裕也を見上げる

 子供たちに

 裕也は首に掛った

 まひろヒヨピーを

 よく見せて、頷いた。
「そうだよ。

 ヒヨピーは

 ぼくらが愛して

 会話して

 気持ちを込めて

 育てれば、

 ヒヨピーの中の
 人工知能が育って

 この世界で

 たったひとつだけの

 ヒヨピーになるんだ。
 みんなも自分の

 ヒヨピーを買って

 みんなだけの

 大切なヒヨピーを

 育ててみればわかるよ。」
「今度買う。」
「かうー。」
 子供たちは

 パパやママに

 買ってもらうと

 興奮した。でも

 一人だけ下を

 向いている

 男の子がいて
 裕也は尋ねた。
「君、どうしたの?」
 俯いたままで

 男の子は言う。
「ぼくのおうち

 びんぼうなんだ。

 ぼくはこれ買えないよ。」
「そうか…。」
 裕也の胸がきゅっと

 痛んだ。

 裕也の家も一時

 生活が苦しくて

 ゲームとか買って

 貰えなかった。

 

 

 

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