少年が封じられた

 黒いペンダントは

 一台のパソコンに

 かけられている。

 ペンダントから
 火花のような

 小さな黒い光が

 煌き出してから
 魔法陣に置かれた

 5台のパソコンの

 画面上のデータが

 急激に変わり始めた。
「ふふふ、ふはははははは。

 堂島あ~、

 これどうする気だよ~~?

 てめえの責任だぜ~、

 責任とれる~~??

 でへへへへははは。」
 顔はうつ向いた

 ままだが、口から

 舌が出ていて
 その舌をベロベロ

 動かす様子は

 他人の不幸が

 可笑しくてたまらないと

 言った腐った性根が
 現れているようだ。

 実際、

 少年・田村豪は

 懲りていなかった。

 その頃、

 堂島カオルは

 キッチンに行っていた。

 眠気覚ましに

 コーヒーをいれているようだ。
 

 

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