「それから

 そのペンダントも

 俺に渡せ。

 本来の肉体に近すぎる。

 君が持っているのは

 危険だ。」
 堂島の言葉で

 一成は背中まで

 ぐっしょり汗を流した。
 何も知らないはず

 なのに何もかも

 見通しているような

 言葉に唇まで

 震えだした。
「……何故…ですか…。」
 何故それを

 知っているのかと、

 何故堂島に

 渡すべきなのか、

 同時の意味で尋ね、
 怯えて、やっと

 喉から声を押し出した

 感じの一成に堂島は

 真実を答えた。
「俺はサードアイを

 持っている。

 君の肉体と精神が

 不一致なのは

 分っている。
 急いでくれ。

 救急車が来る前に

 早く渡すんだ。

 考えるのは後だ。

 今度ゆっくり会って
 全てを話してくれ。全てだ。

 細かいことまで

 何もかも全部。
 俺にはこの現象が

 意味する情報が必要だ。

 俺を恐れるな。

 俺と協力し合おう。」
 

 

 

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