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Lara's Theme
☆負けていた試合を左ボディ一発で勝ちにしちゃう井上ってヤッパ凄いですねぇ。おめでとう!チャピォン中のチャピォン(`ー´ゞ-☆
「重太郎、今日は欧味さんお休みかな?」
「うん・・・昨日は元気だったんだけどなぁ~。」
「心配か?」
「わっはっは!そりゃあ未来の嫁さんだからな。」
「お前さ~。」
「ん?」
「彼女の事、諦めた方が良くない?」
「テメ、何でだよ!」
「客観かつ冷静な目で見てだな・・・・。言いたかないけど彼女お前のこと嫌がってるようにしか見えないんだよなぁ。」
「キツイな・・・お前・・・。」
「そう?」
「ああ・・・ズシッと来た。」
「そう言えば、昨日、バイト帰りに欧味さんに会ったんだよ。目白の駅前で。」
「め、目白!」
「うん、散歩とか言ってたけど、帰りしな花いっぱい貰ったんでお礼に今日はお昼ご馳走しようと思っていたんだけどな。」
「あ、お、お前。言ったの嫁さんの事。」
「えっ?あ、うん、なんかそう云う話の流れになったんで。でも口止めはしておいたから大丈夫だよ。」
「あ~~~~~!言ったのか!」
「えっ?ああ・・・」
「この・・・バカ野郎。」
「いや、だからちゃんと口止めしたから大丈夫だって。」
「そう云う問題じゃねぇんだよ。」
「ん?」
「もう良い!おれはちょっと出てくる。」
「おい、重太郎、どうしたんだ・・・・。」
「栓さま・・・ハンストと言う事じゃないわよね?」
「当たり前でしょう。私達相手にハンストしたって意味ないじゃない。」
「う~ん・・・やっぱり、もう一度ご飯持っていってあげる?」
「そうね・・・あ、杏、じゃあそれ、ちょっと温め直してあげようね。」
「あ、うん。」
ピンポーン。ピンポーン。
「あら?誰かしら?杏、牛乳屋さんだったりして。うふふ。」
「やだ、栓さま・・・。もう・・・。」
しかし、いきなりリビングのドアが開く。
「こんにちは!鍵が開いていたので勝手に入りました。」
「えっ?」
「あの、欧味苗子さんはどこですか?」
「あ、その、2階の突き当りの部屋ですが。」
「どうも、失礼します。」
返事も聞かずに駆け上がっていく・・・アザラシみたいな男の人・・・
「えっ?あの?」
「杏、良いわよ。」
「えっ?良いの?」
「ほら・・・苗子がいつか言ってたプロポーズの人みたいじゃない。」
「あ、うん。」
ドカドカ大きな音を立てて駆け上がり、苗子のへやのドアをいきなり開ける音がした。
「おいっ。」
苗子は煙草をくわえてその顔をジトっと見た。
「あ、あの・・・。」
スパ~~~~。煙草の煙を重太郎めがけて吹きかける。
「突っ立ってないで座れば?」
「あ、う、うん。」
しばらくの沈黙。
スパ~~~~。
「あ、あのな~」
ジトっと見る。
スパ~~~~。
「え~~っと・・・・。」
ジロっと見る。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
スパ~~~~。
「あ、あのな~」
ジトっと見る。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
なんだコイツ。慰めに来たんだろ?
それらしき事言えばいいじゃん。
「あ!いけね!俺、バイトの時間だから、行かないと。」
「えっ?」
「そう、バイトの時間なんだ。ち、遅刻してしまう。じゃ、じゃあ又な。」
階下から声が聞こえる。
「どうもお邪魔しました~。」
な、なんだ、アイツ・・・・。
「あのな~」が2回。「え~~っと」が1回。
30分座ったままで・・・
「アハ♪アハハ・・・アッハッハ、ハハハ・・・・・・・・・・・・・・・」
あの男ったらホントに・・・・アッハッハ・・・・・
水虫阿呆男・・・・・・。
「栓さま・・・苗子、笑ってる・・・。」
「そうみたいね。うふふ。」
翌日。
学校で水虫阿呆男声を掛けてきた。
「よう!」
「あ、おはよ。」
「うん、アハハ。」
う~む・・・何やら恥ずかしいぞ。
「次、何?」
「あ、うん、18番教室で色彩学。」
「あ、そう・・・じゃあ、昼休みに学食で。」
「ああ。」
「じゃあね・・。」
早足で歩きながら少し離れたところから声を掛けた。
「あんね~。」
「え~~?」
「あたしさ、煙草やめる事にしたんだわ。」
「えっ?」
くるりと翻してまた早足で教室へと向かった。
「おい!重太郎!見たぞ!今のなんなんだよ!」
「えっ?あ、帆苅、いや、ははっははっ・・・な、何がだよ」
「何がって、この野郎、いつの間に~。今日の昼飯はお前の奢りだよな。」
「アハハ・・・・・・。」
フランス窓便り 苗子編 オシマイ
