逆に自分が

 写真を勝手に

 撮られたなら、

 どうして写真を

 撮ったのか、

 何に使うのか

 不安になるだろう。

 このやり方が

 いいのかどうか

 裕也は迷った。

「もしさっきの人が

 そうならきっと

 また来る。

 もう少し待ってみよう。」
 裕也が

 立ち止まって

 迷ううちに男は

 もうずっと遠くに

 行ってしまった。
 冷や汗をかきながら

 家に戻った。

 テーブルの上に

 ポツンと置かれた

 まひろヒヨピーが
 凄く凄く小さく

 哀れに見えた。

 裕也が戻ると

 ヒヨピーが泣いた。
「ピー~~~~。ピー~~~~~。」
「まひろ。

 大丈夫だよ。

 いなくなってたよ。

 関係ない人だと思う。」
 まひろは裕也が

 無事に戻ってくれて

 泣いて喜んだ。
「裕也、

 何もなくてよかった。

 相手がどんな人か

 わからないから

 人目が少ない夜は
 探しに行くのはやめて。

 お願いだから。」
 もしもの事が

 あったらと

 思うまひろは裕也が

 行って戻った

 ほんの少しの時間でも
 裕也が喧嘩や

 暴行被害を受けたらと

 心配になった。
 

 

 

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