『超人ロック』の凄さ | ゼロ・マイナス5分

『超人ロック』の凄さ

超人ロックのすごいところは、惑星を破壊するほどの超能力と、一説には『カムイ伝』のカムイと同一人物だとも言われるくらい長きにわたる人類史の記憶を持ちながら、何でかちょいちょいやられて毎回死にかけるところ。
敵に利用されて悪事を働いてしまったり。
そそっかしいンだろうか。

……ではなくてよくそんな無敵キャラなのによく毎回危機に陥れる方法を考え付くなと感心するわけですよ。
最新作の『ガイアの牙』でも、またすぐにエスパーコントローラーなんていう懐かしいものに引っ掛かって無償アルバイトさせられてるし。
銀河帝国崩壊のきっかけになったアイテムなのに、そんなもの銀河帝国データバンク(?)に残しておかなきゃいいのに。
あれのせいでしばらく銀河帝国の皇帝の替え玉やってましたからね。

毎回ロックの封じ込めかたというか、いじめかたが凝ってるんですよ。
どのシリーズ読んでいても「どうせコイツ何されたところで死なねえし」とは思わせないのがすごい。刺されても撃たれても治癒能力ですぐ治るのに、毎回痛そうだしかわいそうな感じがする。

読者としては、いつもどうやってロックを支配したり、無力化して痛め付けて殺そうか、それとも悪事を働かせて精神的に追い詰めようかと考えるのが楽しみのひとつです。
どんな漫画だよ。

そのうち超人ロックvs.火の鳥とか、超人ロックvs. 伝説巨神イデオンとかやってほしい。