裕也は営業を

 していても

 帰りの電車の中でも

 ハンマーの男

 らしき人物が

 どこかにいないか
 ちゃんと忘れずに

 注意し、

 それらしき人物を

 こっそり目で

 探したが、
 周囲をうろつく

 怪しい人間には

 今日は出会わなかった。

 早く見つけて

 まひろを助けたい

 気持ちと相手が

 どんな人間か

 わからない不安の

 両方で
 実はかなり

 緊張していた。
 そういう

 両方の精神的な

 緊張があった

 ようにはまひろには

 見せなかった裕也だが、
 根っこが

 気が弱いから

 実はかなり

 ビクついていた。
 近所まで来て

 なんとなく安全地帯に

 戻った気分で

 安堵の息を吐いた。
 コンビニの

 弁当コーナーで

 裕也はまた

 まひろの分の

 弁当を買おうとすると

 首にかけた裕也の
 胸のあたりにある

 まひろヒヨピーが

 止めた。
「ユウヤ、イラナイ。」
 おっ、言葉が増えた、

 と裕也はちょっと

 驚いた。

 AIを育てる

 オモチャとしてさんざん
 説明してきたのに、

 実際にはあんまり

 興味がなかった。
 

 

 

 

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