじゃコレは! ヤバイ、これはただの風邪じゃねえ!
おそらく「インフルエンザ」だ! なんてこったい!
医者に行かないと、、、待て、今までここ東京で医者などかかったことが無いから、どこに医者が在るのか判らん。。
でも探して近所の医者に行かなければ、、
アレ? あかん、フラフラする、、、ま、まずい、コレはまずい、、
会社の人らは仕事中だし、気軽に頼れるヒトも近所に居ない、アパートの住人なんて顔も見た事が無い知らん人ばかり。
全く動けない、コレはマジでヤバイ。
メシ・・・・・・そもそも作り置きなんて有るはずが無い。
フラフラなので何も買いに行くこともできない・・・・・・
仕方が無いので昨夜買った栄養ドリンクで済ます。
真剣に思いました。「オレ、このまま酷くなって気失ったら、誰にも気づかれずに死ぬんかなぁ・・・」と。
今でもこのジワジワと心の底から感じた生命の恐怖を忘れません、天井見つめたまま心細さで涙出てくるなんて初めての経験でしたよ。
幸いにして酷い熱はその日がピークだったので、次の日は何とか近所の内科を探して自転車にもたれながら行きましたよ。。
しかしなぜかその時は「インフルエンザ」ではありませんでした。
良かったんだか何だかわかんないですけど、独り暮らしの恐ろしさをまざまざと感じた出来事でした。。。