裕也は何か

 見返りを考えて

 行動するタイプ

 ではないのをまひろは

 よく知っている。

 そういう裕也の

 性格を都合よく

 利用されても

 裕也は別に

 腹を立てたりもしない。

 でもだからこそ

 まひろの方が

 裕也の優しさを

 無視したり

 どうでもよさそうにされると

 苛立つようになった。

「裕也ったらもう!

 怒っていいわよ

 あの態度!失礼よ

 あのおばあさん!
 裕也がこんなに

 大変な思いしたのに、

 普通はもうちょっとは

 労うわよ。
 あったまきたあ!!

 むかついたあ!!」
 白い世界で

 まひろは怒って

 手足を

 バタバタさせて

 怒りを発散し、

 まひろヒヨピーが
「ムカツク。ムカツク。

 ユウヤ、タイヘンダッタ。」
 と、連呼した。

 でも二人で家に

 帰る道々には

 まひろの機嫌も直り、
 おばさんの代わりに

 裕也をまひろが

 ほめた。
「ユウヤ、エライ。ヤサシイ。」
 裕也はにこにこだ。
「ありがとう。

 まひろは優しいよ。

 いつもぼくの味方だ。

 昼も発注が増えて

 喜んでくれて
 ぼくは凄く嬉しかった。

 まひろの

 ヤッタっていう声が

 一番のご褒美だったよ。」
 などと二人で

 イチャイチャして

 家に帰った。
 

 

 

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