ゆづるの言葉に

 救われた冬子は

 冬子なりにゆづるを

 救いたいと思った。

「ゆづるは

 悪いことをしたのね?

 でも今は罪を

 悔いているのね?

 あたしはいまの

 ゆづるを信じてる。

 大丈夫だから

 心配しないで。

 あたしはゆづるを

 嫌ったりしないから。」
「……。」
 そうではない。

 伝えたいのは

 そういう事ではない。

 でも冬子が

 蔑みの言葉も、
 一切の躊躇いもなく

 ゆづるの殺人という

 最悪の罪を

 受け入れたのは

 かなりの驚きだった。
 ゆづるは続きの

 話をするのを

 ちょっと躊躇った。
 言おうと

 思ったことの半分は

 言えたが、

 次の言葉が冬子に

 どう影響するか

 分からなかった。
「俺は…君の目に

 なりたいと思っている。」
 冬子はゆづるが

 冬子を支えてくれると

 言っていると

 思ったから冬子は

 何度も頷いた。
「ええ、

 ゆづるはあたしの光よ。

 あたしを支えてくれる

 尖った光が大好きよ。」
 

 

 

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