ぼくの大事な恋人を

 欲しがるのは

 やめてくれと裕也は
 心の中で喚いた。

 そして急いで

 カバンから

 販促用ヒヨピーを

 箱で出した。
「どうぞこれを

 差し上げます。

 新しくこの子に

 名前を付けて

 育ててくださいね。」
「いくら?」
「販促用なんで

 無料です。

 ぼくの会社の

 商品なんです。

 ヒヨピーっていう

 商品名です。
 今これに名前を

 登録します。

 ミカちゃんでいいですか?」
 するとおばあさんは

 意外な事を言った。
「いいえ、

 美奈子がいいわ。

 娘の名前よ…。」
 聞いていたお嫁さんが

 驚いた顔をしてる。

 認知症で

 娘が帰ってくると

 思ってるはずだったが、
 おばあさんは

 正気と幻の間を

 行き来していて、

 今、現実にいるのだ。
「わかりました。

 ちょっと待ってくださいね。」
 裕也はヒヨピーに

 名前を登録し、

 持ち主の呼び名をも

 登録した。
 

 

 

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昨日は小樽にいったら海にクラゲがいっぱい浮いてました。

お寿司食べ放題のバイキングのお店が閉鎖中で残念でした~