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☆負けていた試合を左ボディ一発で勝ちにしちゃう井上ってヤッパ凄いですねぇ。おめでとう!チャピォン中のチャピォン(`ー´ゞ-☆
「重太郎、今日は欧味さんお休みかな?」
「うん・・・昨日は元気だったんだけどなぁ~。」
「心配か?」
「わっはっは!そりゃあ未来の嫁さんだからな。」
「お前さ~。」
「ん?」
「彼女の事、諦めた方が良くない?」
「テメ、何でだよ!」
「客観かつ冷静な目で見てだな・・・・。言いたかないけど彼女お前のこと嫌がってるようにしか見えないんだよなぁ。」
「キツイな・・・お前・・・。」
「そう?」
「ああ・・・ズシッと来た。」
「そう言えば、昨日、バイト帰りに欧味さんに会ったんだよ。目白の駅前で。」
「め、目白!」
「うん、散歩とか言ってたけど、帰りしな花いっぱい貰ったんでお礼に今日はお昼ご馳走しようと思っていたんだけどな。」
「あ、お、お前。言ったの嫁さんの事。」
「えっ?あ、うん、なんかそう云う話の流れになったんで。でも口止めはしておいたから大丈夫だよ。」
「あ~~~~~!言ったのか!」
「えっ?ああ・・・」
「この・・・バカ野郎。」
「いや、だからちゃんと口止めしたから大丈夫だって。」
「そう云う問題じゃねぇんだよ。」
「ん?」
「もう良い!おれはちょっと出てくる。」
「おい、重太郎、どうしたんだ・・・・。」
「栓さま・・・ハンストと言う事じゃないわよね?」
「当たり前でしょう。私達相手にハンストしたって意味ないじゃない。」
「う~ん・・・やっぱり、もう一度ご飯持っていってあげる?」
「そうね・・・あ、杏、じゃあそれ、ちょっと温め直してあげようね。」
「あ、うん。」
ピンポーン。ピンポーン。
「あら?誰かしら?杏、牛乳屋さんだったりして。うふふ。」
「やだ、栓さま・・・。もう・・・。」
しかし、いきなりリビングのドアが開く。
「こんにちは!鍵が開いていたので勝手に入りました。」
「えっ?」
「あの、欧味苗子さんはどこですか?」
「あ、その、2階の突き当りの部屋ですが。」
「どうも、失礼します。」
返事も聞かずに駆け上がっていく・・・アザラシみたいな男の人・・・
「えっ?あの?」
「杏、良いわよ。」
「えっ?良いの?」
「ほら・・・苗子がいつか言ってたプロポーズの人みたいじゃない。」
「あ、うん。」
ドカドカ大きな音を立てて駆け上がり、苗子のへやのドアをいきなり開ける音がした。
「おいっ。」
苗子は煙草をくわえてその顔をジトっと見た。
「あ、あの・・・。」
スパ~~~~。煙草の煙を重太郎めがけて吹きかける。
「突っ立ってないで座れば?」
「あ、う、うん。」
しばらくの沈黙。
スパ~~~~。
「あ、あのな~」
ジトっと見る。
スパ~~~~。
「え~~っと・・・・。」
ジロっと見る。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
スパ~~~~。
「あ、あのな~」
ジトっと見る。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
なんだコイツ。慰めに来たんだろ?
それらしき事言えばいいじゃん。
「あ!いけね!俺、バイトの時間だから、行かないと。」
「えっ?」
「そう、バイトの時間なんだ。ち、遅刻してしまう。じゃ、じゃあ又な。」
階下から声が聞こえる。
「どうもお邪魔しました~。」
な、なんだ、アイツ・・・・。
「あのな~」が2回。「え~~っと」が1回。
30分座ったままで・・・
「アハ♪アハハ・・・アッハッハ、ハハハ・・・・・・・・・・・・・・・」
あの男ったらホントに・・・・アッハッハ・・・・・
水虫阿呆男・・・・・・。
「栓さま・・・苗子、笑ってる・・・。」
「そうみたいね。うふふ。」
翌日。
学校で水虫阿呆男声を掛けてきた。
「よう!」
「あ、おはよ。」
「うん、アハハ。」
う~む・・・何やら恥ずかしいぞ。
「次、何?」
「あ、うん、18番教室で色彩学。」
「あ、そう・・・じゃあ、昼休みに学食で。」
「ああ。」
「じゃあね・・。」
早足で歩きながら少し離れたところから声を掛けた。
「あんね~。」
「え~~?」
「あたしさ、煙草やめる事にしたんだわ。」
「えっ?」
くるりと翻してまた早足で教室へと向かった。
「おい!重太郎!見たぞ!今のなんなんだよ!」
「えっ?あ、帆苅、いや、ははっははっ・・・な、何がだよ」
「何がって、この野郎、いつの間に~。今日の昼飯はお前の奢りだよな。」
「アハハ・・・・・・。」
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