冬子は空を見上げ

 ゆっくり腕を上げて

 月を指さした。
「今日は満月だ。

 ゆづる、

 俺が死ぬ前の日に

 お前に話したろう?
 月の裏側には

 エイリアンの基地が

 あるって。あれは

 本当だったよ。

 満月の日には
 強いエネルギーが

 月と月の基地から

 送られてくるんだ。

 昔はその力を

 利用して魔法が

 行われたんだってさ。
 だから俺は

 今日しかないと思って

 お前を呼び出したんだ。」

 冬子の異常な様子に

 ゆづるは

 固まったままだったが、

 ゆづるは冬子が

 可愛い声で

 話しながらまるで

 少年のような

 口調なのに驚き、そして
 その内容に声を失った。
 それはこの世で

 ゆづるしか

 知らないことだ。

 誰にも話していない

 冬馬との思い出。
 ましてやまるで

 無関係の冬子には

 思いつくことさえ

 できない些細な話だ。

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ  
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
今日もご訪問ありがとうございます。

いいねをいつもありがとうございます。

千葉県の被害はまだ全容がわかってないみたいですね。

アメリカでタイフーンで家が木っ端みじんになる災害がありますが、

まるでそんな状況になってしまったみたいで怖いです。

これまでの台風と同じと考えてはいけないんですね。

できるだけ物は持たず身軽になって被災したら職業にもよるけど

別の場所に住む考え方もありかなって思います。