私と主人が出会ったのは私が大学1年生、当時18歳。韓流なんて時代がくるなんて想像もできないころです。私たちは私の大学卒業と同時に婚約となりました。もちろん双方の両親は私たちの国際結婚を非常に心配、正直一時期は反対もされました。海外に移住しているので人種差別はないものの家族になるとなれば文化の違いなどで価値観があわず苦労するのではないか?!という心配性の親たちでしたが、修羅場を乗り越え無事婚約までたどりついたということです。


婚約後も親たちが心配し(汗)お互いの文化や言葉を学んだほうがトラブルを避けやすいということで、婚約後1年は私と主人は日本へ滞在し主人は日本で語学学校、私は派遣会社に登録し英語を生かした仕事についていました。そして1年後、日本からオーストラリアへ帰国し結婚。無事夫婦になりました。

 

次は私の番です。結婚後1年は韓国に住む予定でした。主人同様、私は韓国で語学学校へ1年ほど通う予定でしたが、なんと韓国滞在3か月後に妊娠発覚!つわりがとてもひどく学校に行ける状態ではなくなってしまいました。たった3か月しか通うことができず・・・仕方なくオーストラリアへ帰国。オーストラリアで出産に集中することに・・・

その妊娠中にはたまた驚くことが・・・

 

 

内容と関係ありませんが、息子と韓国のカフェに行った時の写真です♪

 


 

■驚きの韓国、自分の子の名前を母になる私がつけられない?!■


私はつわりが通常よりひどく、半年は水を飲んでも吐いてしまうほどでした。吐きすぎで吐血をするほど。そんな苦労の中でも初めての妊娠はドキドキもしましたが大変うれしくもありました。私は未知との遭遇を期待し、一生オーストラリアに住むであろう子供のために名前をいろいろ考えていました。「オーストラリア人でも韓国人でも日本人でも言いやすい名前はなにがいいかしら~」などと夢をふくらませ・・・

 

でもそのような楽しみもつかの間・・・

 

安定期に入ったころでしょうか?!ゴールドコーストの主人の実家へ訪れたある日のことです。

 

義父が

「〇〇たち(長男夫婦)の子供とお前たちの子供はオーストラリアに移民して初めてできた子たち。つまり移民1世!考えたんだが、英語名は【A】から始まる名前、韓国名は【ㄱ】から始まる名前にしようと思う」
ちなみに韓国語の【ㄱ】とは日本語でいうと「あの行」なイメージ。

 

義父続く

「その子供の子供は【B】からはじめればいいから」

 

私・・・心の中で

「この方は何をおっしゃてるのだろうか?!何故に私たちの子供の名前をかんがえてるのだろうか?しかもひ孫なんてお目にかかれないかもしれないのでは?!」

いきなりだったので唖然としてしまいました。

 

そして義父続く

「本を持ち出してAから始まる名前はね~これがいいかな~、これもいいな~」

 

私・・・こっそり主人と日本語でここから会話

「なんで義父さんと義母さん、名前考えてるの?」

 

主人

「ああ、韓国はね祖父が孫の名前つけるの普通」

 

「聞いてないけど!!怒」

 

主人

「ああ、日本は違うんだ~?!」

 

「とりあえず今、名前きめさせないで!」

 

主人が義父に

「おとうさん、とりあえず発音しやすい名前でAからはじまるものね。ゆっくり考えてみるよ」

 

義父

「今決めよう。えっとね~A〇〇〇がいいな~韓国語は고〇で、漢字はこうかな~。候補はこれとこれだけどどう?」

 

3選択の中で急に決めろと言われても。オーマイガー!

で、結果決まってしまってしまったのです(汗)

雰囲気的にここで反抗する勇気はなく・・・

基本的にとても良い義父、義母なので文化の違いでいきなり関係が悪くなっても微妙と思い・・・

 

家に帰ってからが大変!!前もってこの文化を説明していてくれればまだ心の準備があったものの、主人からのなんの説明もなくあっけなく決まってしまった娘の名前。私の名前選びに費やした時間は一体(汗)と思い怒りがこみ上げ、私は主人にどういうことか問い詰める。


主人は

「韓国はなんでそうなんだろうね~?!うちの親はそれが当たり前だと思っているからさ~疑問に思わないんだよね。俺の名前なんて祖父と祖母がつけたけどかなり韓国ではありえない名前だからね。」

と誤魔化す(怒)

私は

「もしかしてあなたのうちだけ変な風習があるんじゃないの?!」

 

当時はネットもなければ韓国人の親しい友人もいなかった私。韓国に関して聞けるのは主人だけだったのでモヤモヤしたのを今でも覚えています。男性は単純なのか深く考えないのか?!(主人だけかもしれませんが、苦笑)とにかくなんでも説明不足すぎでした。

 

数日後、胎教にも悪いと思い私の興奮も収まり・・・

当時から韓国語の勉強になるとも思い(というか結構面白くてはまるドラマがいくつかあったので)韓国ドラマをたまにみていたのですが、ある日家族系ドラマをみていると

 

本当におじいちゃん名前決めてる!で、そのシーンで気づいたこと。孫たちの名前似てる~。

「あれ、うちの主人も主人のお兄さん、さらに主人のいとこたち・・・全員同じ一文字ついてるじゃん!」

 

主人の家系は全員主人も含め、「眞〇、眞〇、眞〇、眞〇・・・と男性のいとこは全員これ」

で、主人にいうと

「ああ、そうそうそう、韓国はね、そうなんだよ。世代によって同じ一文字をつけるんだ。でも海外に移住してうちの親も視野を広げて選択技を広げてくれてるんだよ」

 

「そういう問題じゃなく基本がもう違いすぎる。しかも私が自分で韓国文化を悟るってどうかと思うけど(汗)」
 

 

 

詳しい説明は↓こちらにありますが、最近の世代の韓国人はこういうのも気にしない方も多いようです。

 

ということで名前に関しても驚きましたが、20年以上、私が主人のご両親と接したり、主人と主人のご両親の関係を見たり聞いたりしてるうちに見えてくるものがありました。一言でいうと韓国は家族中心社会、家族のつながりが大変強いです。

ということで名前に関しても家庭中心社会の韓国としては代々家系の繁栄や大切にするという意味が含まれ、名前は各家族にとって大変な重要なものと考える人が多いためこのような文化が残っているのでしょう。今は違いますが、昔の方々はある程度普通のきちんとした家庭ならこうするべき!という概念があるということですね。

 

 

こちらの↓ブロガーさんは私の似たようなご経験をされていて、わかりやすく詳しく説明されています