大阪木鶏クラブ10月例会報告です
令和二年十月度例会は十六日(金)、中之島中央公会堂において総勢八名で開催されました。
(記・松本 光雄)
松岡照子先生による「大学」の古典講義では、大学の基本である①格物致知、②民に親しむ、③至善に止まる、の三大ポイントと己を知るについての解説、五行とAIは同じである事の説明をしていただきました。
致知十一月号「根を養う」について会員からは、子供の頃の教育の大切さを改めて認識した。夜間中学の先生の記事に感動した。論語と算盤の本を図書館に行っても十人待ちなので購入しようと思う。高橋尚子さんが高校時代に教わった三つの言葉に感銘を受けた。等々の発表をいただきました。各自、致知を読んでこれからを生き抜く為に必要と感じたことを発表し合い熱気に満ちた時間となりました。
致知11月号特集は「根を養う」でした。
月刊誌「致知」11月号の特集は「根を養う」でした。
NHKでやっていた「まんが道」の主題歌でしたね(笑)懐かしい!!
人生を照らす言葉 室生犀星 致知11月号p102
室生犀星の人生に今まで全く意識を向けていませんでした。国語の便覧に載っているな程度でしたが、今回鈴木先生の連載を読むに至って、室生犀星の不遇な状況を知ることができ感謝しています。
小さき命に心を通わす繊細な精神、慈しみの心。
初めて知ることができました。
そこで鈴木先生は語られます。
むしろ、たとえ小さいことであったとしても誰かのために何かを尽くすとき、そこに心からの喜びと幸福を感じ取るのが人間なのではないでしょうか
致知2020年11月号p103 3段目
と、語られています。
そのあとに、「人間は存在しているだけで身近な人たちに温もりや勇気を与えている。」と述べておられます。
ここはなかなか難しいですが、実際そうですよね。微妙なところをうまく表現なさっているな、と毎度ながら感慨深く読ませてもらっています。
さらに言えば、普通に呼吸ができることさえ決して当たり前ではないのです。私達は一人の例外もなく奇跡的な人生を生きていることをよくよく自覚しなくてはいけません。
致知2020年11月号p104 3段目
放下着 横田南嶺 致知11月号p112
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
の言葉に見るまでもなく、捨て去ること、未練を断ち切ること、おのれの思い上がりを捨てることの重要性は手を変え品を変え、我々の前に問われ続けます。
ここでスパッと表現されたのは、次の一点。
何も持っていないと、いかにも謙遜しているように見えるが、内心では空や無になったという慢心が見える。卑下慢に近いであろう。そんな驕りさえも捨て放てというところだ。
致知2020年11月号 p114 2段め
ここまで語られているのを見ると、恐ろしささえ感じますね。ほぼ9割9分の人間がここで立ち止まるのではないでしょうか?
「自己の内心では、空や無になったという慢心」
これ、多いですよね(笑)。ほんとに恐ろしいことです。
自分の反省点として忘れないようにしたいですね。
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