皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。
<前回からの続き>
前回、
「ネガティブセンサーの遺伝子を持った狩猟時代の人」
の日常を空想してお書きしました。
今回からは、
そういった傾向を持っている人が
今の時代の日常生活の中でどうやって
「②不安に繋がる事へ集中する時間を
徐々に減らしてゆく」のか?
のヒントをお書きしたいと思います。
<②不安に繋がる事へ集中する時間を
徐々に減らしてゆくヒント>
前掲の「狩猟時代の人」の例で言えば、
洞窟の外で”ガサガサ”という音が聞こえた時、
と
遠くに何か(肉食獣)の群れが動いてるのを
感じ取った時、
に、「ネガティブセンサー」が働いて、
不安や恐怖を感じたはずです。
でも、その不安・恐怖は長くは続いていません。
それは何故かと言うと、
(1)不安・恐怖を感じたら、
それと向き合ってしっかりと確認した事
(2)適切な対処行動を考え、それを実行した事
によるものだと思われます。
だとすれば、
「ネガティブセンサー」が発達していて
「不安を止められない人」も
同様の事を行えば、不安に集中する時間を
減らしてゆく事ができるのではないでしょうか?
以下、その具体例をお書きしたいと思います。
(1)不安・恐怖を感じたら、
それと向き合ってしっかりと確認する
例:(Aさんの場合)
「頭痛がする・・・もしかしたら脳梗塞かも?!
今度は腹痛だ・・・癌だったらどうしよう・・・」
→こういった所謂「心気症」的な
不安を止められない方は、
病院で色々検査して「異常なし」と言われても、
身体の不調に敏感で、
しかも(不安への)集中力も抜群なので、
次から次へと様々な病気を想像してしまう
と思います。
一見、「不安と向き合って、しっかりと確認」
している様に見えますが、
それでも治まらない場合は、
「本当の不安・恐怖とは向き合っていない」
からかも知れません。
だとすれば、この場合のこの人の
「本当の不安・恐怖」とは何なのでしょう?
それを確かめるのは、
「この不安・恐怖が的中したとすれば、
最悪どんな恐ろしい事になってしまうだろうか?」
という、自分にとっての”最悪の結末”
に向き合う事が大切だと思います。
即ち、
Q:「もし癌になったとすれば、最悪どんな
恐ろしい事になるだろう?」
A:「死んでしまうのが怖い」
Q:「このまま死んでしまうとすれば、
最悪どうなるのが怖いのか?
どうなるのだけは嫌なのか?」
A:「最愛の娘の成長を見られないで
死ぬのだけは嫌だ!」・・・。
→これが、この人の場合の”最悪の結末”です。
同様に、(Bさんの場合)
「明日会社へ行って、また部長に怒られたらどうしよう?・・・」
という不安を止められない人の”最悪の結末”が、
「会社をクビになって、転職先も見つからず、
引きこもって孤独死する・・・。
もっと自分の好きな様に生きたかった」
だったとします。
更に、(Cさんの場合)
「電車に乗って、またパニックが出たらどうしよう?・・・」
といった不安を止められない人の”最悪の結末”は
「働けなくなって、遊びにも出かけられず、
彼や友人達も離れて行って、孤独になる」
だったとします。
この様に、「こうなるのだけは絶対に嫌だ!」
といった”最悪の結末”にたどり着いたら、
それを紙に書き出して、
「〇〇という結果になるのだけは絶対に嫌だ!」
と、恐怖や嫌悪感(即ち(ノル)アドレナリン)が
強く出るまで、感情的に言葉に出してみませんか?
(そうして初めて、
(2)の、適切な対処行動を考え、それを実行する
為のやる気スイッチがONになると思います)
これでようやく
(1)の不安・恐怖を感じたら、それと向き合って
しっかりと確認する
ができました。
その上で、次回からは
(2)適切な対処行動を考え、それを実行する
についてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
それでは今日も良い変化を
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