冬子が答えなくても

 これで

 決定的になった。

 やっぱり目が

 見えるんだ!
 それでゆづるの

 頭に血が上ってしまう。 
「何故嘘をつくんだ?

 何のために

 周りの人を騙すんだ?
 冬子ちゃんが

 どういうつもりか

 知らないが、

 冬子ちゃんのことを

 心の底から愛して

 心配している
 お父さんは

 何も知らずに

 苦しんでいるんだぞ?

 ちゃんと言わないとダメだ!
 いったいいつから

 見えていたんだ?

 お母さんにも

 言わなかったのか?

 言えなかったのか?
 それともまさか

 最初から…

 子供のころから

 見えていたのか?

 最初から何もかも

 嘘だったのか?
 嘘をついたと

 言えないまま

 今日まで来たのか?」
 色々な事を想像して

 徐々に苛立ちで

 声が大きくなるゆづるに、

 冬子は笑い出した。
「くくっく。」
 可笑しそうに

 肩を震わせて

 笑う姿にゆづるは

 また悪い癖が蘇った。
 

 

 

 

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