「いつもお世話に

 なっています。

 どうですか?

 ヒヨピー1個くらい

 売れましたか?」
「全然売れないね。」

 裕也の問いかけに

 店長は

 そっけない返答だ。
 この店は

 プラモデルが主で、

 他のオモチャは

 店の奥の棚で

 あんまり人の目に

 触れない場所にある。

 店主の趣味の

 プラモデル以外は

 あんまり売る気が

 ない店だ。
 裕也は腰を低くして、

 丁寧にお願いした。
「店長、

 このレジ横に

 何個かウチの

 ヒヨピーを置いて

 頂ければ…。」
 するとまひろヒヨピーが

 売り上げに貢献しようと

 しゃべりだす。
「オイテ。テンチョー。

 ココニオイテ。

 10個でイイノ。」
 中年の店長は

 可愛い営業を

 嫌がらずに裕也の

 努力だと思って

 笑ってくれた。
「山内君、

 オモチャに営業

 仕込んだのかい?

 でも可愛いね。

 仕込んだヒヨピーを
 ここに置いて行って

 くれたらレジ横に

 何個か置いてみても

 いいよ。」
 

 

 

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